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「SENSE OF WONDER NIGHT 2025」のファイナリストに選出された「TopplePop」とはどんなゲームなのか? 開発者と立ち話をしたクイックインタビュー[TGS2025]
「TopplePOP」公式サイト
「TopplePop」は,バンジージャンプのロープにぶら下がったキャラクターが,持っているブロックをうまく落とし,最低4つのブロックを組み合わせて画面から消すことで,ブロックに閉じ込められた仲間を救い出す,「テトリス」や「ぷよぷよ」などに影響を受けた物理ベースのパズルゲームだ。
キャラクターの移動はユルく操作できるものの,必ずしも自分が思ったとおりにブロックを設置できるわけではなく,少しずれただけで下のブロックが崩れて状況が大きく変わってしまう。誰もが気軽に楽しめるもののマスターするのは難しい,それでいて,ストレスもそれほど感じずに熱中できるカジュアルな作品にまとめられている。
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「SENSE OF WONDER NIGHT 2025」では残念ながら受賞は果たせなかった「TopplePop」だが,イベント直前には開発メンバーの1人であるティム・グラント(Tim Grant)氏に話を聞く機会を得た。立ち話の程度のクイックインタビューではあったが,内容を紹介したい。
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4Gamer:
ArkimAは,シドニー近郊に本拠を置く総勢3名のデベロッパだそうですが,「TopplePop」の開発にはどれほどの期間をかけたのですか。
ティム・グラント氏(以下グラント氏):
自分たちでも長過ぎると思うのですが,新型コロナ感染症が広がる前にゲームを作り始めているので,かれこれ6年になります。開発当初はスムーズに進みました。ゲームコンセプトも明解で,良いゲームになりそうな気配を感じながらゲームを作っていましたね。
ところが,コロナが我々の生活だけでなくゲームデザインにも影響を与えました。みんなが隔離された生活を強いられるなら,家の中であれオンラインであれ,ほかの人と一緒に楽しめるようなゲームが良いんじゃないかとなったのです。
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4Gamer:
なるほど。そこでマルチプレイモードを追加することにしたわけですね。
グラント氏:
そうです。4人プレイではかなりカオスな状態になり楽しさが増えたぶん,バランス調整が急に難しくなりました。最初はコンペティティブなマッチに重点を置いていたのですが,カオスなシチュエーションがより楽しめるパーティーゲームへ軸足を移していきました。私には9歳になる息子がいるのですが,一緒にテストプレイすることで,勝っても負けても誰もが楽しいと感じられるような作品でなければならないと思ったのです。
4Gamer:
さすがに9歳の子供と大人では差が付きすぎるのではないですか。
グラント氏:
そう思うでしょ? でも「TopplePop」では,誰かが勝ち過ぎると,次に来るブロックが望ましい色や形ではないなど,自動的に難度を調整するようになっているのです。
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4Gamer:
いろいろ考えられているのですね。
グラント氏:
ありがとうございます。「テトリス」にせよ「ぷよぷよ」にせよ,昔からある落ちもの系パズルにはそれなりのコミュニティが存在しているので,我々は彼らにアプローチしてテストしてもらったり,フィードバックをもらったりしていました。それが良かったと思います。コミュニティメンバーも非常に好意的に接してくれましたし,時間はかかりましたが,良い方向にゲームが進化したと思います。
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4Gamer:
ステージはどれくらい用意されているのですか。
グラント氏:
「TopplePop」のステージは,環境テーマというモチーフはあるものの,自動生成システムを構築しましたので,4人の対戦モードや2人対2人のチーム対戦モードなどは,ほぼ無限に遊ぶことができます。また,ストーリーモードは数時間で完結する物語が用意されているので,事情は異なります。
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4Gamer:
主人公のモンキーなど,ゲームキャラクターについて教えてください。
グラント氏:
やはり,誰にでも親しみのある動物が良いのかなと思いました。木の上からツルにつかまって降りてくるおサルさんのようなイメージはぴったりだったと考えています。ストーリーモードでは,どこかイヤイヤながらお手伝いや救出を任されますが,憎めない,可愛いキャラクターとして愛着がわきます。
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4Gamer:
カラフルな世界観も遊びやすそうですね。
グラント氏:
色についてもこだわりが非常にあって,色覚障害を持つ方でも,カラーブラインドモードを使うことなくブロックや背景の色を判別できる確率の高いパレットを厳選しています。1人でも4人でも,カウチの協力パーティーモードでもソロのスピードランでも,あるいはコンペティティブなトーナメントでも,毎週のチャレンジやリーダーズボードなど,さまざまなゲームモードを用意して,多くの人が楽しめる作品にしました。日本語にも対応しているので,日本のゲーマーの皆さんにも楽しんでほしいですね。
4Gamer:
お忙しいところ,ありがとうございました。
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