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KOCCA(韓国コンテンツ振興院)ブースに出展していた韓国デベロッパが自身の作品を熱くアピール[BitSummit]
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このイベントでは,KOCCA(The Korea Creative Content Agency,韓国コンテンツ振興院)による「KOREA INDIEGAME SHOWCASE in BITSUMMIT 2025」ブースに出展されていた6タイトルのデベロッパが自身のタイトルを紹介した。登壇者は以下のとおり。
- INDIRECT SHIN / Kim GiHun氏
- Dimension View / Yu Jin Han氏
- Studio BBB / Lim GwonYeong氏
- Studio Brakio / ParkJinGyu氏
- KiwiSaurus / Lee ChaYoung氏
- Team Tetrapod / Yun Junyoung氏
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KOCCA(韓国コンテンツ振興院)のブース「KOREA INDIEGAME SHOWCASE」で出展されていた6タイトルを紹介[BitSummit]
![KOCCA(韓国コンテンツ振興院)のブース「KOREA INDIEGAME SHOWCASE」で出展されていた6タイトルを紹介[BitSummit]](/games/930/G093055/20250721001/TN/010.jpg)
京都のみやこめっせで開催されたインディーゲームイベント「BitSummit the 13th」では,KOCCAによる「KOREA INDIEGAME SHOWCASE in BITSUMMIT 2025」ブースが出展されていた。6タイトルをまとめて紹介しよう。
最初のテーマは「今回出展したタイトルを作った理由」だ。
「Dimension Ascent」を開発したDimension ViewのYu Jin Han氏は,以前に似たようなジャンルのゲームを開発していたが,1人でやっていたため,人手や予算の関係で頓挫したという。どうすれば最小限のリソースで斬新かつ優れたゲームを生み出せるか。それを考えた結果,「視点変化」というメカニズムにたどり着いた。
このメカニズムにより,視点の切り替えだけで単純なグラフィックスを独自のビジュアルに変化させ,新たな面白さを生み出すことができたと話していた。
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「MONOWAVE」を開発したStudio BBBのLim GwonYeong氏は,感情と共感を主体としたパズルアクションゲームであると紹介し,感情が鈍くなりがちな今の時代に小さくても温かな灯火になるような存在にしようと考えたとのこと。混乱した世界を救おうとする主人公「MONO」の旅を介して,プレイヤーは忘れていた感情を思い出すだろうと語った。
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感情は自分の中だけにとどまらない。「MONOWAVE」は,人とつながるうえで大切なことをそっと思い出させてくれるようなパズルアクション[BitSummit]
![感情は自分の中だけにとどまらない。「MONOWAVE」は,人とつながるうえで大切なことをそっと思い出させてくれるようなパズルアクション[BitSummit]](/games/930/G093058/20250722020/TN/012.jpg)
感情は自分の中だけにとどまらない。人に影響し,人に影響される。BitSummit 13thでプレイアブル出展されていた「MONOWAVE」は,「感情の大切さを届ける」ことをテーマにしたパズルアクションだ。人とつながるうえで大切なことをそっと思い出させてくれるような優しいゲームだった。
「MODULE: BERSERK」を開発したStudio BrakioのParkJinGyu氏は,映画「レオン」や「ジョン・ウィック」シリーズに影響を受けたゲームであるとして,少女と中年男性の組み合わせを少し捻り,スチームパンクの世界観に感情を持たない執事型オートマトンとお嬢様の設定にしたと明かす。また,アクションゲームとして純粋に楽しんでもらえるように戦闘面も充実させたとのことだ。
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「破滅のオタク」を開発したKiwiSaurusのLee ChaYoung氏は,オタクの世界はすごくドラマチックで面白い半面,オタクが主人公のコンテンツが少ないという。そこで,自分達で作ろうと考えたそうだ。
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「Staffer Retro: 超能力推理クエスト」を開発したTeam TetrapodのYun Junyoung氏は,前作がストーリー面で好評だったため,新作ではビジュアル面にも注力したと語った。超能力が存在する世界を舞台としているが,ゲームとしては文章を組み合わせて真相を導き出す推理システムがカギとなること,5つの奇妙な事件を追ううちに,背後に隠された残酷な真実に近づいていくことを紹介した。
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2つ目のトークテーマは「日本のプレイヤーに絶対見てほしいシーン」だ。
「HARMA 亡国のエデン」を開発したINDIRECT SHINEのKim GiHun氏は,「堕落した騎兵」というモンスターを挙げ,倒すと騎士はその場で倒れるが,馬が逃げていくという。同作のドット絵に魂が込められていることを一番よく表していると続けた。
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Yu氏は「Dimension Ascent」について,見方が変われば世界が変わるというメッセージを単なるテキストではなくプレイ自体で伝えたいという。序盤では出口がふさがれた空間にしか見えないが,視点の切り替えによって別世界が開かれるとのこと。物の見方を変えるだけでピンチがチャンスに変わったり,ただの背景が美しい風景に変わったりする体験をしてほしいとアピールした。
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ParkJinGyu氏は,「MODULE: BERSERK」のチャプター2に登場する警察本部のメインホールを挙げた。プレイヤーの目の前に現れる巨大な鷲の像から,失われた過去の壮大さと,スケールの大きさに圧倒される感覚を味わってほしいそうだ。
また,自然になだれ込む形で始まる警察署長との対面と戦闘シーンもカッコよく仕上がったので,ぜひプレイしてほしいと話していた。
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Lee氏は,「破滅のオタク」の主人公が暮らすリアルの世界はモノクロに,一方オンラインの世界はカラフルに描かれていることを紹介。極端な色彩の対比がリアルで怖いと評価されており,ぜひ体験してほしいとアピールした。
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そして,Yun氏は「Staffer Retro」の前作はビジュアルや演出が弱かったが,今回は演出面に力を入れたので期待してほしいと述べている。システム面でも多くの進化があるそうだ。
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最後のトークテーマは「インディーゲーム開発者として一番大事なこと」。
Lim氏は,大手のように資金や技術,マーケティング力もない自分達にできることは,小さくても明確なメッセージを伝えること,そしてそのメッセージを信じてくれるファンに心を込めて応えることであるとする。ゲームデザインやキャラクター,あるいはイベント会場でのたった一言の会話,どんな場面にも本気の気持ちが込められていなければならないと信じているという。それこそがインディーゲームならではの力であり,芸術性であり,独自性や差別化だと語った。
また,Kim氏はゲームを作り始めた頃の初心を忘れず,今作っているものに真剣に向き合うことを挙げていた。
「BitSummit the 13th」公式サイト
4Gamer「BitSummit the 13th」まとめページ
- 関連タイトル:
Dimension Ascent
- 関連タイトル:
MONOWAVE
- 関連タイトル:
MODULE:BERSERK
- 関連タイトル:
破滅のオタク
- 関連タイトル:
Staffer Retro: 超能力推理クエスト
- 関連タイトル:
HARMA 亡国のエデン
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