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オープンワールドRPG&農業シム「Zero Lilium Bloom」など4社6作品がプレイアブル展示中のBrazil Gamesパビリオンを紹介[TGS2025]
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印刷2025/09/26 12:36

プレイレポート

オープンワールドRPG&農業シム「Zero Lilium Bloom」など4社6作品がプレイアブル展示中のBrazil Gamesパビリオンを紹介[TGS2025]

画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / オープンワールドRPG&農業シム「Zero Lilium Bloom」など4社6作品がプレイアブル展示中のBrazil Gamesパビリオンを紹介[TGS2025]
 TGS 2025のHall 10は多くの国家パビリオンが点在するエリアだが,中でもスポーツでおなじみのナショナルカラーである黄色,青,緑を基調としたブースを構えるのがBrazil Gamesだ。国家主導でゲーム産業の育成を目指す同団体は,今年4月にサンパウロで開催されたgamescom latam(関連記事)を主催した実績を持つ。今回は,4Gamerでも過去に紹介したオープンワールドRPG「Zero Lilium Bloom」など,4社6作品がすべてプレイアブルで公開されている。

 GDC 2025を始めとする近年のゲームイベントでは常連となっているBrazil Games。しかし,同組織で輸出プログラムを担当するパトリシア・サトウ氏によると,これまでの出展はブラジルの開発者と国外の投資家などをつなぐ商談目的のビジネスブースが主であったという。そのため,一般の来場者に向けてプレイアブルデモを公開するのは,国外では今回が初の試みとなる。
 取材を行った初日25日のビジネスデイにおいて,同氏は「期間中には多くのゲーマーにプレイしてもらいたい」と期待を語った。本稿では,展示されていた6作品の中から3作品を紹介する。


Zero Lilium Bloom


 Lightfarm Studiosが開発する「Zero Lilium Bloom」は,GDC2024特集(関連記事)でも紹介した,農業シミュレーションの要素を混ぜ込んだオープンワールド型のアクションRPGだ。元々アニメーションスタジオであった同社ならではのカラフルで美しい世界が特徴で,プレイヤーは文明の拡大により変異した動植物が蔓延るファンタジー世界を冒険し,時には田畑を耕すことになる。

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 今回のデモでは,本作の農業システムの大きな特徴である「シナジー」というメカニクスが体験可能となっている。一般的な農業シムの四角いマス目とは異なり,本作ではヘックス(六角)マスを採用。各マスには一粒の種しか植えられないが,隣接する6マスに何を植えるかによって「シナジー効果」が発生し,生産量が変化するシステムだ。

 また今回のイベントでは,同じブラジルのスタジオで「Mark of the Deep」を今年初めにリリースしたMad Mimicが開発に協力していることも明らかになった。ゲームのアイデアやグラフィックスに自信を持つLightfarm Studiosが,よりゲームデザイン経験の豊富なMad Mimicと組むことで,作品の完成度を一層高める狙いがあるとのことだった。

2つのチームによる共同開発体制のためか,試遊するプレイヤーよりも,それを見守る開発メンバーの数のほうが上回っていた「Zero Lilium Bloom」のブース前
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Rogue Reigns


 Venn Studiosが開発する「Rogue Reigns」は,まだ戦闘1回分のみのプレα版ながら,すでに日本語ローカライズが進められるなど意欲がうかがえるローグライクデッキビルダーだ。
 その内容は,「Slay the Spire」のようなデッキ構築を主軸とするカードバトルに「Elden Ring」や「Darkest Dungeon」を彷彿とさせる不気味なダークファンタジーの世界観を融合したもので,文明が崩壊した王国を舞台に擬人化された動物の魔術師やパラディンたちが旅を繰り広げる。

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 キャラクターが一度倒されると復帰できないシビアなシステムだが,仲間が生き残れば新たなヒーローを雇用可能だ。各キャラクターは30種以上のカードを持ち,最大3のアクションポイントで手札をやり繰りする王道的なカードバトルが楽しめる。
 今回のデモでは敵が後衛の魔術師を集中攻撃してくる場面もあったが,前衛の攻撃で十分に勝利可能だった。Steamストアページによると,2026年6月のリリースを目指しているとのことだ。

「Rogue Reigns」を開発するVenn Studiosの共同設立者,Tiago Lafer氏(左)とRenato Della Colleta氏(右)。デモにバグが多かったらしく,「今晩もホテルで作業しなきゃな」と笑っていた
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The Posthumous Investigation


 「The Posthumous Investigation」は,サンパウロのパブリッシャであるNuuvemが11月7日にリリースを予定するクラシックな探偵アドベンチャーゲームだ。開発を手掛けるのはMother Gaia Studiosで,ブラジル文学最高の作家と称されるマシャード・ジ・アシスの小説「ブラス・クーバスの死後の回想」を原案としている。
 プレイヤーは20世紀初頭のリオ・デ・ジャネイロを舞台に,死んだはずの実業家ブラス・クーバスとなり,自らの死の謎をタイムループしながら解き明かしていく。

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 ゲームプレイは横スクロール型のマップを探索し,容疑者たちの調査や監視を通じてヒントを得ていくというものだ。自分を死に追いやった人物につながる糸口を,会話や行動監視の中からつかんでいくことになる。
 TGS 2025では日本語化されたデモが出展されているほか,現在Steamストアでは同内容のデモがダウンロード可能なので,興味があれば触れてみるといいだろう。



 このほか,Nuuvemブースでは2作品がプレイアブルで展示されていた。Behold Studioが今年4月にリリースしたターン制RPG「Cosplay Club」と,DKB Digital Designsによるモバイル向けモンスター収集アドベンチャー「Bugdex」である。
 また,Coffenautsが開発するピクセルアートサバイバル「Ghostless」も紹介されていたが,こちらはプレイアブル出展ではなかった。加えて,まだSteamストアページも公開されておらず,開発メンバーが不在だったため詳しい話を聞くことはできなかった。

ブラジル国内では「サイレントヒル f」などメジャータイトルのパブリッシングも行うNuuvemの最高マーケティング責任者 Ronald Sugii氏(右)と,パブリッシング担当コーディネーターのMariana Amaro氏(左)
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