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[プレイレポ]「バイオハザード レクイエム」は原点回帰の究極形態か? 廃病院からの脱出で味わった恐怖体験
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印刷2025/06/12 00:00

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[プレイレポ]「バイオハザード レクイエム」は原点回帰の究極形態か? 廃病院からの脱出で味わった恐怖体験

 カプコンがSummer Game Fest 2025で発表した「バイオハザード レクイエム」PC / PS5 / Xbox Series X|S)が,2025年6月7日から9日までアメリカのロサンゼルスで開催されていたゲームイベント,Summer Game Fest: Play Daysに出展されていた。

 会場では,シリーズ本編第9作となるバイオハザードをいち早くプレイできたので,その内容をお伝えしよう。


 本作のデフォルト設定は主観視点だが,プレイヤーの好みに応じて3人称視点にも切り替えられる。今回の試遊では舞台を加味して,3人称視点でプレイした。また,コントローラはPS5のものを使用している。

 なお,わずか20分程度とはいえ,本稿ではゲームの序盤と思われるシーンの体験内容を記載していく。真っ新な気持ちで製品版に臨みたいのであれば,最下部の感想まで読み飛ばすことを推奨する。

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恐怖に震える新主人公,グレース・アッシュクロフト


 本作の主人公は,FBIの女性捜査官「グレース・アッシュクロフト」。彼女は8年前に起こった,母アリッサ・アッシュクロフトの死亡事件の真相を追い,原因不明の病気により犠牲者が出ている「レンウッドホテル」の調査を進めていく中で,かつての滅菌作戦によって壊滅した「ラクーンシティ」へと足を踏み入れることになる。

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 注目したいのは,グレースの母親の名前だ。アリッサ・アッシュクロフトと言えば,「バイオハザード アウトブレイク」に登場したラクーンプレス社の新聞記者と同姓同名である。単なる偶然か,それとも同一人物なのか,現時点ではカプコンからの明言はない。
 とはいえ,意図的な命名であることは間違いないだろう。

 グレースは,これまでのシリーズ主人公とは一線を画す「怖がり」なキャラクターとして設定されているそうだ。しかしFBIの優秀な分析官でもあり,物語の中で恐怖を克服し,その推理力を発揮しながら成長していくという。開発陣が語る「やみつきになる恐怖」というコンセプト――めちゃくちゃ怖いんだけど,やめられない,先が気になる,そういう体験を目指すという言葉が,まさに今回のデモプレイで実感できた。

気付いたらなぜか拘束されているという,絶対に味わいたくないシーンで幕を開けた
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 デモプレイは,ファーストトレイラーでも映されていた衝撃的なシーンから始まる。グレースがストレッチャーのようなベッドに手足を縛り付けられているのだ。トレイラーでは彼女の悲鳴で場面が切り替わってしまったが,デモではその続きへと誘われた。

 拘束されながらも,口などを使って必死に拘束具を解くグレース。カットシーンが終わり,操作可能になった瞬間,プレイヤーは彼女と同じ混乱を共有することになる。ここがどこで,なぜ自分がこんな目に遭っているのか――グレース自身も分かっていない様子が,不安を煽ってくる。

 周囲を見渡すと,そこは明らかに古い病院で,廃病院と言ったほうが正しい景観だった。長年放置されていたことを物語る埃,壊れた電気のスイッチ,不規則にチラつく蛍光灯。まずは×ボタンで環境に干渉しながら,とにかく脱出経路を探すほかない。

 病院内を探索していて最初に見つけたのは,空き瓶だった。画面では「音を出して敵を誘導できる」と説明されている。だが,実際に敵に追われているときは焦りすぎて,そんな余裕などまったくなかった。

かつて誰かが生きていた気配だけが残る,静寂と埃に満ちた薄暗い廊下。この空間を恐る恐る進んでいくわけだが……
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 真っ暗な部屋,開けっ放しのドア,不気味な静寂。ある部屋でライターを発見してからは,方向キーの上を押すことで灯りを手にすることができる。同じ部屋にはヒューズもあったが,そちらは何らかの道具が必要らしく,グレースの動向はとくに進展しない。

 そして訪れた恐怖の瞬間。少しだけ開いた扉を引くと,死体がグレースに向かって倒れてきたのだ。グレースは悲鳴を上げるが,それでも彼女は死体の頸動脈あたりをそっと触れて,容体を確認する。
 怖がりながらも,FBI捜査官としての職務を果たす姿が印象的だ。

 ここでグレースは「感染している」とつぶやく。彼女にゾンビ化するウイルスの知識があるのが分かる描写だ。
 だがその直後,謎の生物(?)が突然現れる。画面いっぱいに映し出される恐ろしい口。彼女とプレイヤーの恐怖はマックスに達する。

この口が恐い
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 襲われたグレースは必死に逃げるが,怪我をしている設定のせいか,その足取りは異様に重い。後ろを振り向く勇気もなく,ただひたすら前へ。このもどかしさこそが,バイオハザードらしい恐怖の演出だろう。

 なんとか通路の部屋に逃げ込むと,不思議なことに敵は諦めたのか,どこかへ行ってしまった。再び探索を続けると,電子制御されたシャッターに行き当たる。オープンボタンを押しても反応がない。制御盤にはヒューズが1つしか刺さっていなかった。どうやら,ヒューズをもう1つ見つける必要があるようだ。心当たりは当然ある。

 クローゼットにあったメモを頼りにドライバーを探していると,棚の上の工具箱を見つけた。しかし手が届かない。近くのワゴンを動かし,その上に乗ってようやく箱に触れられる。本作では,手にした道具を回転させてさまざまな角度から見られる。そうやって工具箱の留め具を見つけて開けると,中からドライバーが出てきた。しかしここでも敵の襲撃だ。慌てて別の部屋に逃げ込み,息を潜めると再び去っていく。

 また部屋を移動し,ドライバーを使ってヒューズを入手した瞬間,今度は天井の穴から敵が! 走れないもどかしさを感じながら必死にシャッターまで行き,ヒューズをセットして開ける。途中までしか開いていないシャッターになんとか体を滑り込ませるが,それ以上先に進めるようなところはなく,結局はそこで敵に捕まってしまい,デモは終了した。

病院内の部屋にあった絵本。なにかのヒントのようだが……
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グラフィックスの進化が生む新たな恐怖


 今回のデモはゲーム序盤と思わしき内容で,武器らしい武器は登場しなかった(見つけられなかっただけかもしれないが)。あったのはせいぜい空き瓶で,それすらも使いこなせずに終わった。

 廃病院で拘束具をつけられて目を覚ますという尋常ではない状況。グレースもプレイヤーと同じように,その理由がまったく分からない様子だ。映像にあったオフィスのシーンとの時系列も気になるところ。

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 技術面で特筆すべきはグラフィックスだろう。とくにキャラクターの感情表現の豊かさが印象深い。瞳の輝き,肌の質感,汗の湿り気など,細部にわたる表現がグレースの恐怖をリアルに伝えてくる。これらの要素が相まって,プレイヤーの没入感を格段に高めてくる。

 さらに恐怖の表現はグラフィックスだけではない。効果音の入れ方,あえて敵の姿が見えないようにして不安を煽るなど,シリーズを重ねてきたなりの,さまざまなテクニックが駆使されている。

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 「バイオハザード レクイエム」は,ラクーンシティが再び舞台になるなど,シリーズの原点であるサバイバルホラーの緊張感と恐怖を継承しつつ,「先の見えない恐怖」を描く作品となりそうだ。

 今回プレイした範囲でも,武器を持たざる恐怖,逃げることしかできない無力感,そして謎に満ちた不可解な状況を味わわされた。これらすべてが,まさにザ・バイオハザードといった感じであった。
 発売日はすでに決まっている。2026年2月27日が今から待ち遠しい。

カプコンブースの外観。「バイオハザード レクイエム」をプレイできた場所は真っ暗なうえに狭く,冷房もかなり効いていて,試遊環境からして怖さが増していたような気がした
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「バイオハザード レクイエム」公式サイト

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    バイオハザード レクイエム

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    バイオハザード レクイエム

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