
プレイレポート
「SUSHIレーンミュージカルアクションアドベンチャー」ってなんだ。悪役令嬢の主人公が地獄で成り上がる「エトランジュ オーヴァーロード」がプレイアブル出展[TGS2025]
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本作は,2026年3月26日にブロッコリーから発売が予定されているアクションアドベンチャーだ。喜多山浪漫氏が手がける悪役令嬢ものWeb小説が原作で,日本一ソフトウェア時代に「ディスガイア」シリーズなどを手がけたことで知られる新川宗平氏がプロデューサーを務めている。なお,喜多山浪漫は新川宗平氏のペンネームだ。
地獄に堕とされた悪役令嬢のエトランジュを主人公に,彼女が成り上がりを目指す冒険譚が描かれる。
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ゲームシステムで特徴的なのが,ステージ上に配置された「SUSHIレーン」だ。回転ずしのような不思議なレーンの上を,キャラクターのステータスを上げるアイテムや,ステージ中のギミックを作動させるためのリソース,ギミックそのもの(機銃や周囲の敵を集める装置など)が流れていくので,これをうまく活用しながら戦っていくことになる。
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ステージによって,クリア条件はさまざまで,試遊でも敵を倒すだけでなく,敵チームより早くマカロン(エトランジュはスイーツが大好き)を集めるといった条件のステージが体験できた。
操作キャラクターはエトランジュだけでなく,出撃している4人のキャラクターをいつでも切り替えられる。プレイアブルキャラクターは10人以上存在するようだ。
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東京ゲームショウ2025において,4Gamerは本作のプロデューサーである新川宗平氏にインタビューを行っている。本作についてもコメントしていただいたので,以下に掲載しよう。
社長を辞めてでも,生涯現役でものづくりがしたかった。元日本一ソフトウェアの新川宗平氏にインタビュー[TGS2025]
![社長を辞めてでも,生涯現役でものづくりがしたかった。元日本一ソフトウェアの新川宗平氏にインタビュー[TGS2025]](/games/991/G999110/20250926020/TN/008.jpg)
東京ゲームショウ2025の期間中,日本一ソフトウェアの代表取締役を勤めたことで知られる新川宗平氏にインタビューする機会を得た。会場には,氏が関わっているタイトルが複数出展されている。今回は,「なぜ辞めたんですか?」から,現在の活動まで,いろいろと聞いてみた。
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今回の東京ゲームショウで,私の関わるタイトルの目玉としては,エトランジュ オーヴァーロードを挙げさせてください。喜多山浪漫さんが書いた小説をゲーム化した作品で,私はプロデューサーとして関わっています。
この作品は,すごく特徴的だと思っていまして,まずジャンルが「SUSHIレーンミュージカルアクションアドベンチャー」です。
4Gamer:
ほかにはないでしょうね(笑)。
新川氏:
SUSHIレーンというのは,バトルシーンの象徴的な要素でして,ぐるぐる回るSUSHIレーンのようなものが登場するんです。その上をアイテムや武器,ギミックが回るので,それらを拾いながら,自分の勢力を優勢にして,ステージをクリアしていく作りになっています。
4Gamer:
SUSHIレーンは,どういった発想で実装したんですか?
新川氏:
本作はコミカルな見た目ですが,アクション性が高いんです。しかし,苦手な方もいらっしゃるでしょうから,難度を調整できる要素の1つとして,SUSHIレーンを入れています。これをカスタマイズすることで,流れてくるものが強くなるので,難度を下げることができるんですね。私のような,アクションゲームが苦手なおっちゃんでも,サクサク楽しめるぐらいに,自分に合わせて調整できます。
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4Gamer:
ジャンルのミュージカルも気になるのですが。
新川氏:
ゲームって総合エンターテインメントなので,メカニクスが大事なだけでなく,音楽,歌,シナリオ,キャラクターなど,いろいろな要素が集まってできるものですよね。
私の中では,歌って踊るミュージカルというものは,エンターテインメントの象徴だと思っていて,ディズニーやインド映画でいきなり歌い始めるような演出を,ゲームに入れたかったんです。
4Gamer:
つまり,エトランジュ オーヴァーロードも,いきなり歌い出すと。新川さんでミュージカルとなると,どうしても日本一ソフトウェア時代の「マール王国」シリーズを思い出します。
新川氏:
マール王国のミュージカルは,好きだったというよりも,特徴的な要素を入れたかったというのが大きいですね。当時,RPGを作ろうと決めたものの,ほかの会社に勝てるわけがないと思っていたので,何か絶対的な特徴をつけようと。
4Gamer:
それで出てきたのがミュージカルというのも,だいぶ特殊だと思いますが(笑)。
新川氏:
当時,日本一ソフトウェアの新卒組第1号として,同期だったのがジェムドロップの北尾雄一郎社長です。今回,一緒にエトランジュ オーヴァーロードを作っているわけですから,私としては胸熱ですよ。
4Gamer:
ところで,エトランジュ オーバーロードは小説が原作のゲームですよね。原作ファン向けだったりしますか?
新川氏:
いえ,まったく気にせずに遊んでいただいて大丈夫です。私は,ゲームの前にコンテンツがあると思っています。そのコンテンツを,小説にしてもいいし,漫画にしてもいいし,ゲームにしてもいい。どこから入っても楽しめるようにしたいんですよね。
どれを遊んでも,結局同じお話という作りにはしたくないので,ゲームにはゲームの,漫画には漫画の,小説には小説の楽しみ方が表現されているため,どこからは入っても問題ありません。
今回のゲームは,暑苦しくてスパイシーなぐらいの,くどいエンターテインメントに仕上がっていると思うので,ほかでは味わえない体験を楽しんでもらえると嬉しいです。
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「エトランジュ オーヴァーロード」公式サイト
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- 編集部:御月亜希
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- カメラマン:永山 亘
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