誰でも将棋を楽しめるようになる！　「Everybody Shogi（えぶりばでぃ将棋）」はカジュアルに始められる将棋パズルだ（今日から始めろApple Arcade #50）

　「Apple Arcade」は，Appleが月額900円（税込）／年額6000円（税込）でiPhone / iPad / Mac / Apple TV / Apple Vision向けに提供している，ゲームのサブスクリプションサービスだ。
　この連載では，広告やゲーム内課金なしでプレイできるタイトルが現在200種類以上配信されているこのサービスの中から，4Gamerがチョイスしたタイトルを紹介していく。

　第50回では，オルトプラスが配信する「Everybody Shogi（えぶりばでぃ将棋）」を紹介しよう。

「Everybody Shogi（えぶりばでぃ将棋）」

リリース日：2025年8月6日
配信元：オルトプラス
開発元：オルトプラス
対応端末：iPhone / iPad / iPod touch / Mac / Apple TV / Apple Vision
ゲームパッド対応：○

オススメポイント
1.スモールステップでルールを学べ，まったく将棋を知らなくても，無理なく理解できる
2.一部ルールの簡略化，ステージ攻略にパズル的な要素があることで，新しい楽しさが味わえる
3.親しみやすいキャラクターが駒に設定されていて，プレイへのハードルが低い

「Everybody Shogi（えぶりばでぃ将棋）」ダウンロードページ

　私は，将棋を知らない。

　子供のころ，児童館で教えてもらった「はさみ将棋」だけはチャレンジしたことがあるものの，本格的な将棋のルールは，ついぞ覚えないまま大人になってしまった。

　興味はあるものの，ずっと手を出せなかった理由は何だったのか。それは，最初に覚えるべき要素が多い点にある。駒の種類が多く，それぞれ動き方が違うということは知っているが，それを頭に入れるのは大変だ。
　それに，駒は特定の条件で「成る」ことで，別パターンの動きに変わるらしいではないか。そんなにたくさん，プレイ前に覚えられるだろうか――と，おじけづいていたのだ。


　それから，とくに大人になると，一緒に指す相手がなかなか見つからない。しかも，大人で将棋の相手になってくれそうな人は，すでにけっこうな手練れだったりするので，駒の動きの理解すら怪しい人間が，気軽に「対戦しようよ〜！」なんて声をかけて良いものかと物おじしてしまう。
　こういったことからハードルの高さを感じて，将棋という“昔からある定番の神ゲー”を遊ばないまま，今に至るのだ。


　だが，本作は「Everybody」と銘打たれているだけあって，初心者へ将棋のルールと楽しさを伝えるための工夫が盛り込まれている。
　例えば，駒の姿は，王将は王冠を被った王様，金将は甲冑を着た騎士，角行は魔法使いなど，それぞれの動きがイメージしやすい姿で描かれている。
　それに，駒をタップすればその駒がどこに動けるかというガイドも表示される。一手戻れる「UNDO」，戦況から最適な手を教えてくれる「ADVICE」のアイテムもありがたい。


　将棋からアレンジされたルールも本作にはあるのだが，それは本家の将棋を覚えるうえでの手助けにはなっても，邪魔になることはない。それに，将棋を知っている人にとっても，ひと味違うルールで遊べるのは新鮮に感じられるはずだ。


　ストーリーモードやデイリーチャレンジなどの異なる遊び方のほか，用意されたステージをクリアして報酬をゲットする期間限定のイベントも楽しめる。さらに，11か国語に対応しており，世界の人々とオンライン対戦できる「マッチ」も用意されている。
　プレイのすそ野が広く，「たくさんの人に将棋を遊んでほしい！」というパッションを随所から感じられる本作。将棋が好きな人にも，筆者のようなまったくの初心者にも，将棋の楽しさを味わわせてくれる一作だ。

「Everybody Shogi（えぶりばでぃ将棋）」ダウンロードページ

Apple Arcade：月額900円（税込） / 年額6000円（税込）
Apple One：月額1200円（税込）
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