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[プレイレポ]「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」は美しいグラフィックスと新たなプレイスタイルにより,シリーズの始まりを描く
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なお,「メタルギア」シリーズ 制作プロデューサーの岡村憲明氏,クリエイティブプロデューサーである是角有二氏,「FOX HUNT」担当ディレクターの佐原 祐氏に合同インタビューも行われている。リメイクにかける思い,新要素の取り組みなどが語られたので,以下のリンクから目を通してほしい。
[インタビュー]「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」は初めて触れる「メタルギア」として,リスペクトを胸に開発を進めている
![[インタビュー]「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」は初めて触れる「メタルギア」として,リスペクトを胸に開発を進めている](/games/709/G070966/20250812055/TN/012.jpg)
コナミデジタルエンタテインメントから2025年8月28日の発売が予定されている「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」のメディア向け試遊イベントが行われた。開発陣の合同インタビューでは,名作のリメイクにかける思いやコンセプトが語られている。
「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」公式サイト
2004年にリリースされた「メタルギア ソリッド 3」だが,4Gamer読者には細かく説明する必要もないだろう。「タクティカル・エスピオナージ・アクション」を謳う本作は,敵兵から隠れて潜入するステルスをフィーチャーし,リアルな世界情勢とオリジナル設定を巧みに組み合わせた映画のようなアクションゲームだ。
1964年の東西冷戦下,アメリカの特殊部隊「FOX」の一員であるネイキッド・スネーク(以下,スネーク)は,ソ連の科学者であるソコロフを亡命させるための潜入作戦に挑む。本作ではサバイバルをクローズアップしており,スネークはヘビやワニといった野生生物を喰らって生き延びなければならない。
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今回のリメイクではシナリオやレベルデザインはそのままに,新たな要素が追加されている。現行機に合わせてグラフィックスが向上し,キャラクターの表情はもちろん,身体に汚れや傷がつくダメージ表現もリアルなものになった。
そして,従来に近い俯瞰カメラ「LEGACY STYLE」に加え,TPS風の「NEW STYLE」が登場し,両者を切り替えて遊ぶこともできる。
原作にも登場した「サルゲッチュ」とのコラボスペシャルゲーム「猿蛇合戦」もPS5版とPC版でプレイ可能だ。Xbox版では,新たに「ボンバーマン」とのコラボ「ボム蛇合戦」が楽しめる。
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今回のイベントでは,ゲーム開始直後の「バーチャスミッション」,序盤の「スネークイーター作戦」の冒頭をそれぞれプレイできた。
まず目を引くのが,リアルなグラフィックスだ。原作も当時としてクオリティは高かったが,現代の環境に適応した美しいものになっている。
グラフィックスの向上は,スネークをはじめとするキャラクターの表情に恩恵が大きい。スネーク役の大塚明夫さんをはじめ,豪華声優陣が繰り広げる芝居と相まって,映画のようなゲームという側面がより強調されている。今回は時間が限られていたため,すべてのカットシーンを鑑賞できなかったが,リリース後にはじっくりと楽しみたいところだ。
なお,原作をあらためて確認してみると,グラフィックスの美しさや雰囲気づくりの巧みさに驚かされる。リメイク版で初めて「メタルギア ソリッド 3」を遊ぶ人も,PS2の性能を引き出したグラフィックスもぜひ見てほしい。
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前述のとおり,大きなトピックはプレイスタイルが2つに増えたことだろう。残念ながらプレイ中に切り替えると,直近のチェックポイントから再スタートとなるものの,原作同様に遊べるのは嬉しい。
「メタルギア」シリーズは,敵に見つかる回数をいかに減らすかもやり込み要素だ。往年の凄腕スネークであれば,LEGACY STYLEで新記録に挑戦するのもいいだろう。
三人称視点のNEW STYLEは,現代的で実にしっくりと来る。カメラの位置がスネークの目の高さに近くなったことで臨場感が増し,後方が見にくい死角になることから,ステルスをフィーチャーした本作に合っている。
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とくに説得力を増しているのが,原作にも存在した「カムフラージュ」。これは周囲の環境に合った迷彩服やフェイスペイントを使うと,敵兵から見つかりにくくなるという要素だ。緑色の迷彩服で草むらに伏せると,グラフィックスの向上と相まって,ステルスの達人という設定も深くうなずけるものになっている。
そして,敵兵がスネークを探している様子が,臨場感あふれるNEW STYLEのアングルで描写されるのは実にスリリングだ。極度の緊張を「息詰まる」と表現するが,筆者も思わずコントローラを握りつつ息を潜めていた。
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新要素の中でも面白かったのが「コンパス」だ。グラフィックスが向上したうえに,NEW STYLEではTPS風の視点になるため,とくにジャングルでは方角を見失いやすい。1964年が舞台だけにソリトンレーダーが周囲の地形を表示してくれるはずもなく,このままではNEW STYLEの難度が上がるということで,コンパスが登場したのだろう。
進むべき方向のみを表示してくれるため,完全に立ち往生することはなくなり,地形は表示されないため,探索の体験が損なわれない。純粋にゲーム体験の向上につながっている。
フィールドは作り込まれており,あちこちに遊びが用意されている。地面のキノコは飾りではなく,採集すれば食糧になる。木の枝にぶら下がるハチの巣は,敵兵の撹乱にも使える。沼地に生息するワニも単なる敵ではなく,息の根を止めれば食べられる。
ミニマップではなくコンパスであることで,フィールドを寄り道する楽しさもしっかり味わえる。原作では任務そっちのけで食糧を集めていたものだが,リメイク版でも同じことになりそうだ。
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NEW STYLEでは,射撃もリアルになっている。銃弾は重力の影響を受けて落下しながら飛ぶため,距離に応じて対象の少し上を狙うといった補正をかける必要がある。それだけに命中したときの嬉しさもひとしおだ。
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PS5版とPC版のスペシャルゲーム「猿蛇合戦」は,フィールドに隠れているピポサルを見つけて捕まえるというルールだ。ピポサルの隠れ方はなかなかに巧妙なので,「指向性マイク」などのガジェットも活用しなければならない。
意外な場所でピポサルを発見したときには,「してやられた」という気分にもなるだろう。ピポサルの居場所を把握したあとは,タイムアタック的な遊び方も可能だ。
フォトリアルな頭身のスネークが「ゲッチュ!」というイケボと共にデフォルメされたピポサルを捕まえる。二重三重のミスマッチの楽しさは,グラフィックスが向上したことでより増しているようだ。
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一方,Xbox版の「ボム蛇合戦」はボンバーマンが相手だ。爆弾を投げつけ,フィールドにいるボンバーマンを全員,爆風で吹き飛ばせばステージクリアとなる。
爆風は周囲に広がるため,うまく投げ込めば複数のボンバーマンを一気に仕留めることも可能だ。撃破に成功するとヒットストップが発生し,心地よさと達成感を増幅してくれる。
もちろん,ボンバーマンも爆弾を投げて反撃してくる。あちこちで爆弾が炸裂することになり,ステルスアクションの本編とは一味違う派手さと楽しさを感じられる。ピポサルをボンバーマンに差し替えたようなものではなく,それぞれに異なる面白さがあるので,どちらも遊んでみてほしい。
なお,今回は体験できなかったが,本家「ボンバーマン」のように上からの視点になるステージもあるようだ。
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会場では,オンライン対戦モード「FOX HUNT」の情報も明らかになっている。グラフィックスが大幅に向上したことから,かくれんぼ(スニーキング)の駆け引きに焦点を当てた「メタルギア」ならではのオンライン対戦を制作することになったという。
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「FOX HUNT」では現代のグラフィックスだからこそ可能な,実際にプレイヤーの目を欺けるカムフラージュが導入されている。それが,各プレイヤーが装備する「AT-CAMO」だ。全地形(All Terrain)対応を謳うギリースーツ(狙撃手などが使う迷彩服)は,いつでも任意に迷彩パターンを切り替えられるため,ライバルから身を隠しながら武器や装備を現地調達して任務達成を目指すことになる。
「サバイバルキャプチャー」のルールではターゲットを奪い合ったり,確保したままスニーキングしたりといった駆け引きが展開されるという。
なお,プレイヤー数やβテストの有無などの詳細は明かされなかったが,2025年秋の配信が予定されている。
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※ゲーム画面は開発中のものです。
「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」公式サイト
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- ライター:箭本進一

(C)2025 Sony Interactive Entertainment Inc. Ape Escape and Piposaru are trademarks of Sony Interactive Entertainment Inc. (C)Konami Digital Entertainment
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