
イベント
「ラタタン」のアーリーアクセスは9月19日開始。発表から2年,数々の難題を乗り越えてきた舞台裏を開発陣が語った
![]() |
「ラタタン」がBitSummitに帰ってきた。坂尻一人氏に聞く,体験版で見えた課題との向き合い方と,アーリーアクセスに向けた現在[BitSummit]
![「ラタタン」がBitSummitに帰ってきた。坂尻一人氏に聞く,体験版で見えた課題との向き合い方と,アーリーアクセスに向けた現在[BitSummit]](/games/724/G072426/20250720010/TN/005.jpg)
「BitSummit the 13th」に出展されている「ラタタン」について,プロデューサーの坂尻一人氏にインタビューを行った。意欲的な作品として高い期待を集める一方で,体験版ではいくつかの課題も浮かび上がっていた。それにどう向き合い,アーリーアクセスに向けたゲーム開発を進めているのか。そんな話をしていると,とある一報が……。
このイベントでは,招待されたメディアやインフルエンサーが最新バージョンを試遊できたほか,アーリーアクセスを9月19日0:00に開始予定であることがアナウンスされた。
本稿では,会場で行われた開発スタッフによるトークセッションの模様を中心にレポートする。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
なお,本日(8月14日)は新たにワールド3&4やラタタン,杉田智和さんの「AGRSチャンネル」によるYouTube番組の情報が公開されている。
・ワールド3:ジャンジャカジャングルジャーニー
太鼓の遺跡が眠る密林エリア。湿地帯や獰猛な原生生物が行く手を阻み、奥地では巫女ダッテ・サーが邪神復活の儀式を準備中。
・ワールド4:フローズンフラワーファンタジア
常春の花園…のはずが、すべてが氷に閉ざされた極寒エリア。氷の女王フローズンとその配下が支配する地。
・新たなラタタンたち
これまで未公開だった複数のラタタンが初登場。新たに杖・爆弾・鎌・ハンマーといった武器種が加わり、戦闘のバリエーションが広がります。
・今後の予定
アーリーアクセス直前となる9月14日(日)には、杉田智和が主宰するYouTube番組 「AGRSチャンネル」にて特別配信を予定しています。番組内では、最新情報や今後のロードマップ、関連イベント情報などをお届けしますので、ぜひご視聴ください。
![]() |
![]() |
トークセッションに登壇したのは,「ラタタン」のプロデューサーを務める坂尻一人氏,ゲームデザイナーの小谷浩之氏,ディレクターの中舎健永氏,リードプログラマーの高橋氏だ。
![]() |
最初の話題は,先日開催されたBitSummit the 13thの「BitSummitアワード」にて,「ラタタン」が最優秀賞にあたる「VERMILLION GATE AWARD(朱色賞)」を受賞したことだ(関連記事)。
坂尻氏は2023年の発表以来,約2年間にわたって作り上げてきた本作が評価されたことに「感動した」とコメント。当初の予定よりアーリーアクセスの開始が遅れたが,中舎氏はβ版や体験版のフィードバックをもとに,プレイヤーが楽しめるように調整や改善を続けていたと説明した。
![]() |
「もし開発をやり直せるなら?」という質問には,高橋氏が「Unityの最新バージョンでやり直したい」と回答した。「インディーゲームあるある」と前置きしたうえで,約2年間も開発を続けているため,そのあいだに何度もUnityがバージョンアップしており,それに対応する作業が生じると説明を加えた。
また,中舎氏は複数のキャラクターを作るにあたり,最初に作ったものが指針となると語った。次々にキャラクターを作っていくうちに,その指針となるキャラクターが「普通だな」と感じられるようになり,「もっとこうしておけば良かった」と振り返ることになってしまったという。約2年間の開発で生まれた企画や得た知見を全部持った状態で,やり直したいと話していた。
![]() |
「お気に入りのラタタン(プレイアブルキャラクター)は?」という質問には,小谷氏が「ケロロンパ」と回答。自身の中では強がったり,気を張っていたりするわりに,寂しがり屋で泣き虫という設定があると明かした。
本作の原型となるラフスケッチを描いたときに,パッと思い浮かんだカモネーロのビジュアルが,ほかのラタタンのデザインのベースになったと明かす。加えて,先日参加した青森ねぶた祭の「ラッセラー,ラッセラー」という掛け声に,本作の目指すコール&レスポンスの楽しさへのシンパシーを覚えたというエピソードを披露した。
![]() |
本作のアーリーアクセスは当初,7月25日の開始予定だったが,クオリティアップのために延期となった。冒頭で記したとおり,坂尻氏は開始日を9月19日0:00であると発表し,「今度は絶対に延期しない」と意気込みを示した。
また,注目度が高いという「ダークラタタン」の情報は,9月のゲームイベントにて公開を予定しているとのこと。
「牛乳はゲーム中に登場するか?」という質問には,中舎氏が「おそらく登場することになるのでは」と回答。ただ,「アーリーアクセス開始の段階で登場するか?」というさらなる質問には「難しいかもしれない……」と言葉を濁していた。
ちなみに2023年の本作の発表後,TwitterとDiscordではファンの投票により,ラタタン達の詳細な設定を決める企画が行われ,その中に「牛乳が一番嫌いなラタタンは?」というテーマが存在していた。
![]() |
「本作を開発するうえで,最も大変だったことは?」という質問には,高橋氏が「泥臭い開発」であるため,自身を含めて資金を持ち出さざるを得なかったスタッフがいたことを挙げる。
一方,中舎氏はなかなか思いどおりに開発が進まず,それまでの状態をほぼ白紙にするような判断を何度も繰り返したことを明かした。
小谷氏は,ラタタン達を生み出すことが一番大変だったと語る。「ラッタッタ」という音のアイデア自体はかなり前からあったが,それをどんなアートワークに落とし込むかには時間がかかったとのこと。いろいろ作ってみたが,小谷氏自身が気に入らずボツにすることが続き,資金面も含めて協力してくれた坂尻氏に申しわけない思いを抱いていたという。
その結果,現在のラタタンのビジュアルができあがり,坂尻氏ら協力してくれたスタッフや応援してくれたファンに感謝を述べていた。
![]() |
プロデューサーである坂尻氏は,小谷氏の進捗管理が一番大変だったそうだ。本作については,まだまだ修正すべき点が多く,すべて対応できていないが,アーリーアクセスでは会場の試遊バージョンとはまた違ったビルドを用意する予定であり,期待してほしいとアピールしていた。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
キーワード
- PC:RATATAN
- PS5:RATATAN
- Xbox Series X|S:RATATAN
- Nintendo Switch:RATATAN
- PS4:RATATAN
- PC
- リズム/ダンス
- アクション
- Game Source Entertainment
- TVT
- PS5
- Nintendo Switch
- Xbox Series X|S
- PS4
- イベント
- ライター:大陸新秩序
- ムービー

(C) 2024 Ratata Arts Co. Ltd. All rights reserved. Published by Game Source Entertainment.