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トライ&エラーで最適なプログラムを導け。8月28日発売「NODE:アンタリが残した最後の祝福」のプレイレポートをお届け[BIC2025]
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「NODE:アンタリが残した最後の祝福」公式サイト
本作は,廃墟と化した冷戦時代のソビエトの核施設を舞台に,自立型AIの「NODE」を操作して施設を探索し,隠された秘密を解き明かすというプラットフォームゲームだ。
ただし,NODEはプレイヤーが直接操作するのではなく,事前に行動をプログラムし,ステージを進めていくものとなっている。どちらかといえば,パズルゲーム要素の強いタイトルだろう。
Steamのストアページではデモ版も配信されているので,すでに遊んだ人も少なくないと思うが,ここで簡単なプレイレポートをお届けしたい。
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ゲームを開始すると,最初はプレイヤーがNODEを操作して,深刻な放射能汚染に曝されて廃墟と化した核施設に向けて進んでいくのだが,原因不明の電磁パルスによって遠隔操作が不可能になってしまう。その対応策として,電波が送受信可能なエリアで事前にNODEの行動を入力しておくというのが本作の流れだ。
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最初は「前進∞」という,障害物にぶつかる(もしくは目的地に到着する)まで進み続けるコマンドしか入力できないが,探索を進めていくうちに「前進〇秒」「後退〇秒」「ジャンプ」「方向転換」「ブレーキ〇秒」「入れ替え」「使用」など,使えるコマンドが増えていく。
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これらのコマンドと秒数を設定して施設を探索することになるのだが,そもそも施設の先がどうなっているのか分からないので,いきなり適正なコマンドを組んで突破しようとするのは,非現実的だ。まずは,「前進∞」で実際に進み,先の状況を見て,必要な前進距離,行動を予測する必要がある。
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幸い,コマンドを実行してもすぐにキャンセルできるし,万が一,落下したりしてNODEが壊れても,直前の電波受信ポイントまで戻るだけなので,とにかく試すことが重要だ。そのうえで,起きたエラーに対して改善策を講じるというトライ&エラーを繰り返すゲームシステムになっている。
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最初のうちは,簡単なコマンドの組み合わせで問題なく探索できるのだが,やがて,複数のコマンドを,秒数を考えながら組み合わせていく必要が出てくる。しかもNODEの動きにはある程度の慣性があり,それも考慮にしながら秒数を決定しなければならない。
例えば,〇秒だけ前進させたい場合,時間になってもすぐに停止できず,少し先まで動いてしまうのだ。
実際,3.5秒前進してからブレーキを5秒くらいかけ,止まっているあいだに「使用」コマンドでエレベーターを動かしてみようと思っても,慣性のために3.5秒ではブレーキが間に合わず,エレベーターの前を行き過ぎてしまう! といったこともあった。
また,方向転換やレーンの入れ替えは若干の時間が必要になるので,そのあいだに,次に設定したコマンドの経過時間が過ぎてしまうこともあった。そうした遅延も計算に入れなければならないのは,機械のプログラミングではあるあるなのかもしれない。直前の行動が完全に終わるまで次の命令に進まない,「Wait(待て)」コマンドはないものか,などとも思ったりした。
なお,秒数は0.1秒単位で設定でき,10秒が最大値となる。これを超える場合は,2つのコマンド([前進10秒][前進2秒])をつなげればいい。
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こうしたトライ&エラーで重要になるのが,最初から使える[前進∞]コマンドだ。このコマンドを実行すると,それ以降の時間をカウントしてくれる。つまり,移動先で次のコマンドを入力したいタイミングを図るのに,ちょうどいい機能なのだ。
また,ゲームの進行を速くしたり,止めたりする機能もあるので,[前進∞]で進みながら,「ここだ!」というところで時間を止めれば,設定すべき秒数も一目瞭然というわけだ。
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視覚的なプログラミングでロボットを制御するゲームと聞いて,「カルネージハート」シリーズを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。ジャンルの違いや,「カルネージハート」シリーズほどのプログラム要素はない(と思われる)ものの,本作もまた,試行錯誤がうまくいったときの快感がたまらないタイプのゲームであるのは間違いないはず。
冒頭でも紹介したように,Steamでデモ版が配信されているので,興味があれば,発売前に遊んでみよう。
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