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  • Kinetic Games
  • 発売日:2020/09/19
  • 価格:2300円(税込)
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当たり前の日常に潜む恐怖。人気の協力型ホラー「Phasmophobia」開発者に聞いた,大型アップデート「Chronicle」で目指していること
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印刷2025/06/24 08:00

インタビュー

当たり前の日常に潜む恐怖。人気の協力型ホラー「Phasmophobia」開発者に聞いた,大型アップデート「Chronicle」で目指していること

 2020年のアーリーアクセス開始以降,根強い人気を誇る協力型ホラーゲーム「Phasmophobia」(ファズモフォビア。PC / PS5 / Xbox Series X|S)。その次なる大型アップデート「Chronicle」が,2025年6月24日に実装される。

 アメリカ・ロサンゼルスで現地時間2025年6月7日から9日まで開催された「Summer Game Fest 2025: Play Days」の会場にて,本作のデベロッパであるKinetic Gamesの開発チームから直接プレゼンテーションを受ける機会を得た。そこで聞いた,アップデートの詳細をレポートしよう。

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証拠映像と音声の記録で“自分だけのゴースト図鑑”を。大型アップデートの見どころ


 証拠収集と調査のゲームプレイループを大規模に見直す,これまでで最大級のアップデートになるという「Chronicle」。本プレゼンでは,その中からゲームプレイ要素の具体的な内容を,デモプレイを交えながら紹介してくれた。

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 アップデートで追加される主な要素は,ビデオカメラサウンドレコーダーの導入だ。これらを使ってゴーストの映像や音声を記録し,それをジャーナルに追加することで報酬を受け取れるようになる。
 プレゼンでは,ゴーストオーブが飛び回る様子をビデオで録画し,それがジャーナルに追加されるところを見せてくれた。ジャーナル上でその証拠が「初回記録」として扱われる場合,より高い報酬が得られるという。開発チームはこのように,プレイヤーにできるだけユニークな現象を発見 / 記録してもらい,自分だけのゴースト図鑑を完成させるような楽しみ方を提供したいそうだ。

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 今回のアップデートで動画や音声が加わることによって証拠管理の幅が広がり,より多様なプレイスタイルに対応できるようになる。
 さらにCCTV(監視カメラ)機能も大幅にリワークされ,プレイヤーが設置したビデオカメラのライブ映像をトラック内から確認できるようになった。これにより,怖くて建物に入れないプレイヤーも,後方支援の映像記録係という役割で活躍できそうだ。恐怖心の強いプレイヤーにとっても,居場所のあるゲーム体験が提供されている。

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 新たに導入される機材には3つのティア(ランク)があり,プレゼンではティア3のビデオカメラを紹介してもらえた。ティア3などの上位ランクの機材を使えば「ティアボーナス」が付与され,より価値の高い証拠を記録でき,報酬も増える仕組みになっている。
 同じく新しい機材となるサウンドレコーダーも同様で,動画や写真と同じように音を録音し,ジャーナルに追加 / 販売することで報酬が得られる。プレゼンでは,消火器が倒れる音を録音し,それがしっかり報酬に反映される様子が示された。
 とくにティア3のサウンドレコーダーは,音のした方向を追跡できる高度な機能を持っており,初期段階の機材ではできなかった体験を可能にするという。段階的な道具のアンロックにもさらなる意味が出てくるというわけだ。

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 また,2025年から進行中で,「Chronicle」以降に実施される既存マップのリワークについても話を聞いた。
 今回のプレゼンでは,その一例として「Grafton Farmhouse」(グラフトン・ファームハウス)の改修が紹介された。マップの構成はなじみあるもののままに,ビジュアルの刷新や部屋の装飾,見せ方などを,一定のクオリティ基準をもってアップデートを行っている。たとえば,かつて寝室ばかりだった家に,不気味なマネキンが並ぶ新たな部屋を加えるなど,ホラー演出を強化する試みがなされているという。

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 こうしたより大規模で緻密なアップデートが可能になった背景には,開発チームの拡大がある。もともと1人で開発を始めたチームは,現在ではアーティスト,エンジニア,デザイナー,マーケティング担当などを含む27名体制となり,ゲームの進化を支える体制が整ってきているのだ。

 現在もアーリーアクセス中の「Phasmophobia」だが,開発チームは1.0リリースに向けて着実にステップを踏んでおり,「Chronicle」では新要素の追加のほか約100件ものバグ修正と改善も行われるという。こうした地道な改善の積み重ねこそが,長期的なコミュニティ支持につながると開発者は語る。
 そのほかにも,「Twitchドロップ」といった新機能も導入予定であるという話も聞けた。アクティブな配信者コミュニティとより強く結びつくことを目的とした施策で,配信者や視聴者との連携を通じた,さらなるファンベースでのプレイヤーとのつながりが築けるとうれしいと話していた。

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 そんな本作に,今回のアップデートをきっかけにプレイしてみようという人も少なくないだろう。
 そこで「遊んだことがない人でも,今からでも楽しめますか?」と聞いてみたところ,「それはもちろんですよ」とチームは笑顔で答えてくれた。

 開発チームは新規プレイヤーが直面しがちな課題にも目を向けており,すでに対策も講じられているという。
 たとえば,新規プレイヤーがロビーに入ってもマッチしにくい点。経験豊富なプレイヤーは,やはり同レベルのプレイヤーと集まりがちになる。そうしたことを防ぐためにフィルター機能を導入し,「カジュアル」に「ボイスチャットで話しながら遊びたい」といったプレイヤーが自分に合ったプレイスタイルや環境を選びやすくするという。

 これはコンシューマ版の登場以降,増加した新規プレイヤーを意識した重要な改善点と位置付けているそうだ。アクティブなプレイヤーベースで,幅広い層が楽しめるゲームを作り上げる。それを目指してゲームのアップデートや改善を行っているという。

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 「Chronicle」アップデートやマップのリワークについて,プレイヤーのファンの反応はどうなると予想しているかを聞くと,「ゲームのプレイ方法そのものを大幅に見直すものとなるChronicleアップデートは,反応は非常にポジティブになると考えています。プレイヤーが喜ばないような変更はしませんし,ゲーム全体の流れの中で理にかなった内容だと思っています。実際に見てもらえば,「これは以前よりずっと良くなった」と感じてもらえると思います。マップのリワークに関しては,5年間応援してくれたプレイヤーに『おお!』とよろこんでもらいたいと考えています。ゲームは常に進化していますよ」と答えてくれた。

 最後に「いつもは温かいイメージの場所が,実はそうではなかった。そういうギャップのある体験こそが,この作品ならではの魅力」と語ってくれたその言葉どおり,次なる舞台がもたらすであろう新たな恐怖体験にも,ますます期待が高まる。

(写真左から)デモプレイで要素を紹介してくれたArt DirectorのCorey Dixon氏と、解説を担当してくれたLead Social & Community ManagerのTom Dent氏
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