ゲームイベント
「Brazil Game Show 2025」が,ブラジル・サンパウロにあるイベントホールDistrito Anhembiで,現地時間2025年10月9日から10月12日まで開催されている。
10月の今,南半球にあるサンパウロは冬〜春に当たる。迂闊にも「南半球だしな」と思って熱帯の常夏っぽさを期待したが,今年はあいにく気温が下がるタイミングに直撃。東京から飛んだ筆者は30度超えから18度の世界へ。これはもう,プレイヤーの熱気で体を温めるしかない。
本日初日はビジネスデーとして,そこまで混雑しない会場ではあるが,ホール分割をせずにドーンと広く使う会場で,明日10日からは毎日10万人が来場する。
世界最大規模となる,30万人を超える想定来場者数は,人数の規模で言うならTGSを抜いて世界トップクラスであることは言うまでもなく,北米と南アメリカ大陸の双方を通じて,実は
「アメリカ大陸最大のゲームイベント」となる。
南米の新作はどういうものだろう……と思いきや,新作を発表する場というよりも,プレイヤーへのファンサービスやゲームを愛する人へ色々なものを展示するエンタメの場のように感じる。
日本からもセガやコナミ,任天堂,アークシステムワークス,ポケモンが出展し,PlayStationも先週リリースした「Ghost of Yotei」のブースを出している。
ほかにもHoYoverseの「原神」,Supercellの「Brawl Stars(ブロスタ)」,Tencentがパブリッシングを担当する「PUBG Mobile」「Path of Exile 2」などが大々的に出展されている。
ブラジルでは輸入ハードウェアに大きく税金がかかるということで,PlayStation 5の普及には障壁があるようだが,現地の人によればじわじわと広がっているとのことだ(配車アプリのUberを開いたときも「Ghost of Yotei」が大きく)
 |
 |
格闘ゲームで知られるアークシステムワークスだが,自社開発のゲームに限らず,Taitoがデベロッパするタイトル「バブルボブル」やブシロードが手掛けた「HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT」もパブリッシャーとしてラテンアメリカにお届けしたいとのこと
 |
 |
HoYoverseの「原神」のブース内は,ミニゲームやグッズ販売で長蛇の列。リリース初期からブラジルで大人気なんだと,熱心なコスプレイヤーさんから聞いた
 |
 |
これはカプコンか……?と思われる姿も。まだリリース前のモバイルゲームのようで,試遊展示は明日からだ
 |
ほかにも,フォトコーナーやガチャ機,シューティングゲームやレーシングカー……どこから見ても巨大ゲームセンター。これなら,週末のテーマパークのように家族連れでも楽しめそうだ。
巨大な初代ゲームボーイ。なお本当に遊べる
 |
 |
食べ物の存在感も大きい。日本のゲームショウでは,どこのイベント会場にもいるRed Bullに馴染みがあるが,ブラジルではなんとそれがアイスクリームだ。
ブランドロゴには馴染みがあるが,ブラジルローカルのこのKIBON含め,すべてのユニリーバのアイスが各国異なるブランド名を使いつつ,同じブランドロゴを利用しているという。
Flappy Bird似の新作ゲームかと思ったら,お菓子ブランドCrokissimoが出展しているミニゲームだったり,PlayStationボタン仕様の△〇×□型お菓子の,MccainとPlayStationのコラボだったり,展示(?)されているものも多い。
なぜかSushiを挟んでいくゲームだった
 |
 |
まだ本番開始前なので全然人も少ないが,このあとも地球の裏側からBGSをレポートしていこう。ブラジルからOlá(オラー)だ。