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人に話しかけられると恥ずかしくて爆死。あまりも生きづらい宿命を背負ったキリンのADV「コミュ障キリンの一週間」を紹介[BitSummit]
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本作は,オーソドックスなポイント&クリックアドベンチャーだ。プレイヤーは主人公のキリンをマウスクリックで導きながら,ステージごとに与えられた課題をこなしてクリアを目指していく。
与えられる課題は,「エレベーターに乗りなさい」とか「図書館で多肉植物の図鑑を借りなさい」とか「レコードショップで新譜を買いなさい」といった一見すると簡単なものだ。
しかし主人公のキリンは,人付き合いへの不安がありすぎる極度の“コミュ障”という悩みを抱えており,これが課題をクリアするうえで非常に大きなハードルとして立ちはだかる。
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具体的にどれくらいのコミュ障かというと,人に話しかけられただけで,頭が爆発して死んでしまう。
エレベーターで相乗りした人に世間話を振られただけで爆発,お店のレジでお会計をする際に話しかけられても爆発,郵便物を届けに来た配達員に話しかけられても爆発してしまう。
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さらに問題なのが,キリンの住む場所が世界一フレンドリーな街「フレンドリーシティー」ということ。その名の通り住人は非常に友好的で,隙あらばキリンに話しかけてくるのだ。
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こんな死と隣り合わせな環境なら,「部屋に引きこもって誰とも会わない」という行動をとりそうなものだが,キリンは人に話しかけられること以外は今の生活を気に入っているらしく,街に繰り出して可能な限り普通の暮らしをしようとする。
つまり,キリンが話しかけられて爆発しないようにいろいろと手助けをし,1週間を見守っていくというのが,本作のコンセプトというわけだ。
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本作の見どころは言うまでもなく,キリンがどうやって会話をせずに日々を過ごしていくかという点である。コミュ障のキリンにとっては,買い物1つにも死のリスクがつきまとうので,あの手この手で店員をレジからどかし,お金を置いて無言で立ち去る必要がある。
課題が進んでいくと「スタジオで証明写真を撮ろう」のような「会話なしにどうやって成立するんだよ」と言いたくなるようなシチュエーションも登場するのだが,それをコミカルにキリンが回避していくため,続きがどんどん気になっていく。
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現在Steamストアページの表記では,日本語未対応となっており,配信されているデモ版の言語も英語のみ。しかし,BitSummitの会場で遊べたバージョンは日本語ローカライズがされており,違和感なくプレイできた。今後,デモ版および製品版の日本語対応に期待したいところだ。
- 関連タイトル:
コミュ障キリンの一週間
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