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気づけばAll Night Longなループにはまりそう。「Lumines Arise」は,ゲーマーはもちろん音好きの感性にも響く音楽×パズルゲーム
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本作のディレクターであるエンハンスの石原孝士氏による解説付きで実際にプレイする機会があったので,その模様をお届けしたい。プレイ中に聞けた話を通じて,表現や仕掛けの裏側がよりリアルに感じられた。
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まず「Lumines」のルールをざっくりおさらいしておくと,1〜2色で構成された2×2の正方形ブロックを積んでスクエア(四角)を作り,ステージを横切るタイムラインが通過するとそれが消えてポイントが加算されるというもの。シンプルなルールでリズミカルに遊べるパズルに,音楽と演出の連動による視覚と聴覚,そして触覚(操作感)が混ざり合うようなプレイ体験が生まれるのがこのシリーズの大きな特徴だ。
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その最新作となる「Lumines Arise」は,基本のシステムはそのままに,音楽や演出,ビジュアル面がさらに進化。ゲーム側にも新たな仕掛けがいくつか加わっている。
なかでも注目なのが新機能「BURST」だ。これはゲージを溜めて発動することで,タイムラインが一時停止し,不要なブロックを一掃できるというもの。その間にまとめてスクエアを組み立てて,タイミングを合わせて一気に大コンボを狙うのだが,ちょっとしたブレイクの間に“整える”パズル部分の楽しさと,再びリズムが戻ってきたときのライブ感が融合されたLuminesらしい仕組みだ。
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ゲームを実際にプレイしてみると,音楽の展開に合わせて背景やブロックのビジュアルがダイナミックに変化していく。このプレイリストでのステージ構成と,それぞれに用意された演出の違いがすごく“クラブミュージック的”だ。
その大きな要素となっているのが,進化したプレイリスト機能。好きなステージ(曲)を好きな順番に並べる同機能だが,本作ではそれぞれのステージ楽曲のテンポ(BPM)が波形グラフのように視覚化されて表示されるようになった。セットリストの構成を眺めながら「ここは盛り上がる曲(ステージ)をつなごう」「ここでチルアウトな感じにしよう」みたいなことを考える感覚が,ライブのDJっぽくて楽しい。
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このように,ステージとステージの流れを考えてプレイリストを組むのはまさにDJっぽくて,それぞれの曲に合わせてビジュアルが変化する感じはVJのよう。そして,ブロックを積んでスクエアを作って消していくという操作そのものが,なんだか卓をいじってるみたいなライブ感がある。
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もちろん,演出や展開はゲーム側に用意されたもの。しかし,それをどうつなぐか,どんなタイミングで消すか,どう流れを作るかはプレイヤー次第だ。だからこそ,一人で遊んでるだけなのに,どこか“人に見せている”ような気持ちになる瞬間がある。自分の感覚で組み立てているのに,それがまるでひとつのライブセットみたいに感じられるのは不思議な体験だ。
スクエアをたくさん作ってスコアを狙うのも楽しいけど,それ以上に音に合わせてブロックを動かしたり,消したりすること自体が気持ちいい。うまくやる=スコアを伸ばすことだけではなく,音楽の流れとシンクロすることそのものに“うまくできた”という実感と“気持ちよさ”がある。
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そんな取り止めもない感想を石原氏に伝えてみたところ,返ってきた言葉がとても印象的だった。ゲームは通常,ゲームの構造があってそこに音楽や演出を載せていくものだが,「Lumines Arise」の場合はまず音楽と演出があって,そこに“どんなゲーム体験が合うか”を組み立てるようなイメージなのだとか。
またプログラムアーティストの手によって,たとえばブロックが消えるときの反応やボーナス時の崩れ方などが,毎回ちょっとずつ変わるようにあえてパターン化しすぎない制御がされているそうだ。どこか“生身感”があるゲーム感覚は,それらのアプローチによって生まれているのだなと思った。
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ルールはシンプルで1ステージも短いため「ちょっと一曲聴くつもりで遊ぼう」みたいなテンションでも始められる。でもそのまま次のステージ,さらにその次と続けてしまい,やめどきをなくすであろうパズルとリズムの気持ちよさがある。
1時間ほどのプレイだったが,まだまだ伝えきれていないものを感じるくらい特別な感覚があるゲームだ。その感覚は言葉にするのが難しくパッションで書き連ねてしまったが,「とにかく聴いて(プレイして)みて!」というのが何よりの感想だ。この夏,マルチプレイも体験できるというデモ版を配信する予定とのことなので,「Check this sound!」な感じでプレイするのをオススメしたい。
最新のテクノロジーによりゲームとしてしっかり制御されながらも,プレイヤーの感覚やノリに寄り添ってくれるライブ感や“人間くささ”がある「Lumines Arise」は,ゲーマーはもちろん,音楽好きやクラブカルチャーが好きな人にもぜひ体験してほしいと思える作品だ。
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Lumines Arise(C)Enhance Experience Inc. 2025 (C)Resonair / BANDAI / BNEI. All rights reserved.
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