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忙しすぎて楽しい。リズムに乗ってロボが殴り合う“超クセ強系”マルチタスクオートバトラー「Electro Bop Boxing League」[BitSummit]
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印刷2025/07/19 14:11

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忙しすぎて楽しい。リズムに乗ってロボが殴り合う“超クセ強系”マルチタスクオートバトラー「Electro Bop Boxing League」[BitSummit]

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 忙しすぎて楽しい。リズムに乗ってロボが殴り合う“超クセ強系”マルチタスクオートバトラー「Electro Bop Boxing League」[BitSummit]
 2025年7月18日から20日まで開催中のインディーゲームイベント「BitSummit the 13th」の会場に,Developer Dobの新作「Electro Bop Boxing League」が出展されている。

 Electro Bop Boxing Leagueは,原子力で人類が大躍進したレトロ・フューチャーな世界を舞台に,ロボットがリズムに乗ってボクシングバトルをするオートバトラーだ。会場に出展されたバージョンを元に,コンセプトからして魅力がたっぷり詰まった本作のプレイレポートをお届けしよう。


Developer Dob 公式サイト



あらゆる要素にリズムが要求される

超マルチタスクな脳みそ忙殺バトル


 国家の威信をかけて開催されるロボットボクシングのリーグ戦,それがエレクトロ・ボップ・ボクシングリーグである。国の代表チームを率いて,宇宙コロニーで開催されるロボットバトルリーグの頂点に立つことがプレイヤーの目標だ。

 ロボットは基本的に自動で戦ってくれるが,放っておくだけでは勝てない。すべてのロボットは“リズム”によって制御されており,その流れを読み取ってコマンドを入力しなければ,エネルギーの補充やスキルの発動などを行えないのだ。

自動行動の方針は「防御」「バランス」「攻撃」の3択から選べる。変更には多少の時間がかかるので,相手を引き離す手段を用意しておきたい
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 ロボットには「プロセッサ」と「ヒート」のステータスがある。プロセッサは体の部位を動かすための電力,ヒートはロボット自体が持つ熱量を示し,戦い続けるためには定期的にプロセッサを補充し,排熱してヒートを減らさなければならない。

 しかし,それらを行うためには対応するボタンをBGMのリズムに合わせて押す必要がある。加えて,押し間違えてしまうと数秒,操作を受け付けなくなくなり,状況によっては無防備な時間が生まれてしまう。各ステータスを見て,操作を行い,機体の状態を良好に保つことがプレイヤーの仕事だ。

ヒートの最適な値を維持すると,機体のパフォーマンスを高められる。常に最低を保っていればいいわけではない
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 これだけなら簡単な話だが,もう1つの要素「パンチカード」が絡むと一気に難しくなってくる。パンチカードはスキルにあたる要素で,試合に4種類だけ持ち込める。発動する際には3枚のカードを正しい順番,かつリズムでクリックしなければならない。

 もちろん,リズムを外すと一定時間操作が止まるので,こちらも慎重に画面を見て操作しなければならない。ロボットの動作を直接指示できるのはパンチカードの選択だけで,実行するまでにはそれなりの時間を要する。どんな順番でパンチカードを使うかは,非常に重要な決断だ。

パンチカードを正しくクリックしたら読み込みが始まり,完了したら実行可能になる。タイムラグがある関係で,複数のパンチカードを連打するのは難しい
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 パンチカードに集中していると,いつの間にかプロセッサとヒートが危険域に達していた。慌てて充電と排熱のボタンを押すと,リズムを外して“ビー”というビープ音と共に操作不能に! オーバーヒート目前! あわわわわわ。

 そのほか,回避方向を選択したり,機体に溜まった静電気を敵に押し付けたり,搭乗している科学者の気絶状況(!?)を見極めたりと,考えることはまだまだある。すべてを完璧に制御するのは至難の業だろう。

 このとおり,本作のバトルはとにかく忙しい。あっちを見てこっちを見て,非常にせわしなく操作を求められる。そして,リズムの要素がある関係で,焦るとドツボにハマりやすい。

 ただ,慣れてくると複雑なロボットを制御する感覚が手に馴染んでくる。それでも忙しいことに変わりはないのだが,あっちこっちに忙しく駆けずり回り,わちゃわちゃしながらロボットを動かす感覚は意外なほど楽しいものだった。

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 戦いを続ければ資金やサポーターが増え,新たなパーツやパンチカードを獲得できる。けっこうなバリエーションがあるので,パーツとパンチカードの組み立て次第では,忙しさを軽減する戦略を組み立てられそうだ。

 ちなみに,筆者は「できるだけカンタンに勝つ方法」を探すことに全力を傾けた結果,ドローンと地雷をばら撒きつつ,ビームで距離をとって時間を作るスタイルに落ち着いた。それでも大変だが,こういった戦略も成立すること自体が,本作の深みを示しているように思う。

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 強烈にクセの強い作品だが,同時に「これぞインディー!」と思わせる魅力も感じられた。押し寄せるマルチタスクを素早くさばいていくのは相当に難しいが,それを完遂した際の爽快感は格別だ。

 Steamストアページでは体験版が公開されており,それだけでも本作の基本は十分に楽しめる。なかなか珍しいコンセプトの作品なので,まずは体験版を遊んでみて,ビビッと来た人は購入を検討してほしい。

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「BitSummit the 13th」公式サイト

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