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伝播する感情が世界を変えていくパズルアクション「MONOWAVE」,韓国パビリオンに出展。StudioBBBカン・ジフン氏のコメントも[TGS2025]
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一筆書きのネオンサインや糸のようなデザインが特徴のシンプルなキャラクターたち。その不思議な世界では,感情が能力になり,共感は力に変わる。
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感情は自分の中だけにとどまらない。「MONOWAVE」は,人とつながるうえで大切なことをそっと思い出させてくれるようなパズルアクション[BitSummit]
![感情は自分の中だけにとどまらない。「MONOWAVE」は,人とつながるうえで大切なことをそっと思い出させてくれるようなパズルアクション[BitSummit]](/games/930/G093058/20250722020/TN/012.jpg)
感情は自分の中だけにとどまらない。人に影響し,人に影響される。BitSummit 13thでプレイアブル出展されていた「MONOWAVE」は,「感情の大切さを届ける」ことをテーマにしたパズルアクションだ。人とつながるうえで大切なことをそっと思い出させてくれるような優しいゲームだった。
主人公の「MONO」は,世界に優しさと調和を取り戻すため,「幸福」「悲しみ」「怒り」「不安」という4つの感情の精霊に共感の歌を届け,さまざまな障壁や仕掛けを越えていく。
そこには,プレイヤーとキャラクターの感情をリンクさせてくれるような美しいサウンドが説得力を添え,独特な世界が演出されている。シンプルで洗練されたアート世界には,テキストがほとんどない。言葉に頼りすぎないデザインは誰にとっても分かりやすく,国境を越えた共感を生み出している。
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繊細な感性をシステムに落とし込み,完成度の高いゲームへと昇華させた「MONOWAVE」は,韓国PlayX4や台北ゲームショウ,BitSummitにも出展され,高い評価を得ている。
東京ゲームショウ2025では,本作の開発者のひとりであるカン・ジフン氏にお話を聞けた。
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4Gamer:
StudioBBBは学生サークルとして立ち上がったとお聞きしましたが,開発は何人で行っているのでしょうか。
カン・ジフン氏(以下,カン氏):
主に5人です。今年の3月まで学生だった私たちは,すでに大学を卒業して,ゲームの開発に力を注いでいます。メンバーのひとりは,個人的な事情があり企業に就職しましたが,今は4人で精力的に活動しています。
4Gamer:
開発にはどれくらいの時間をかけましたか。
カン氏:
2年ほどですね。プロジェクト開始からは2年半ほどでしょうか。
4Gamer:
本作のアイデアは,どんなところから生まれたのですか。
カン氏:
かなり前から温めていたアイデアなので,ひらめきの瞬間はあまり覚えていないですが,アニメ「インサイド・ヘッド」や,日本の「マリオ」「カービィ」には影響を受けていますね。
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4Gamer:
最初のアイデアから今に至るまで,大きく変えた点などはあるのでしょうか。
カン氏:
本作は当初,「MONO」の感情を自分で切り替えながらステージを進めていくシステムになっていました。でもそれは,コンセプトにある“他者との感情のやり取り”とは違うのではないかと考えなおし,感情の受け渡しをゲームの大事なポイントとして,システムに入れこみました。ここが発案時とは大きく変わった点ですね。
4Gamer:
気が早いかもしれませんが,StudioBBBの次回作について,今動いているプロジェクトはありますか。
カン氏:
はい! 今,いくつかのアイデアを準備しているところです。「MONOWAVE」は私たちの最初の作品ですが,これよりもっとボリュームの大きな作品として楽しめるよう,企画を進めていますので,ご期待ください。
4Gamer:
ありがとうございました!
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