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「Horizon Steel Frontiers」の気になるところを副社長に聞く。弓以外の武器はどうなる? 生活コンテンツもあるの?[G-STAR 2025]
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印刷2025/11/14 13:46

インタビュー

「Horizon Steel Frontiers」の気になるところを副社長に聞く。弓以外の武器はどうなる? 生活コンテンツもあるの?[G-STAR 2025]

 2025年11月13日,韓国で開催中のG-STAR 2025にて,主催のNCSOFTから,「Horizon Steel Frontiers」がサプライズ発表された。「Horizon」がまさかのMMORPG化,しかもGuerrillaではなく,韓国大手のNCSOFTからということで,衝撃を受けた人も多いのではないだろうか。

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 NCSOFTは本日(2025年11月13日),韓国最大のゲームショウ「G-STAR 2025」にて,SIEの「Horizon」IPをベースにした,シリーズ初のMMORPG「Horizon Steel Frontiers」を発表した。対応プラットフォームは,PCとモバイル

[2025/11/13 13:07]

 本作は,PC(NC独自のクロスプラットフォーム「PURPLE」)/モバイルに対応する次世代MMORPGだ。巨大な機械獣とのスリリングな戦闘や,戦略的な協力プレイが楽しめるという。開発の主要コンセプトは「圧倒的なサイズの機械獣を共に攻略する楽しさ」であり,シングルプレイ中心だった原作とは異なり,チームワークと戦術的戦闘をコアバリューに据えたMMORPGになるとのことだ。
 シリーズ特有のワイヤーアクションが強化され,周辺地形を活用しながら戦闘できるほか,倒れた機械から獲得した武器を収集して運搬したり,ほかの戦闘で再利用したりといった要素も盛り込まれている。

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 また,主人公はアーロイではなくカスタマイズ可能なプレイヤーキャラクターとなり,キャラメイク関連のカスタマイズもかなり細かく用意されていそうだ。
 これらの魅力の一端は,発表に合わせて公開された動画で確認できる。



 発表の当日,本作のエグゼクティブプロデューサーであり,NCSOFTの副社長でもあるイ・ソング氏に合同インタビューを行う機会を得た。MMORPGとなる新たなHorizonについて,気になるところを聞いてみた。

「Horizon Steel Frontiers」エグゼクティブプロデューサーのイ・ソング氏
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――まずは,発表を終えた今のお気持ちをお願いします。

イ・ソング氏:
 隠すのが大変でしたし,がんばって開発しているのに,開発がキャンセルになったという嘘の噂もあったので,ようやく発表できてすっきりしました(笑)。

――発表後の反応はいかがですか?

イ・ソング氏:
 今までのNCSOFTのタイトルとは,違うものが出てきて驚いたという反応が多かったです。
  ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)さんが反応をまとめてくれるかと思いますので,西野さん(CEOの西野秀明氏)とまたいろいろ協議すると思います。

――本企画は,NCSOFTからSIEに持ちこんだものなのでしょうか。

イ・ソング氏:
 SIEに仲の良い方がいて,「こういうのをやりたいんですけど,どう思います?」と2019年に連絡しました。
 それでOKをいただき,原作のGuerrillaに連絡して,企画が始まることになりました。
 どういうゲームにするか,どういう形で参加するのかは,Guerrillaと3回ミーティングをして決めたのですが,我々がどれだけHorizonに愛情を持っていて,どれだけ本気でやりたいかを伝えて説得しました。そうしたら,「本気ですね」「本当に好きなファンなんですね」と言っていただけて,信頼を勝ち取りました(笑)。

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――Guerrillaは,本作の開発にどう携わっているのでしょう。

イ・ソング氏:
 全般的な監修や,世界観などでご意見をいただいています。すべての開発はNCSOFTが行っています。

――監修で,ここは守ってほしいといった部分はどこでしたか?

イ・ソング氏:
 当時SIEのCEOだったジム・ライアン氏から「アーロイを頼む」と,愛娘を嫁に出す父親のようなセリフを言われたのを覚えています。あとはGuerrillaの創業者から,「トールネックは死なないようにしてください」と言われましたね(笑)。

――MMORPG化するにあたって,注力したポイントはどこでしょうか。

イ・ソング氏:
 成長と生活感,そして多人数プレイです。

――多人数というと,パーティの規模感はどのぐらいなのでしょう。

イ・ソング氏:
 現時点で16人までの開発は終わっています。
 それと,パーティプレイで大事にしているのが,部族のコンセプトです。ただパーティを組んで終わりというだけでなく,部族としてつながりができて,継続的にそれが続くようなものを目指しています。

――部族ごとに拠点があったり?

イ・ソング氏:
 はい。一緒に協力しながら生活していけるようなものにしたいと考えています。

――舞台になる地域は原作と同じなんですか?

イ・ソング氏:
 いえ,原作では北東から北西方面に移動する流れでしたが,本作では南東から南西に移動していきます。
 場所のイメージとしては,アリゾナやテキサスです。
 ただ,まったく異なる世界を勝手に描くわけではなく,ナラティブについてはGuerrillaから意見をいただいて,それを元にしています。

――戦闘について質問です。公開された動画で,大勢が弓を放っているなか,大剣を用いて戦うシーンがありました。Horizonと言えば弓ですが,武器はどうなるんですか?

イ・ソング氏:
 良い質問ですね。本作で一番悩んだのが,武器の扱いです。原作では,ほとんど弓で戦うじゃないですか。しかし,MMORPGでそういうわけにはいきません。
 そこで本作では,近距離と遠距離の役割を分けて,戦闘中に必要な比重も5:5になるようにしています。それに合わせて,パーティでの役割も半分が近距離,もう半分が遠距離。ソロプレイではどちらも自分でやるような形を想定しています。

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――武器種はどんなものがあるのでしょう?

イ・ソング氏:
 近距離なら大剣や双剣,遠距離なら弓や大弓といった具合です。今のところ,近距離6種類,遠距離6種類を予定していますが,それ以上に増やす可能性もあります。

――先ほどお話しされていた生活感についても教えてください。

イ・ソング氏:
 日本のMMORPGの文化として,街で雑談をしたり,採集ばかりしたり,戦闘以外の遊び方が好きな人も受け入れるものがありますよね。そうしたものを取り入れられるよう,いろいろなコンテンツを用意しています。例えば生産では,武器や服,布などを作れます。
 ほかにも,戦闘では武器を使うのではなく,アイテムを用いて敵を拘束しサポートに徹したり,あるいはネームドモンスターを倒すのにさまざまな物資がいるので,それを届けたりといった遊び方もできますね。

――プラットフォームはPURPLE(PC)とモバイルとのことですが,HorizonなのにPlayStation 5は含まれていないんですか?

イ・ソング氏:
 今日,一番多かった反応がそれです。NCSOFTとしては,やらない理由もないのでぜひやりたいと考えていますが,我々だけで決められることではないので,協議を進めていきたいと考えています。

――課金形態について教えてください。本作は基本無料で展開されるそうですが。

イ・ソング氏:
 たくさんの方にプレイしてほしいですし,パスなどに気軽に支払いできる,優しいビジネスモデルを想定しています。
 それと,本作はキャラクターカスタマイズにすごく力を入れていますので,例えばプレイヤーがカスタマイズのプリセットを販売できるといった仕組みを入れられればいいなと考えています。検討中ですけどね。
 ただ,確実に言えるのは,ガチャはないということです。

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――新作MMORPGでガチャなしというのも,なんだか硬派ですね。

イ・ソング氏:
 そこは意図しています。今の若い世代に,「リネージュ」をはじめとするMMORPGの面白さを感じてもらいたいのです。
 その一方で,我々のような歳のいったプレイヤーでも楽しめるような操作性にしたいです(笑)。

――本プロジェクトの目標は,どういったものになりますか。

イ・ソング氏:
 数値的な部分はまだ決まっていませんからお話ししづらいですが,私はすべての「リネージュ」シリーズに携わってきたシリーズ統括の人間なので,リネージュを越えるゲームにしたいというのが個人的な目標です。

――イさんはリネージュというNCSOFTの看板タイトルをずっとやってきたわけですが,そんななかで「新作MMORPGを他社IPでやります」というのは,社内的に問題にならなかったのでしょうか。

イ・ソング氏:
 ちょうど,CCOのキム・テクジンから「新しいものを作ってみないか」という話をされていたんです。私自身,ゲームが大好きですし,コンシューマゲームも遊ぶので,ほかのタイトルを作ってみたいという気持ちがありました。そのとき,私もCCOも一緒にHorizonにハマっていたので,これはやってみようと。
 ちなみに,コンシューマゲーム好きなのは私だけでなくCCOもそうで,出張に行くとき,荷物にPS5を入れていくような人です(笑)。

――日本で展開するときは,日本語の吹き替えは行われるのでしょうか。

イ・ソング氏:
 もちろん,日本の声優陣を起用予定です。日本でリリースするときに日本の声優を起用しないのは,自殺と同じだと思います。
 日本のMMORPGファンにも,本作でHorizonの面白さを伝えたいと思っています。
 あ,本作はグローバルタイトルですから,「AION2」みたいに日本を後回しになんてしません!(※AION2は11月19日に韓国と台湾でサービススタート
 いや,冗談ですよ。AION2も素晴らしいゲームですから,日本展開をお待ちください!

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