
イベント
「空気品質はバフになる」空気環境コンサルタントのカルモアが初出展。匂いとゲームパフォーマンスの関係をブースで体験[TGS2025]
同社はフレグランスの精製から脱臭製品まで,空間に関する幅広い提案を得意としている。また,匂いがパフォーマンスに与える影響を脳科学的なアプローチから検証しており,エビテンスの蓄積もある。それは“ゲームシーンにも有効なのでは?”といった仮説をもとに,今回の出展を決めたという。
![]() |
そこで,空気品質はバフになるとして,「空間ギア」という表現で展開を進めるようなのだが,カルモアとしては,リサーチをまず第一としており,TGSでの反応や意見を見ながら,今後を決めたいそうだ。いずれはシューター向けの香りといったものが出てくるかもしれない。
![]() |
カルモアブースでは,実際に匂いによってパフォーマンスが変わるのか,体験できるゾーンが用意されている。TAPと表示されたらタップするまでの速度を1分間計測するシンプルなゲームを,イイ匂いのする部屋,とくに匂いのない部屋,納豆やドッグフードなどが散乱する部屋で行い,その結果を見比べてみるというものだ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
というわけで,実際に3つの部屋で試してみた。結果から言えばBUFFがもっともスコアがよく,DEBUFFはその名のとおり,スコアが大きく落ちた。タップまでの平均反応速度は次のとおりだ。
BUFF:平均337ms
CLEAR:平均365ms
DEBUFF:平均381ms
1分間の集中であれば,なるべく(もしくは無意識に)呼吸を止めて挑むという読者も多いと思うのだが,筆者も20秒〜30秒は止めながら計測を進めていた。それでも匂いは感じるので,どうあれ影響はあるだろう。
なお,BUFFの部屋は,何かいい匂いがするのは分かるが計測プレイ中は気にならなかった。逆に,DEBUFFは20秒を過ぎたあたりから匂いが気になりだした。もちろん,可能な限り計測に集中していたが,結果はご覧のとおり。
プレイ結果は集計されており,上位ランカーのスコアを確認できる。眺めていると,BUFFよりもCLEARのほうがスコアが高いプレイヤーもいれば,BUFFとDEBUFFのスコアがほぼ同じプレイヤーを確認できた。
![]() |
![]() |
スタッフに確認してみたところ,社内のテストでも個人差があり,おおむねBUFFは効果がありそうな傾向を得ているが,BUFFよりもCLEARのほうが集中しやすい人もいるそうだ。また,犬を飼っている人の場合,DEBUFFの効果は弱く,CLEARと変わらないスコアになるケースもあるという。
カルモアはFPS向け,格闘ゲーム向けといった香りを提案できたらいいと考えているそうだ。ともあれ,パフォーマンスの変化を体験しやすいので,興味があればカルモアブースに立ち寄ってみよう。
4Gamer「東京ゲームショウ2025」記事一覧
- 関連タイトル:
開発/テクノロジ
- この記事のURL: