7月31日サービス開始のMMORPG「ロードナイン」新作発表会レポート。開発と運営のキーマンたちが，本作の概要や運営方針を語った

　正式サービスが2025年7月31日に開始されるMMORPG「ロードナイン」（PC / iOS / Android）の概要を紹介するイベント「ロードナイン 新作発表会」が2025年7月12日，東京都内で開催された。
　会場では，招待されたインフルエンサー60名によるGvG（ギルド戦）の体験会も催され，2つのチームに分かれてしのぎを削る戦いを繰り広げた。本稿では，その模様をレポートする。

「ロードナイン」公式サイト

「ロードナイン」ダウンロードページ

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PvPやGvGも可能な，自由度の高いMMORPGがまもなく登場

　発表会は，スマイルゲートホールディングスメガポート部門代表のペク・ヨンフン氏による主催挨拶からスタートした。氏によれば，本作のサービスはプレイヤー一人ひとりの声に真摯に耳を傾けながら，韓国の開発・運営チームと日本の現場メンバーが一丸となって作り上げていくという。

スマイルゲートホールディングスメガポート部門代表 ペク・ヨンフン氏

　続いて登壇したNX3Gamesの開発プロデューサー，キム・ヒョジェ氏は，本作を「9種類の武器種と56種類の職業によって，プレイヤーキャラクターを自由にカスタマイズできるMMORPG」だと言い，これを反映して日本サービスのキャッチコピーを「自分流MMORPG」と名付けたと語った。

ロードナインの開発・運営陣。左からハン・ジェヨン氏，キム・ヒョジェ氏，イ・ギュハ氏

　また本作の世界観は東洋と西洋が融合したもので，革命を起こした最初のロードであるラディアントが，その後失踪したことから絶え間ない覇権争いが繰り広げられている，というバックストーリーがある。そうした世界観を再現するために，実在する世界各国の名所を3Dフォトスキャン技術を駆使して撮影し，ゲーム内に再現したことも紹介された。


　本作で覇権を争っているのは，ラディアントの双子の娘を筆頭とする9人のロードだ。プレイヤーは10人目のロードとして，本作のストーリーに関わっていくこととなる。キム氏は，MMORPGの本質は「キャラクターの成長」と「戦略性」であるとし，本作ではその2つを徹底的に追求したと語っていた。


　ゲームシステム上のポイントはいくつかあり，その1つ目にまず挙げられたのが「マスタリーシステム」だ。
　これはプレイヤーキャラクターが装備する武器や防具によって戦闘スタイルとスタンスが決まる仕組みとのこと。上記のとおり本作には9種類の武器種が存在しており，プレイヤーキャラクターはそれらすべてを装備できる。味方とのシナジーや敵との相性などに応じて，武器種を戦略的に切り替えて戦うのが本作の醍醐味であるとキム氏は説明した。

武器種のうち，「剣と盾」は防御を固めて自身を守ったり，敵にデバフ効果付与したりできる

「大剣」は自身を強化しつつ，最前線で敵を攻撃し，圧倒する

「短剣」は移動速度と攻撃速度が速く，特定の条件を満たすと敵に大きなダメージを与えられる

「戦闘盾」は前線で巨大な盾を構えて自身と仲間を守る

「弓」は全武器種中もっとも遠距離から攻撃でき，攻撃速度も速い

「クロスボウ」はデバフに特化しており，射程は短いが大きなダメージを与える

「杖」は3つの元素の力を操り，強力な魔法を発動できる

「戦棒」は魔法の力を付与して攻撃する近接武器だ。味方にバフをかけることもできる

「素手」は「小手」を装着し，敵を拳で殴って攻撃する

　2つ目のポイントは「スキル」だ。
　本作にはスキルごとにスキルツリーが存在し，同じスキルであっても効果や特性を変えられる。例えば同じ攻撃魔法でも，スキルツリーの選択次第で単体攻撃と範囲攻撃のいずれかに派生できるのだ。


　3つ目のポイントは「アビリティ」である。
　本作には52種類のアビリティがあるが，この中から2つをペアにして「アビリティタグ」を作成できる。そして計3つのアビリティタグを組み合わせによって，56種類の職業から一つが有効化される仕組みだ。なお，これらの詳細は，以前に掲載したプレイレポートを参照してもらいたい。


　さらに56種類の職業の中には「隠し職業」も存在する。隠し職業を最初に有効化したプレイヤーのニックネームはゲーム内に登録されるとのことなので，「ぜひさまざまなアビリティタグの組み合わせを試してほしい」とキム氏は話していた。


　4つ目のポイントは「防具マスタリー」だ。
　本作の防具は「布」「革」「板金」の3タイプがあるが，それぞれ異なる効果が用意されていて，また複数の部位に同じタイプの防具を装備するとセット効果が発動するという。

育成に関連した諸要素は，今回紹介されたものも含め，すべてゲームプレイを通して入手可能とのことだ

今後のアップデートの追加要素も紹介が行われた。最初に追加される「ロードアリーナ」では，さまざまなレギュレーションでの対人戦が楽しめる

さまざまな難度のボスに挑戦する「ワールドボスレイド」も，アップデートで登場予定だ

RvR（連盟vs.連盟）コンテンツも準備中とのこと。詳細は不明だが，やりがいのある楽しいコンテンツを目指しているという

　スマイルゲート日本室長のイ・ギュハ氏からは，日本サービスの運営方針がいくつか示された。
　まずは「徹底したローカライズ」と「全キャラクターとNPCに日本語ボイス」の実現といった基本的な部分を追求し，さらには先行してサービスが展開されている韓国や台湾とは別に，「日本専用ワールド」を用意することが明らかにされた。これにより，フェアで快適な環境を実現するとのこと。
　その上で，冒頭でも触れたとおりプレイヤーの意見をしっかりヒアリングしつつ，サービスを展開していくとした。


　さらにドロップしたアイテムを世界中のプレイヤーに販売できる，「グローバル取引所」が準備中であることも発表された。一方で，先行する韓国や台湾といった地域からアイテムを購入することはできないそうで，これは財力で有利不利が生じることを防ぐ仕組みだという。

本作の正式サービス開始日もイベント内で発表が行われた。冒頭でお伝えしたとおり，7月31日のオープンが予定されている

　続いて行われたQ&Aセッションでは，キム氏とイ氏に加え，スマイルゲート 事業責任者のハン・ジェヨン氏が，メディアやインフルエンサーから寄せられた質問への回答を行った。その一部を抜粋してお伝えしよう。


　本作の世界観を問う質問に対しては，実在する国や地域などに偏らないよう東洋と西洋を融合させる方針を採っているという回答だった。
　なお，この世界に神は存在しないものの，それに近しいものとしてジャイアントが存在しており，その力をめぐって人間達が争っているという。さらに人間同士の戦争を描くにあたっては，9人いるロードのキャラクターを確立することに注力したそうだ。なお各ロードの役割は，先行する韓国や台湾でも，まだすべてが明らかになっていないそうで，今後のストーリーを通して描かれるだろうとのことである。


　職業と武器種の組み合わせに関連した質問では，かなりの自由度が確保されているとの回答があった。例えば大剣を持ったキャラクターが，必ずしもバーサーカーのように振る舞う必要はないし，魔術師が布タイプの防具を装備する必然性はない。板金タイプの防具を組み合わせても問題はなく，戦略に合わせた選択が可能とのことだった。
　職業の人気の偏りについては，前提として飛び抜けて強い職業があるわけではないとのこと。とはいえ，例えば韓国では10種類の職業に人気が集まっている状態だそうで，月に1回程度のバランス調整を通じて，プレイヤーがさまざまな職業を選択できるようにしているという。

　自由度の高いMMORPGとして，期待の集まる「ロードナイン」。来たる7月31日の正式サービス開始を楽しみにしておこう。

発表会のあとは，招待されたインフルエンサーが2つのギルドに分かれ，30vs.30のロードアリーナ戦と，フィールドボス戦を体験する時間が設けられた

ロードアリーナの戦いは，制限時間内に相手ギルドメンバー全員の撃退を目指すシンプルなルールで行われた。一方のフィールドボス戦は，ボス討伐を目指しつつギルド同士でも争うというもの。職業のシナジーが重要なため，インフルエンサーたちも真剣にキャラクターのビルドを考えていたようだった

「ロードナイン」公式サイト

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