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小国・アンドラ生まれの和風ファンタジー? TinyPotionTreeの新作アクションADV「Wandersky」をBCN Game Fest 2025でプレイしてきた
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そんな小さな国であっても,やはりゲーム開発に情熱をかける人はいるもので,同国の首都アンドラ・ラ・ベリャを拠点に旗揚げしたデベロッパのTinyPotionTreeが,先週末の2025年10月10日〜12日にバルセロナで開催されたBCN Game Fest 2025に初出展し,クォータービューのアクションADV「Wandersky」を展示していた。
「ソラ ノ タビビト」という,どこかで聞いたような副題が付けられた「Wandersky」は,高い山々の峰が雲の上に突き出したかのような風景が広がるファンタジー世界”ハインダラ“(Hyndara)を舞台としたアドベンチャーゲームだ。
主人公である射手・クウ(Kuu)は「オレマイトの厄災」(Oremite Plague)と呼ばれる事象によって崩壊しつつあるこの世界を,相棒である龍の赤ちゃん(?)“タマ”(Tama)と共に旅する青年だ。プレイヤーは彼らと共に古代遺跡を探索して複雑なパズルを解き明かし,ときには戦闘もこなしながら,世界の謎へと迫っていくこととなる。
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ゲームパッドを用いた本作の操作は,なかなか独特だ。弓を使った攻撃では,右トリガーを押したまま左スティックで方向を定め,トリガーから指を離すことで矢を放てる。しかし,なぜか矢は1本しかないようで,撃つたびに回収しなくてはならないのである。
そのため多くの敵に囲まれると厄介だが,貫通して攻撃できるので,遺跡内部の狭い通路ではそう困ることはない。今回の試遊では,矢を射って回収するという一連の操作になかなか慣れずに手間取ったが,襲いかかる敵をただ攻撃していくのではなく,どうすれば複数の相手をまとめて倒せるか考えながら立ち回る,戦略眼が求められるように感じた。
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主人公らは“玄武ハウス”と名付けられたカメの甲羅の形状をした飛行船で移動し,クエストに出るときはこれを洞窟や遺跡に横付けして探索に出発する。
開発メンバーのJordi Aragon(ジョルディ・アラゴン)氏によれば,この玄武ハウスは住居でもあり,ここでは各地で回収したさまざまな資源を使って武器を鍛錬したり,ポーションを調合したりも可能だという。また家具で室内をカスタマイズしたり,料理を楽しんだりする要素もあるとのことだった。
さらに今回のデモ版には搭載されていなかったが,さまざまなNPCとのインタラクションも用意されるようで,これらを通して壮大な冒険が描かれることになりそうだ。
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キャラクターの名称やフィールド上の鳥居や狛犬のようなオブジェクトなど,日本的な要素がそこかしこに散りばめられた本作は,2026年内のリリースが予定されている。現時点では日本語への対応などは明らかにされていないが,広大な世界を飛行船で旅してみたい人は,Steamのストアページをチェックしつつ,続報に期待しておこう。
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- 関連タイトル:
Wandersky
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