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[プレイレポ]脱出ゲームがオープンワールド化。「Escape Academy 2: Back 2 School」を体験してきた
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印刷2025/06/10 13:38

プレイレポート

[プレイレポ]脱出ゲームがオープンワールド化。「Escape Academy 2: Back 2 School」を体験してきた

 現地時間2025年6月7日から9日までアメリカのロサンゼルスで行われたSummer Game Fest: Play Daysに,「Escape Academy 2: Back 2 School」が試遊出展されていた。本作は2022年に登場し,累計400万プレイヤーを獲得した脱出ゲーム「Escape Academy」の続編だ。



 前作では各脱出部屋が独立したステージ形式だったが,今作では「学校全体を走り回れる」オープンワールド要素が導入され,シリーズに新たな風を吹き込んでいる。約45分間のプレイを通じて感じた,本作の進化と魅力をお伝えしよう。

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 試遊版を始めて最初にプレイすることになったのは,とある教室から脱出するミッションだ。「オープンワールド化されたはずでは?」と思ったが,これはチュートリアルをかねた小手調べ的なステージで,クリアすると教室以外の場所に行けるようになった。

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 本作では「学生としての役割」という新要素が,単なる謎解きゲームを超えた没入感を生み出している。廊下を歩けばほかの学生たちの姿が見え,教室や図書館,中庭といった学校らしい施設が点在する。前作のような「次々と脱出部屋をクリアしていく」という直線的な進行から,「キャンパスライフの中で謎解きに挑戦する」という有機的な体験へと進化を遂げているのだ。

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 本作の謎解きは,決して簡単ではない。むしろ「ノートとペンを使ってメモを取る」ことが奨励されているほどで,試遊でもメモ用紙とペンが配られた。

 例えば試遊版で遭遇した,学校の創設者3人に関連したパズルでは,最初の教室内に散らばった手がかりを収集し,それらを組み合わせて答えを導き出す必要があった。ある場所で見つけた鍵でロックボックスを開け,そこから得た情報を別の場所で活用する――こうした連鎖的な謎解きは,まさに現実の脱出ゲームさながらの醍醐味だろう。

 特に印象的だったのは「数独のような自動販売機」のパズルだ。一見すると普通の自動販売機だが,商品の配置に隠されたルールを見抜き,正しいボタンを押すことで次なる手がかりが手に入る。こうした日常的なオブジェクトに謎を仕込む手法は,前作から受け継がれた本シリーズの魅力であり,プレイヤーの観察力と推理力が存分に試される。

 今作最大の特徴であるオープンワールド化は,謎解きゲームに「探索の楽しさ」という新たな要素を加えている。キャンパス内を自由に歩き回れることで,プレイヤーは自分のペースで謎に挑戦でき,行き詰まったら別の場所を探索して新たな手がかりを探すという選択肢も生まれた。

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 試遊版では限られた範囲しか探索できなかったが,それでも学校の雰囲気は十分に感じ取れた。美しく整備された中庭,謎めいた彫像,壁に掛けられた歴代卒業生の写真――これらすべてが潜在的な謎解きの手がかりになり得るという期待感が,探索意欲を掻き立てる。

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 また,オープンワールド化によって「環境そのものがパズルになる」という新しい試みも垣間見えた。例えば,ある建物の配置や窓から見える風景が,別の謎を解く鍵になっているかもしれない。こうした大規模な仕掛けは,従来の閉鎖的な脱出部屋では実現できなかった要素だろう。

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 今回プレイした試遊版ではヒントシステムが組み込まれていなかったが,製品版では前作同様に実装される予定だ。ガイド役のNPCも必要に応じて助言をくれるため,初心者でも安心してプレイできる配慮がなされている。一方で,ヒントを使わずにクリアすることで高評価を得られるシステムも健在で,上級者向けのやり込み要素も期待できそうだ。

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 限られた時間ではあったが,「Escape Academy 2: Back 2 School」の試遊は,シリーズの進化を十分に感じられる内容だった・オープンワールド化によって得られた自由度と,従来の緻密な謎解きデザインが見事に融合し,「キャンパスライフ×脱出ゲーム」という独自の体験を生み出している。

 今回の試遊はシングルプレイだったが,前作同様に2人での協力プレイにも対応している。本作は,前作ファンはもちろん,脱出ゲーム初心者にも門戸を開く親切な設計でありながら,本格的な謎解きの醍醐味は一切損なわれていない。ノートとペンを片手に,友人と協力しながら謎に挑む――そんな知的な体験をできるようになるのが,今から待ち遠しい。

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本作のパブリッシングを担当するiam8bitのMichelle Huttunen氏が試遊の説明をしてくれた

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