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主人公は老犬の心を持つ探査車。未知なる惑星を探索するアドベンチャー「Good Boy」[gamescom]
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「Good Boy」は,地球から人間がやってきたばかりの未知なる惑星「テラII」が舞台になる。ただし主人公は人間ではなく,そこに残されて永い眠りについていた宇宙探査用機械「LAIKA スペースローバー」の1台「グッドボーイ」だ。危険な地域の探索や冒険を行い,その生態系の研究に助力するために実地調査を行ったり,その過程で古代遺跡を発見したり,仲間のローバーたちと交流したりしつつ,新たにやってきた人間との絆を深めていく。
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このローバーがユニークなのは,年老いた犬たちの意識が移植されている点だ。LEIKAプログラムによって老犬たちに新たな命が与えられ,勇敢な宇宙の探検家として永遠に生き続けることを可能にされたものなのだが,新たな地球人たちがテラIIに軟着陸するまでは仮眠状態にあり,誰がグッドボーイたちを生産し,この星に送り込んだのかなどの詳しいことはわかっていない。
クローズドブースに張り付けられていたブロマイド写真風のアートからは10体ほどのローバーがいるようだが,それぞれに名前と性格,そして与えられた任務があるようだ。
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面白いのは,これらのローバーのベースになっている犬たちは,すべて開発チームのペットであるという点で,彼らの個性がゲームキャラクターに投影されているという,犬好きのゲーム開発者による犬好きのゲーマーたちに贈るゲームでもある。六輪タイヤのローバー自体はそれほど犬らしくないものの,機敏に動き回る姿は,犬好きでなくても多くのゲーマーにとってのアピールポイントになりそうだった。
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「Good Boy」は斜め見下ろし型視点で進められ,グッドボーイはアクセルであるトリガーと方向キーで動かしていく。グラフィックスは真ん中だけに焦点があたって周囲がぼやけている,ミニチュアジオラマ感に溢れるアートスタイルになっている。
かなり広大で縦横に小道が伸びるマップに,20種類ほど点在しているという昆虫生物を必要なミッションに合わせて採取し,それをハブとなる小さなドーム状ポッドに持ち帰ってリサーチ用コンピュータで解析するというようなタスクをこなしていく。
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今回は,安定的な火を得るためにホタルのような生物を捕まえたり,受粉を促して食料を確保するためにハチのような生物を捕獲したりといったミッションが紹介された。
捕獲は,ローバーの前面に取り付けられた虫取り網を用いたタイミングベースのミニゲームのようになっている。うまく捕まえられないと逃げてどこかに行ってしまったり,警戒して近付きにくくなったりするようだ。生物と戦うような攻撃的なプレイはないものの,プレイヤーのレベルが低いと簡単に逃げられるだけでなく,怒って突進してくるような乱暴な性格のクリーチャーは存在するようだ。
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マップは4つの異なるバイオームで構成されており,緑深い森林から始まり,毒臭の強そうな湿地帯,サボテンのような植物が自生する砂漠地帯,そして今回は紹介されなかったものの,雪に覆われた雪原地帯で構成される。
それぞれのバイオームは,隠し要素がふんだんに配置された非常に広大な領域だ。一度到達したエリアにはファストトラベル機能も用意されており,さらにポッドごと拠点を移すことも可能であると開発メンバーは話していた。
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ミッションをこなすと,その成果の報酬としてクレジットを獲得でき,それでバッテリーやセンサーなど機器のアップグレード,ペイントによるカスタマイズができる。アップグレードによって,捕獲が難しかったクリーチャーを捕まえられるようになったり,到達できなかった場所に行けるようになったりするとのことだった。
今回のデモでは確認できなかったが,探索を進めていくと,何の目的でLAIKA スペースローバーがこの惑星にもたらされ,持ち込んだ人たちはどうなってしまったのかというストーリーも楽しめるようだ。
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現時点で,正式な発売予定日などは不明だが,Steamストアページでは,テキストとインタフェースが日本語化されることがアナウンスされている。そのニュースページでは,ローバーの元ネタになった開発者たちの飼い犬たちの紹介も行われている。
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「Good Boy」公式サイト
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