Mooneye Studios新作「IKUMA - The Frozen Compass」をプレイ。北極に残された少年水夫とハスキー犬のサバイバル物語［gamescom］

　2025年8月20日から24日にかけて開催されたgamescom 2025で，ドイツのハンブルクを拠点とするMooneye Studiosの新作アドベンチャー「IKUMA - The Frozen Compass」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）のプレイアブルデモが公開されていたので，試遊してきた。

「IKUMA - The Frozen Compass」公式サイト

　2026年内の発売が予定されている「IKUMA - The Frozen Compass」は，「ロスト・エンバー」や「Farewell North」といった，動物をテーマにしたタイトルで知られるMooneye Studiosの最新作だ。
　北極圏探検で129人全員が失踪した実在の事件，1846年の“フランクリン遠征”をテーマにしており，カナダ北部の島に取り残された少年水夫・サムと，ハスキー犬のエリーを主人公に，過酷な環境でのサバイバルと，そこで起こる不思議な体験を通して成長していく物語が描かれるという。

Mooneye Studios CEOのTobias Graff氏

　ゲームを紹介してくれたMooneye StudiosのCEOであり，ディレクターのTobias Graff（トビアス・グラフ）氏によれば，物語は孤児としてのロンドンでの生活や，船の中で船員たちとのやり取りから始まって，やがて“どこか別の場所”での冒険を描く流れになるという。この場所は，イヌイットの伝承で「イジラク」と呼ばれる，神話生物が暮らす生と死の境界線のような世界で，ゲームは徐々にファンタジー味を増していくことになる。
　ちなみにタイトルの「イクマ」は，イヌイットの言葉で「炎」を意味する単語らしく，これも物語のキーになりそうだ。

　ゲームプレイの基本は，サムがピッケル片手に壁をよじ登り，あるいは狭い道を通り抜けられるエリーをうまく使って，極寒の島を移動していくことだ。ときに釣りをしたり，希少な資源を集めたりもできるようで，ときにはソリに乗って広大な雪原を駆け抜けるシーンも登場する。
　またソロプレイだけでなく，「It Takes Two」にインスパイアされたというCo-opモードも用意されていて，会場では画面分割による協力プレイを試せるようになっていた。


　公開済のストアページによれば，すでに日本語化も予定されているようで，またGraff氏もアジア圏のパブリッシャを探していると語っていた本作。気になる人は，ウィッシュリストに登録して2026年の発売を楽しみにしておこう。

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