
プレイレポート
被害者の死亡診断書を作成しながら事件の真相に迫るミステリーアドベンチャー,「フレミング邸の殺人事件」を紹介[BIC2025]
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「フレミング邸の殺人事件」公式サイト
本作の舞台となるのは,霧に包まれた1959年の英国だ。フレミング邸で相次いで起こる謎の死をめぐり,調査官となったプレイヤーが現場の状況を調べ,そこで何が起こったのかを推理しながら,死亡診断書を作成するというミステリーアドベンチャーゲームとなっている。
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会場に出展されたデモ版では,フレミング邸ではなく,とある事故現場を調査する「Ep.1 An Unexpected Accident」がプレイできるもので,本編の一部が省かれたバージョンになる。日本語もサポート予定だが,現時点では非対応とのことで,英語版をプレイした。
事故現場には,運転席ですでに死亡している女性が1人,自転車に乗っていたと思われ,ケガを負って手足が動かせない男性が1人いる。現場の調査は,光っている場所をクリックし,情報を集めていくという単純なものだが,一部,自力で見つける必要があるものも存在した。
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調査自体はそれほど難しくないのだが,調査で見つけた証拠品とワードをどのように使うのかが重要になる。
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調査を進めると,女性は頭を強く打ち付けたらしく,額から血を流していることが分かる。少量の血液がハンドルに付着しているが,女性のものにしては少なく,付着する場所もやや不自然に思える。さらに,助手席には酒瓶が転がっていた。
一方,自転車の男性は学生で,母親のいる病院に向かっている途中の事故だったという。どうやら飲酒運転の車が,この男性に衝突した……という状況になるようだ。
まずは,これらの状況/証拠品から,死亡した女性とケガをした男性,行方不明の誰かの名前を推測する。見つけた荷物にあった手紙の受取人や書類,持ち物に書かれた名前などから,この3人が誰なのかを推理し,ワードを使って空欄を埋めていく。
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3人の名前が分かれば,死亡した女性の検死結果を聞き出すフェーズになる。ここでは,やはり女性が頭を激しく打ち付けていたことが判明する。ここまでの情報を整理していくと……そもそも女性は,助手席にいたのではないかと容易に推測できる。
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検死情報をすべて聞くと,続けて,現場に残った血液の分析を行う。「ハンドルに付いた血液」「助手席のフロンドガラスに付着した血液」「女性の血液」「自転車の男性の血液」をそれぞれチェックシートに配置して,手元にある医学書を参考に,血液型を調べて検証していく。
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ここまで調査が進めば,何が起こったのかほぼ推理できたのではないだろうか。しかし,本作の目的は,死亡診断書を作成することだ。なお,死亡はしていないが,男性の記録も書かなくてはいけない。
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こうして死亡診断書が完成すれば,そのチャプターはクリアになり,事件(事故)の真相が語られた。
ところで,自転車の男性の苗字は「Fleming」というらしい。おそらく,本作の舞台となる「フレミング邸」の人間と,何かしら関係があるのだろう。さすがに,この事故は偶発的なものだと思うのだが……。
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「フレミング邸の殺人事件」は,Steamで2026年第1四半期のリリースが予定されている。冒頭でも述べたように,今回は英語版だったため,話の流れはともかく,“法医学ミステリーアドベンチャー”を謳う作品らしい医学的な専門用語の把握が大変だった。日本語版の登場が待ち遠しいところだ。
なお,ブースにいたアートディレクターのHyungsik Do氏によると,2026年3月〜4月に日本語の対応ができるだろうとのこと。リリースと同時,もしくは遅れての追加になるのかもしれない。
Steamの紹介ページなどでは日本語トレイラーも公開されているので,興味がある人はチェックしてみよう。
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