
プレイレポート
初プレイアブル出展された「Into the Fire」をTGS 2025でチェック。奇想天外な消防用具で,火山と炎の魔物たちに立ち向かうアクションアドベンチャー[TGS2025]
「Into the Fire」のストーリーは,インドネシアを思わせる絶海のダンテ諸島へと冒険に出掛けた探検家の主人公が,島の中央にある火山の噴火による大災害に巻き込まれてしまうというもの。
溶岩が村を分断し,火球や火の粉,灰が降り注ぐ中,一人でも多くの取り残された人々や動物たちを救助するために,プレイヤーは奇想天外な消防用具を装備して決死の救出を行っていくことになる。
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日本の剣道着を連想させるフォルムの消防服や,消火剤をぶちまけるショットガンやグレネード,さらには地震スキャナーや背中に背負うウォータータンクなど,1960年代風のレトロデザインのちょっと変わった発明品が次々に登場する。
このあたりの雰囲気は,古典SF小説「砂漠の惑星」をライセンスしたアクションアドベンチャー「The Invincible」を開発したStarward Industriesらしい味付けといえる。
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今回出展されているデモは,かなり序盤のシーンのようだが,村のどこかから聞こえる悲鳴や,その出どころを示す白い光を頼りに,道なき道を進んでいく。
行く手を阻むのは画面中を真っ赤に染める炎だが,ときおりクラゲのように浮遊する「炎の魔物」が襲い掛かってくる。その正体が何であるのかは分からないが,ゲーム中に解き明かされていく島の言い伝えや伝説などが手掛かりになるようだ。
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本作の面白いポイントは,救出した人々によってストーリーが語り継がれることで進行していくユニークなナラティブデザインであると,デモを紹介してくれたチーフ・マーケティングオフィサーのマチェイ・ドブロヴォウスキ(Maciej Dobrowolski)氏は話す。
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つまり,救助に失敗した人が知る,この島の歴史や火山噴火時の出来事などについては,主人公には明らかにされないままエンディングを迎えることになる。
ゲーム時間にして30日間という限られたストーリーの中でプレイヤーが知る情報は,どんな優先順位を付けて誰を救い出すかによって見方が異なってしまうということだ。
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ゲームには,プレイヤーのハブとなるCableway Old Stationという拠点があり,プレイヤーは救助した人々のシェルターとしてここを利用する。この拠点では,装備のアップグレードもでき,どの地域のレスキューミッションに挑むのかといった計画を練る場所としても機能する。
拠点には「スターウォーズ」シリーズに登場するスピーダーバイクのような形状の乗り物もあり,災害に会っている地域へと急行することもできる。
ドブロヴォウスキ氏によると,「Into the Fire」はアーリーアクセス版を近日中にリリースする予定だったが,それが年末になるのか来年初頭になるのかは微妙なところらしい。
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今回は「The Invincible」での経験を糧に,Starward Industriesがセリフパブリッシングを行うのだが,アジア地域においてはローカライズもできるパブリッシャを求めているとドブロヴォウスキ氏は話しており,今回のTGS 2025への出展はそれが大きな目的であったようだ。
TGS 2025に遊びに行く人であればプレイできるまたとないチャンスであるし,そうでなくても気になった人はSteamストアページからウィッシュリストに追加しておこう。
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- ライター:奥谷海人
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