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重要なのは,地道な観察と柔軟な発想力。オープンワールドサバイバルクラフト「山外山(ヤマソト)」試遊レポート[TGS2025]
本作は,東方神話などに着想を得たという,石器時代から青銅器時代を舞台としたオープンワールドサバイバルクラフトゲームだ。広大な世界で自由な物作りを楽しむこのジャンルは,例えば「Minecraft」のように,グラフィックスや物体の挙動をある程度割り切ったものが目立つが,本作は,Unreal Engine 5による美しいグラフィックスや,リアルな物理演算をアピールしている。
試遊ではそんな本作のこだわりの一端を感じられたので,レポートしよう。
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ヤマソトでは建築も主要なコンテンツとなっているのだが,今回試遊できたバージョンでは建築が実装されていないようで,簡単なクラフトと,バトルがメインになっていた。
スタート地点は洞窟のような場所。しばらくキャラクターを動かしてみると,歩行やダッシュ,ジャンプといった基本アクションに加え,よじ登り動作があるのが目を引いた。特に目印の無い岩壁に張り付いて移動できたので,行動可能な範囲はかなり広そうだ。
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洞窟の中にはさまざな素材が落ちていたり,謎の石像があったりするのだが,そこで役に立つのが「観察」アクションだ。これを使うと,素材がどんなものかといった情報や,やるべきことのヒントが表示される。
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観察で得た知識をもとに,火打ち石を使って火を起こし,洞窟の出口を塞いでいる枯れたイバラを焼き払って外へ出ると,そこには美しい景色が広がっていた。特に,海の向こうにそびえる巨木はなかなかの雰囲気だ。
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だが,外には長年この地を守っているという鬼の頭領の姿が。主人公は裸同然の状態なので,うかつに手を出すのはやめようと思ったが,この鬼以外に敵はおらず,「こいつを倒せ」と言わんばかりの雰囲気を感じる。覚悟を決めて襲いかかったが,あっさり返り討ちにされてしまった。
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何か強力な武器を作れる素材でもあるのだろうかと周囲を探索すると,泡を吹き出す謎の岩を見つけた。さっそく観察してみると,どうも泡は岩の隙間から出ており,塞いでいる岩を壊すことで何かが起こりそうだ。
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観察結果に従い岩を壊してみると,今度は泡ではなく大きな水の球体が出てくるように。どうすればいいのか分からないまま,とりあえず触れてみると,主人公が球体に取り込まれ,しばらくフワフワと漂うことに。
これを利用すれば,鬼の足止めぐらいはできるかもしれないと考えて,鬼を岩まで誘導してみると,見事に球体に取り込まれて攻撃のチャンスが生まれた。しかし,慌てて殴りかかったところで球体が壊れて,返り討ちに。また失敗してしまったが,戦い方は少し分かってきた。
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今回の試遊では時間切れで鬼を倒せなかったが,周辺には「爆裂の実」という,面白そうな植物も生えていたので,これを利用した戦い方もできそうだ。また,ブースにいた関係者に聞いてみたところ,ほかにも毒を食べさせたり,海に引きずり込んだりと,倒し方は多数用意されているという。
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地道な観察と,それを基にした柔軟な発想が重要になりそうな本作。グラフィックスは確かに美しく,特に水の表現が印象に残った。水の球体が割れると周辺の地面が濡れるといったように,細かいところまで描写されている。今回体験できなかった建築も含め,今後が楽しみなタイトルだ。
- 関連タイトル:
山外山(ヤマソト)
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