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スパイスの利いたインディチームの最新作「Dosa Divas」をプレイ。もはや誰も料理をしない,味気ない世界を変えろ!
「Dosa Divas」の舞台は,もはや誰も料理をしなくなった味気ないファンタジー世界だ。そんな中でも料理を続けていた女の子サマラのもとに,旧知の仲と思われる料理上手な年配の女性アマーニが,長い旅路のあとで帰ってきた。そこに突如として現れたのが,とある食品メーカーの広告を背負った飛来物。LinaMealsの飛行船であった。
この世で誰も料理をしなくなったのは,インスタント食品の大成功で世界を牛耳ったLinaMealsの策略だった。そしてこの会社を起業したのが,昔はサマラと仲良く料理作りを楽しんでいた姉のリナだった。
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サマラはかつて,リナと一緒に働いていたらしい。だが,なんらかの事情によって2人は袂を分かち,サマラはそのときにトゥクトゥク風の二足歩行ロボット「ゴッデス」を持ち逃げした。
このことでサマラは追跡されることになるのだが,アマーニの提案で材料を集めて,美味しい料理を作って食べるうちに,リナにも自分たちの料理を食べさせたいと思い,LinaMealsの本社ヘッドクウォーターに向かうことにした,というのがあらすじのようだ。
デビュー作「Thirsty Suitors」とはジャンルがまったく異なるが,前作と同じように女性主人公かつカラフルな世界観と,コミカルな表現やジョーク,そしてインド料理をテーマにした家族ストーリーなどの共通項は多い。タイトルにもある「ドーサ」とは,南インドの伝統料理としてよく食されているクレープのような食べ物のことである。
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本作の戦闘システムは,通常攻撃にリズムゲームのようなボタン入力が求められる,どこか「Clair Obscur: Expedition 33」を連想させるようなターン制バトルと言えよう。
デモ版はXboxコントローラのAボタンのみで操作できたが,攻撃時はダブルアタック,ディフェンス時はシールドと,画面に表示されたときにすばやく操作せねばならない。2回分のダメージを受けるとノックアウトされ,ゲームオーバーとなるため,1回1回の操作を慎重に行う必要がある。なかなか飽きのこないプレイを楽しめそうだった。
また,各キャラクターには「唐辛子」や「バジルの葉」などのアイコンが備わっている。これはいわば属性で,弱点を突くことで大ダメージを与えられる。刺激的な操作に加えて,RPGの基礎も欠かしていない。
道中では,さまざまな野草を摘み取ったり,魚を釣ったりしながら,物語に必要な食材を集めていくというゲームメカニックも見られた。それから作った料理で人々の心をつかむ,といった流れも予見できる。
筆者が体験したのはSteam Deck版だったが,発売は2026年なのにここまで仕上がっていると,開発も順調であることをうかがわせる。
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Outerloop Gamesを率いる共同設立者の1人,チャンダナ・エカナヤケ(Chandana Ekanayake)氏によると,この「Dosa Divas」についてはセルフパブリッシングを計画しているとのこと。
大鍋やお玉で戦ったり,トゥクトゥク風ロボットのアビリティを獲得したり,外装をカスタムしたりと,遊び込める要素も多そうな本作だけに,今後の続報も楽しみにしておきたいところである。
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「Summer Game Fest 2025」公式サイト
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Dosa Divas
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