STUDIOBSIDEの新作育成RPG
「スターセイヴァー」(
PC /
iOS /
Android)の
正式サービスが2025年11月20日に迫っている。可愛らしい美少女たちが美しい3Dグラフィックスで活躍するRPGと,彼女らと絆を深めていく育成パートの楽しさが融合した本作。10月に実施された
先行プレイテストで確認できた,その魅力をお届けする。
スターセイヴァーで描かれるのは,かつて偉大な英雄
「星の救援者」によって救われた世界。星の救援者は天に昇ったが,謎の敵
「空虚体(ヴォイドボーン)」の脅威が続いている状態だ。
その脅威に立ち向かうのが,星の力を宿す
「救援者」で,
救援団の団長として彼女たちを導くのがプレイヤーの任務となる。また救援者は,星の救援者が残した力を継ぐための試練に合格するという目標も持っている。彼女たちがその試練に合格するための手助けをするのもプレイヤーの大切な仕事というわけだ。
本作はスターセイヴァーという名前が表すとおり,星や宇宙がテーマとなっている。アニメ調で描かれるキャラクターたちは可愛らしく,そのテーマとマッチした輝きが煌めく3Dグラフィックスがプレイヤーの目を楽しませてくれる。キャラクターの動きやカメラワークもダイナミックで,第一印象としての掴みはバッチリだ。
そして,作品を彩る救援者やサブキャラクターたちはいずれも個性的で魅力が溢れている。名家のお嬢様だが,救援者になる夢のために家を飛び出した
アセラ,ギャル風に明るい超一級予言者の
ルナ,自分を科学技術で作られた存在だと主張し,姉から教えられた笑顔で人間になることを夢見る
スマイル,救援者たちと支援団体をつなぐ連絡官の
リサをメインに物語は進んでいく。
左からスマイル,アセラ,ルナ
 |
連絡官のリサ
 |
本作には,さまざまなゲームモードが用意されており,モードによってキャラクターの立ち位置が変化する。謎を秘めたストーリーが気になる
「メインストーリー」では,アセラ,ルナ,スマイルの物語が展開される。ここでの3人は試練に合格し,星の救援者の力を手に入れたベテランという立場だ。
しかし,ともに旅をした団長のことをなぜか覚えていないし,ほかのゲームモードに登場する敵よりも遥かに強力な
「空虚の星(ヴォイドスター)」と仲間の支援を得られない状況で戦い続けているという。いったい彼女たちの身に何が起こったのだろうか?
一方,
「作戦」「救援の旅」モードでは,発展途上の団長と救援者たちの物語が描かれる。現実世界からスターセイヴァーの舞台となる「ラビスター」にやってきたばかりで右も左も分からない団長と,試練に挑むために努力する救援者たちが織り成すドタバタ模様はコミカルで,親しみが湧いてくる。
アセラたち新米は初々しく明るいし,メインストーリーでは有能な連絡官という印象だったリサは,給料が少ないのに無茶なローンを組んで金欠に苦しむという人間臭い一面を見せてくれる。ゲームモードによって視点とトーンが異なるこれらの物語が,どのように展開していくのかとても楽しみだ。
メインストーリーではシリアスな顔をしていたキャラクターたちだが,ほかのゲームモードでは明るい表情を見せてくれる
 |
 |
救援者たちを支援するメイドコンビなど,個性的なキャラクターたちが多数登場する
 |
 |
救援の旅モードでは,新米救援者たちの魅力を存分に味わえる。選んだキャラクターを救援者として育てる
ターン制の育成シミュレーションで,節目で行われる「試験」に合格し続けるのが目的となる。
このゲームモードでは,救援者が持つパラメータの「力」「体力」「忍耐」「集中」「保護」をトレーニングで伸ばしていく。思い出がカードになった「アルカナ」を装備させることでトレーニング効果が上がったり,イベントが発生することで恩恵を得られたりするもので,仕組みとしてはオーソドックスなタイプの育成シミュレーションといえる。
試験はバトル形式。トレーニングをしっかり積んで,合格を目指していく
 |
 |
基本はトレーニングでパラメータを伸ばしていくのだが,がむしゃらにトレーニングを繰り返すとスタミナやコンディションが下がり,成功率や効果が下がっていく。時に休息させることも重要で,休息の手段は,無料の野宿から高額な部屋までとさまざまあり,お金を多く払うほど効果は高くなる。
そのお金を稼ぐには「依頼」をこなせばいい。お金があれば,育成中のみ特殊な効果を付与する「呪物」を買ったり,ケーキや天ぷらといった食べ物を与えてパラメータを上げたりもできる。また,育成中に発生するイベントの中にはデート風のものもあり,こちらにもお金が必要となる。
お金があれば食べ物で能力を上げられる。試験直前にブーストしておくのもひとつの手だ
 |
 |
そして育成中は,救援者の人となりが深掘りされるイベントや,装備中のアルカナをテーマにしたサイドストーリーが展開される。トレーニングで彼女たちを鍛えつつ,その人となりを知ることで,皆への思い入れがより深まっていくことだろう。
イベントでは救援者たちの人となりが深掘りされていく。救援の旅が終わるころには,より愛着が湧いているはず
 |
救援の旅の試験は,救援者がもともと持つ特性に加え,どんなトレーニングやイベントをこなしていったかで難度が変わる。また,集めた呪物の効果がバトルをより派手にしてくれるのが面白いところだ。例えば盾役の救援者の場合,攻撃力が不足しがちになるが,イベントや買い物で呪物を集めておけば,問題なく突破できるようになる。
呪物は救援の旅モードのみのパッシブ能力を与えてくれる。イベントで手に入ることもあり,どれを選ぶかはプレイヤー次第
 |
呪物を集めれば,試験ではパッシブ能力を山盛りにできる
 |
こうしてひとつの試験が終わると,次の試験に向けて再びトレーニングや依頼の日々が始まる。新たな仲間が加わり,イベントも頻繁に起こるため,「この試験が終わるまでやろう」「試験は終わったけど,次の試験が気になるから続きもプレイしよう」の繰り返しで,なかなかやめどきが見つからなくなってしまうことも。
試験ではメイドたちをはじめとしたサブキャラクターたちと戦うことも
 |
お金稼ぎの依頼の中にもバトルがあり,メインストーリーとはうって変わってコミカルな敵が出現する
 |
救援の旅が終われば,その思い出は
「ステラーアーカイブ」というアイテムになる。ステラーアーカイブは作戦モードのキャラクターに装備させ,能力を底上げできる。救援の旅で良い成績を修めるほど,ステラーアーカイブの効果も高くなる。救援の旅と作戦の2つのゲームモードをぐるぐると回すサイクルが楽しい。
作戦モードは敵を倒してステージをクリアしていくというスタンダードな形式で,これもメインの遊びのひとつだ。ここでは戦闘システムを理解し,最善の一手を打つのが重要になっていく。
本作のバトルはコマンド選択式で,「行動ゲージ」が溜まったキャラクターから行動する。救援者たちはいつでも使える「基本技」,強力だが使うとクールダウンが必要になる「必殺技」「究極奥義」を持っており,状況に応じて使い分けていく必要がある。
その核となるのが
「ノヴァフォース」「ノヴァバースト」だ。これらは大技を使って溜めたリソースで技を強化するシステムで,リソースの生成と管理が重要になる戦略的フィーチャーだ。
必殺技や究極奥義を使うと特殊なリソースであるノヴァフォースが生成され,そのノヴァフォースを消費することで,あらゆる技にノヴァバースト効果を付与できる。たとえ基本技であっても,ノヴァバースト状態から放つと強力な一撃となるわけだ。
しかし,必殺技や究極奥義にはクールダウンが必要であるため,ノヴァフォースを蓄積できるのは数ターンに一度に限られる。加えてストックはパーティ全員で共通であり,ノヴァバーストの発動には多くのノヴァフォースが必要となる。
バトル開始と同時に,究極奥義,必殺技,ノヴァバーストと畳み掛けたが,ターンが進むと息切れした,なんてことにもなりかねない。しかしノノヴァバーストを出し惜しんでいては,勝てる戦いも勝てない。ゲームが進んで敵が強くなると,どのように戦いを組み立てていくかといった,戦術面も重要になっていくことだろう。
加えて本作のバトルアクションは,それぞれが個性的なものに仕上がっている。迫力ある一撃から大見得につなげる正統派に,可愛らしいコミカルなものまで,多様な演出の一つひとつがプレイヤーを飽きさせない。所持する救援者のバトルアクションをすべて確認したくなってしまうのだ。
ナルの究極奥義は,数式でブラックホールの到来を予知するも,自分が巻き込まれかけてしまう。すっ転んだ顔に紙切れが被さるコミカルな演出だ
 |
 |
警官であるアンナの必殺技は,ドーナツを食べて回復する可愛らしいもの
 |
 |
イベントが満載された救援の旅モードでステラーアーカイブをゲットし,作戦モードの救援者たちをより強くしていく。育成シミュレーションとRPGという2つのゲームモードがうまく組み合わさっており,やりがいのあるゲーム体験を楽しめた。メインストーリーのシリアスさと,ほかのゲームモードの明るい雰囲気も好対照で,どのような物語が展開されるのか楽しみだ。2025年11月20日の日韓同時サービス開始に向け,気になる人は事前登録を済ませておこう。
救援者やアルカナは「観測」(ガチャ)で入手する
 |
 |