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イマジン・ドラゴンズがゲーム業界に進出! キャプチャー・ザ・フラッグに特化した5vs.5の対戦アクション「Last Flag」発表
本誌では正式アナウンス前に,事前に同社CEOのマック・レイノルズ(Mac Raynolds)氏を含む,開発メンバーに話をうがかってきたので,それを踏まえてゲームを紹介していく。
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本作は,TPS(3人称視点のシューティング)ジャンルの中でも“キャプチャー・ザ・フラッグ”に特化した対戦ゲームだ。つまりは,チーム同士で敵陣の旗を奪い合うルールのことである。
マップ構造はほぼ対称に形成されている。スタート直前は視界がレーザーカーテンでさえぎられており,相手陣地を探ったり見たりはできないようになっている。このとき,各チームは自分たちの好きな場所に旗を隠し置き,マッチが始まるやいなや相手方の旗を探しにいく。
そして敵陣の旗を先に見つけたり,自陣の旗の奪取を妨害したりするために,激しい銃撃戦を展開していくわけだ。
重要オブジェクトの設置から開幕する点は,創意工夫を感じさせる。
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ロサンゼルスを本拠にするNight Street Gamesは,アメリカの人気ポップロックバンド「イマジン・ドラゴンズ」のリードボーカリストであるダン・レイノルズ(Dan Raynolds)氏と,同バンドのマネージャーを務める兄のマック氏が起業したゲームスタジオだ。
レイノルズ兄弟は,小学3年生あたりの年ごろから「放課後と言えばゲーム」ばかりの生活をしていたらしく,マック氏自身の夢も「ゲームスタジオを作って,自分の好きなゲームを作る」ことだったらしい。
そんな彼が弟とともにかつての夢に踏み出し,初めての題材として選んだのが,子供のころに近所の森の中で夜な夜な懐中電灯を手にして遊んでいたという,旗を隠すところから始まる旗取り合戦なわけだ。
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「Last Flag」の世界観は,計10人の個性あるキャラクターたちが,1970年代のTV番組に出演している,という設定になっている。
発表時に明らかとなったキャラクターは,二丁拳銃の賞金稼ぎ「ジュリアス・リーブス」。狙撃の名手「アレハンドロ」。タレットで戦うエンジニア「カメリア・バルボサ」。両手に斧のランバージャック(木こり)な「ピーター・マッキネン」。弓術に秀でた「ハズキ・マサコ」。鷹を呼んで空中飛行するレンジャー「ピーター・スペンサー」の6人だ。
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それぞれのキャラクターは,アルティメット技を含む複数の能力を持っている。対戦中は一撃でキルされることもあるものの,リスポーン時間はほとんどないまま自陣に戻され,すぐに復帰できるという。これにより,対戦時間は最長でも20分程度に抑えられるとのこと。
プレイ中は常に,白熱した戦いのさなかに身を置けそうである。
また,それぞれの陣地の中間地点には,「レーダータワー」と呼ばれる拠点が3か所用意される。タワーを起動すると,相手陣地の旗の場所を感知できるとのことで,対戦中はレーダータワーを頼りにするか,相手陣地を目視で走り回るか,それとも自分たちの旗が奪われないよう警戒に徹するのかといった,チーム同士の駆け引きが発生するようだ。
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1970年代風のファンキーなサウンドは,ダン氏に加え,グラミー賞候補に名を連ねたこともあるプロデューサーのJT・デイリー氏,さらに「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」や「Dead Space」に関わった経験を持つデイヴ・ローミラー氏らのオリジナル制作だ。
マック氏はこの「Last Flag」の提供方針について,古典ながらも究極のキャプチャー・ザ・フラッグとして多くのゲーマーに愛されるよう,Pay-to-Winのようなマイクロペイメント要素は導入せずに,「それなりに安価な価格帯で販売します」と話していた。
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「Last Flag」は2025年末のローンチが予定されており,SGFでの発表とともにSteamおよびEpic Gamesのストアページを公開しつつ,同時に公式サイトでβテストの参加登録も実施するとしていた。
カジュアルなテイストながらも,ゲームルールやビジュアル,そしてサウンドに確かなアイデアを感じさせる1作となっているので,気になる人は各ストアでチェックしてみてほしい。
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「Last Flag」公式サイト
4Gamer「Summer Game Fest 2025」記事一覧
YouTube「Summer Game Fest 2025」
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Last Flag
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