プレイレポート
［プレイレポ］妖怪と主従契約を結び，大妖怪“化け猫”に挑む。封印された力をめぐる「勿ノ怪契リ」の戦い
オトメイトより，個性豊かな妖怪たちとの物語を描く恋愛アドベンチャー
「勿ノ怪契リ（もののけちぎり）」が，2025年7月31日に発売予定だ。
本稿では，共通ルートを中心としたプレイレポートをお届けする。
結末には触れていないが，物語に関する記載や画像が含まれるため，ネタバレなしで楽しみたい人は注意してほしい。
大妖怪に立ち向かうため，魅力的な妖怪と主従契約を結ぶ
タイトルにある「もののけ」とは，妖怪や化ける生き物などを指す言葉だ。本作の舞台は，そんな妖怪たちが暮らす世界
【深月鏡（しんげつきょう）】と，深い縁で結ばれた人間の町
【廻妖町（かいようちょう）】。
町で唯一の神社「廻妖神社」の裏手には，【深月鏡】と【廻妖町】をつなぐ
【幻怪の森（げんかいのもり）】があり，妖怪たちはこの森を通って町へとやってくる。
妖しくも煌びやかな【深月鏡】，豊かな緑が育つ【幻怪の森】など，背景グラフィックスも美しい
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廻妖神社の宮司は，代々陰陽師，
安倍 晴明（あべの せいめい）の子孫が務めており，御神木と町の人々の生活を守ることが役目となっている。主人公の
渕田 結茉（ふじた ゆま／名前のみ変更可能）は，その宮司の孫娘で，自身も陰陽師として修行中だ。
まだまだ未熟だが，祖父や兄妹のように育った
芦屋 総佑（あしや そうすけ），幼少期からそばにいてくれる式神の
朱桃（すもも）に見守られながら，真剣に修行をする，真面目ないい子だ。
式神を使ったり，妖怪を浄化したりと，陰陽師気分を味わえる要素が多数用意されているのも楽しい。戦闘は，タイミングよく決まった順番にボタンを入力するミニゲーム形式。戦闘中はメニュー操作やクイックセーブができなくなるため，気を引き締めて挑もう。
ちなみに筆者は，プレイ前の時点で陰陽師については映像作品を見た程度の知識しかなかった。物語の序盤では，主人公と朱桃が地域の子どもたちに陰陽師や神社の役目を説明するシーンがあり，そこで世界観への理解を深められたのはありがたかった。
朱桃は，モモンガの姿をしたかわいい式神。おしゃべりも上手で，さらに妖怪に体当たりして浄化できる高い戦闘能力も持つ。頼もしいが，主人公が大好きなあまり，妖怪を倒して彼女の修行の機会を奪ってしまうことも……
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主人公は幼いころに助けた妖怪，
雅玖（がく）と再会したのを皮切りに，
煌仁（あきひと），佐吉（さきち），千暁（ちあき）という妖怪たちと知り合う。
【深月鏡】の長である雅玖曰く，妖怪たちが【廻妖町】を訪れる回数が増えており，彼は理由を調べるために町を訪れていたようだ。また，煌仁，千暁もそれぞれの理由で神社に身を寄せることになる。
そんななか，主人公が安倍 晴明を上回るほどの霊力を持つ存在であり，妖怪から命を狙われないように能力が封じられている状態だと明かされる。
自身の秘密を知った主人公の前に，先祖である安倍 晴明が現れ，御神木に封印された
大妖怪「化け猫」が復活しようとしていると告げるのだった。霊体である安倍 晴明は，戦う力がほとんど残っておらず，稀有な才能を持つ主人公に町を守る役目を託すという。
大妖怪「化け猫」の復活は，【廻妖町】だけでなく，【深月鏡】にも危機をもたらす可能性がある。主人公はその脅威に立ち向かうため，上位の妖怪たちと主従契約を結ぶ……。
第3章の終わりには，契約する妖怪を選ぶことになり，そこから個別ルートへと分岐していく。
物語の途中では選択肢が発生し，選んだ内容によって好感度が変化する。「愛キャッチシステム」によって，好感度の上昇がひと目で分かるのも特徴だ。クイックセーブやチャートも用意されており，遊びたいシーンを簡単にやり直せるのもうれしい。
個別ルートは好きな相手を自由に選べるが，共通ルートでも相手の好みに合わせた選択肢を選んでおくとより楽しめるだろう。
恋のお相手は，妖怪たちと兄妹のように育った陰陽師
恋愛対象は，妖怪たち4人に加え，陰陽師の芦屋 総佑。なお，総佑は特定の条件を満たすことで個別ルートが開放される。
雅玖（CV：浪川 大輔）／狼の妖怪
【深月鏡】の長をしている。昔，主人公に助けられ，一時期神社で暮らしていた。人間・妖怪を分け隔てなく接する穏やかな人物で，幼いころから知っている主人公と総佑のことを，親族のように気にかけている
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煌仁（CV：天﨑 滉平）／狸の妖怪
狸妖怪一族の次期長候補で，隠神 刑部（いぬがみ ぎょうぶ）の子孫。だらっと過ごすことを好み，何を考えているかわからない。人間と妖怪，どちらにも好かれやすいが，計算高くずる賢い一面もある
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佐吉（CV：近藤 隆）／烏天狗
雅玖に仕えている。真面目で義理人情にも厚く，周囲からも慕われる兄貴肌。天然なため，からかわれることも多い。人間のことをあまり信用しておらず，人間側にも烏天狗を警戒する者がいる
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千暁（CV：戸谷 菊之介）／九尾狐
【幻怪の森】の巨石に，かなり長い間封印されていたらしい。封印されていたとはいえ，廻妖神社では客人としてもてなされており，悪い妖怪ではなさそうだ。強い妖怪のはずだが，ゆったり，おっとり，自由に生きている。気に入ったものへの執着が強いらしいが……
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芦屋 総佑（CV：小林 裕介）／陰陽師
安倍 晴明と師弟関係にあった陰陽師，芦屋 道満（あしや どうまん）の子孫で，本人も優秀な陰陽師。ある事情から幼いころに廻妖神社に預けられ，主人公と兄妹のように育ってきた。主人公のこととなると，やや過保護になる
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ストーリーは基本的に主人公の視点で進んでいくが，ときおり男性キャラクターの視点で描かれるエピソードも差し込まれる。彼らの本音が垣間見え，それぞれの人物にいっそう魅力を感じられた。
また，主人公と男性たちの関係だけでなく，雅玖と佐吉の主従関係や，煌仁と千暁の因縁（？）による狸VS.狐の対決など，妖怪同士の関係性もしっかり描かれている。個性豊かなキャラクター同士の楽しい掛け合いも，本作の魅力のひとつだろう。
能力を使うときの妖怪たちの正装，芦屋 総佑の陰陽師姿や現代的な私服など，異なる装いが見られるのもうれしいポイントだ。妖怪たちは，さらにモフモフした獣の姿も披露してくれる。
凛々しい雅玖，ぬいぐるみのような煌仁，王道の姿で空を飛ぶ佐吉，美麗な千暁と，人型の印象を残しながらも，キャラクターごとに異なるカッコよさやかわいさが表現されている。
主人公の祖父や，謎めいた青年たちなど，メインキャラクター以外にも魅力的な人物が多数登場する。彼らが物語にどのように関わってくるのかにも，ぜひ注目してほしい。
本作は現在，予約受付中だ。予約特典として，ドラマCD「人気お菓子ランキング 〜デートプランを添えて〜」がもらえる（数量限定）。さらに，特典小冊子，サウンドトラックデータCD，ドラマCD「妖怪退治屋と夢の島」が付属する豪華特装版も用意されている（数量限定）。
店舗ごとに多彩な特典も用意されているので，公式サイトをチェックして，気になる店舗でぜひ予約しよう。
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4Gamer 女子部（仮）
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