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ある意味,凱旋! 「電車アタック」! 日本の鉄道愛とカルチャーが詰まった電車アクションには,開発者自身の趣味と見聞きしたモノが詰まっていた[TGS2025]
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印刷2025/09/27 21:46

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ある意味,凱旋! 「電車アタック」! 日本の鉄道愛とカルチャーが詰まった電車アクションには,開発者自身の趣味と見聞きしたモノが詰まっていた[TGS2025]

 2025年8月の「gamescom 2025」のオープニングイベント「gamescom Opening Night Live 2025」で発表され,「なんだこれは!」なインパクトを放ったゲーム。
 そう,それはトンデモに見えてめちゃ日本のカルチャーの解像度高し。そしてゲームとしても爽快でめちゃ楽しい。ちょっとプレイしたらきっと分かる。スペインのバルセロナに拠点を持つスタジオ,Undercodersが開発するアクションゲーム「電車アタック」だ!

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 大災害によって社会が分断された近未来の日本を舞台に,「電車アタック」と呼ばれる地下競技でしのぎを削る電車ライダーとして,日本各地を舞台にエクストリームなトリックを決めながら疾走していく本作。って……えっ? 「〜していく本作」って言われても,どゆこと? というのは当然ですね。

 どんなゲームかはgamescom 2025のプレイレポ(関連記事)を見ていただくとして,本作が東京ゲームショウ2025のSELECTED INDIE 80に選ばれ,出展していると聞いてブースに直撃! リードデザイナーのDavid Jaumandreu氏になぜ日本の電車がテーマのゲームを作ったのか。その思いを聞いてきた。

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4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。gamescom 2025で出展されているのを見て「なんだこれは!」と。プレイはできたのですが,そのときお話を聞く機会を逃したので,東京ゲームショウで出会えてうれしいです。

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David Jaumandreu氏
David Jaumandreu氏:
 そうなんですか! 会いにきてくれてありがとう。こちらもうれしいです。

4Gamer:
 まずお聞きしたいのが,なぜ日本を舞台にした電車のゲームを作ったのかということです。

David Jaumandreu氏:
 1998年に日本にきて,日本の電車に夢中になったんです。
 それから日本にはほぼ毎年のように来ていて,それこそバックパッカーみたいにあちこち巡ったり,JAPAN RAIL PASSで日本中を旅したり。それが本当に楽しかったことが,ゲームのインスピレーションの元ですね。
 だから「電車のゲーム作ろう!」ってなったときに,日本しかないでしょって。だって日本は電車も景色も最高だから。

4Gamer:
 なるほど。それで電車のゲームを作るというのは分かるのですが,なぜ電車にアクロバットをさせるという考えに至ったのか気になります。

David Jaumandreu氏:
 ハハハ。そう思いますよね。
 ある日オフィスで電話しながら,日本の電車の模型で遊んでたんですよ。で,いろいろ動かしてスケボーみたいにクルクルって「こんな技できるぞ」ってやってたら,「あれっ,これゲームにしたら絶対面白いじゃん!」ってひらめいたんです(笑)。
 最初は同僚から「お前クレイジーだろ」って言われたけど,結果的に大正解でしたね。

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4Gamer:
 面白くて最高です(笑)。日本的な絵の部分や文化といった要素の入れ方が,ポップな表現ながら丁寧に作られているなと思いました。こういう要素はどのようにリサーチしたんですか?

David Jaumandreu氏:
 最初にお話ししたとおり,1998年以来もう毎年のように来てるんで,だいたいすべては自分の経験からですね。
 いろんなところに行ってるし,動画も写真も山ほどあるし,友達もたくさんできました。だからゲームに出てくる場所は,全部「自分が行った場所」なんですよ。

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4Gamer:
 オリジナリティのあるゲームですが,ゲームの雰囲気は「ジェットセットラジオ」に近く,リザルト画面は「ペルソナ5」のオマージュかな? みたいに,ゲームファンとしてはニヤリとできるポイントがたくさんありました。

David Jaumandreu氏:
 めちゃくちゃ受けてます! 例えばいま名前をあげてくれた「ジェットセットラジオ」や「ペルソナ」シリーズ,あとは「Hi-Fi Rush」もですね。とくにアートの部分は影響大きいです。

4Gamer:
 好きなものを詰め込んだような。

David Jaumandreu氏:
 ええ,ほんとうにそうですね。
 ゲームに限らず漫画やアニメもですね。電車がドリフトする表現は「頭文字D」ですし,擬音表現は「ジョジョの奇妙な冒険」のスタイル,あとは「エア・ギア」「ワンピース」……本当にいろんなところからインスピレーションをもらってます。

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4Gamer:
 東京ゲームショウに出展して,反響はいかがでしたか?
 日本の鉄道がテーマというところでも目を引くと思いますが,実際プレイするとさらに……って感覚があるゲームだから,日本のゲームファンの反応が気になります。

David Jaumandreu氏:
 すごくいいですね! 最初は「これなんだ?」って反応なんですけど,遊んでみると「めっちゃ楽しい!」って笑顔になってくれます。
 今回のデモは宮崎と大分が舞台なんですけど,その県から来ている人や出身の人だと「うちの県が出てる!」ってすごく喜んでくれて。それはめちゃくちゃうれしかったですね。

4Gamer:
 開発体制について知りたいのですが,どれくらいの人数で作っているんですか?

David Jaumandreu氏:
 コアメンバーはバルセロナのスタジオにいる12人です。あとは音楽やアニメーションを作ってくれる外部の仲間が数人いるくらいです。小さいけど熱いチームですよ!

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4Gamer:
 開発のエピソードで,何か面白いこと……例えば,想像できないようなバグがあったみたいな話はありますか?

David Jaumandreu氏:
 いっぱいありますよ(笑)。一番笑ったのは,車輪がバグって電車の上に乗っちゃって,そのまま空を飛んで分解していくやつ。しっかり直さなきゃって思ったけど,それはそれとして見てるぶんにはメチャクチャで最高に面白かったです。

4Gamer:
 では逆に「うまくいった」と思う部分は?

David Jaumandreu氏:
 コンセプトが面白いからこそ,チーム全体がすごく前向きにゲーム制作に向き合えていることですね。
 みんなアイデアをどんどん持ち寄って,「こんなのはどう?」「これ入れようよ!」って感じで盛り上がれる。リラックスしながらも熱量高く取り組める環境があって,それがユニークで面白いゲームにつながってると思います。

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4Gamer:
 日本のゲームファンへのメッセージをお願いします。

David Jaumandreu氏:
 日本の人たちに実際に遊んでもらって「楽しい!」って言ってもらえるのが本当にうれしいです。
 宮崎や大分の人たちが喜んでくれたように,自分の出身地や住んでいる場所が出て喜んでくれるのも最高でした。
 僕らのゲームには日本の文化や暮らしへの愛情がたっぷり詰まってるので,ぜひこれからも注目してください!

4Gamer:
 どんな場所が出て,どんなゲーム体験が待っているのか楽しみです。今日はありがとうございました!

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 日本の線路で電車がドリフトをかまし,フリップを決める。Opening Night Liveのトレイラーも印象的だった「電車アタック」を,gamescom 2025会場でプレイしてきた。一見,おふざけや一発ネタのよう映るかもしれないが,アクションと日本に真摯に向き合い,驚きと楽しさが同居するゲームだ。

[2025/08/22 18:01]


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