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赤の大陸を彩る全17曲とマジックのような演出。「ミュージカル『フラガリアメモリーズ』〜純真の結い目〜」ゲネプロレポート
本稿では,公演に先駆けて実施されたゲネプロ公演の模様をレポートしていく。物語や演出に関するネタバレとなる記述,写真,動画が含まれるため,今後観劇を予定している人はご注意いただきたい。
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[インタビュー]RED BOUQUETは「6人が1つのチーム」。ミュージカル「フラガリアメモリーズ」キャスト陣が語るそれぞれの“騎士道”
![[インタビュー]RED BOUQUETは「6人が1つのチーム」。ミュージカル「フラガリアメモリーズ」キャスト陣が語るそれぞれの“騎士道”](/games/745/G074550/20250425016/TN/004.jpg)
サンリオが贈る「フラガリアメモリーズ」が舞台化される。ミュージカル「フラガリアメモリーズ〜純真の結い目〜」で主要キャラクターを演じる安藤夢叶さんと樫澤優太さんに,作品や役柄への思い,そして“騎士道”に込めた信念を語ってもらった。
「ミュージカル『フラガリアメモリーズ』〜純真の結い目〜」公式サイト
マジックさながらの演出で,
最後まで目が離せない公演に
「フラメモ」では,妖精たちが暮らす「フラガリアワールド」を舞台に,ハローキティやシナモロールといったサンリオキャラクターを主(ロード)として仕えるフラガリアの騎士(フラガリア)たちの物語が描かれている。
「フラミュ」では,ハローキティに忠誠を捧げる新米騎士のハルリットを中心とした騎士団「RED BOUQUET」を軸に,物語が展開された。
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ハローキティの願いに応えるため,冒険の旅へ出ることになったハルリットは,道中で出会ったプルース,リミチャ,サナーとともに“円卓会議”が開かれる「マロンクリーム王国」へと向かう。
先輩騎士であるロマリシュ,メロルドとも合流し,円卓会議では世界を脅かす存在「シーズ」への対策が話し合われた。6人は各地を巡ることを決意し,訪れた国々でシーズと対峙しながら,それぞれの地で起きているトラブルや問題を解決へと導いていく。
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本公演では,つい先日「フラメモ」のYouTube公式チャンネルで公開されたRED BOUQUET ep.6(リンク)までの物語が,歌唱や演出,キャスト陣の生パフォーマンスを通じて表現されていた。
“ミュージカル”形式の本作では,開幕直後に披露された「ようこそフラガリアワールドへ」やメインテーマ曲「あなたのために」をはじめ,全17曲が歌い上げられる。さまざまな楽器を駆使した楽曲は幻想的な空気をまとい,観客を“非日常”の世界へと誘ってくれたように思う。
ハローキティ王国の市場で商人が泥棒と疑われる場面や,円卓会議でフラガリアたちが各国の現状を語るシーンなど,ボイスドラマで見聞きした一幕が次々と歌で綴られていく点も印象的だった。
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また劇中では,城下町の市場発展に力を入れるハローキティ王国や,赤の大陸随一の大国であるマイメロディ王国をはじめとする6つの国の情景もふんだんに描かれていた。それぞれの国の文化や空気感を間近に体感できるのは,舞台ならではの醍醐味といえるだろう。
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さらに筆者をアッと驚かせたのは,その演出だ。ハルリットの持つ旗が空から舞い降りる場面や,市場の売り物が一瞬で消えるシーンなど,まるでマジックのような演出に思わず目を見張ってしまった。芝居だけでなく,少しでも目を離せば見逃してしまいそうなパフォーマンスの数々にも注目することで,「フラミュ」の世界観をより深く堪能できるだろう。
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そして,物語を彩るのはRED BOUQUETの6名だけではない。本公演にはBLUE BOUQUETから5名,NOIR BOUQUETからは1名が登場し,そのほかのキャストも映像出演という形で姿を見せている。彼らが放つ,RED BOUQUETとは異なるオーラや風格に,観客は圧倒されるのではないだろうか。
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ストーリーの各所で見られたクラークステラ,ルタールステラの語りや,バドバルマが主(ロード)であるバッドばつ丸に語りかける場面,そしてフラガリアたちの個性が光るやり取りの数々には,筆者も思わず息を飲んだ。
なお,今後はBLUE BOUQUET,NOIR BOUQUETの舞台化も決定しており,彼らがどのような活躍を見せてくれるのか,今から楽しみで仕方がない。
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「フラミュ」では本編終了後に「スペシャルカーテンコール」が実施されており,このパートはスマートフォンでの撮影が可能となっている。今回のゲネプロ公演でもその様子を拝見できたが,本編では描かれなかった大陸間での交流も垣間見られ,大満足のひとときとなった。観劇の際には,スマートフォンの充電を万全に整えて足を運ぶことをおすすめしたい。
「ミュージカル『フラガリアメモリーズ』〜純真の結い目〜」東京公演は,6月1日まで上演される。その後,6月6日から6月8日の期間に兵庫のAiiA 2.5 Theater Kobeでの公演が予定されており,最終日にはライブ配信も行われる(該当ポスト)。
当日券(リンク)も用意されているので,フラガリアたちが紡ぐ物語を,ぜひ劇場でじっくりと堪能してほしい。
クリエイター&キャスト公式コメント
◆演出 伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)
ついに幕が上がりました。やっと皆さんにフラガリアワールドを届けることができます。今日という日までまっすぐ、そして“みんななかよく”作ってきました。僕たちの願いは、この舞台を観に来た人たちみんなが笑顔になってくれることです。
個性豊かな騎士たちとメモリアズが、愛するロードの為に歌い踊ります。日々お仕事、勉強、育児、家事を頑張っている皆さん、是非フラガリアワールドに来て、キラキラの笑顔になってください!
◆ハルリット役 酒寄楓太
ミュージカル『フラガリアメモリーズ』〜純真の結い目〜無事開幕しました。無事に幕を開くことができて一安心しています。どうでしたか!楽しかったですか?楽しんで居てくれたのなら嬉しいです。
各国を周りそれぞれの国の問題を解決していく、その中でフラガリアの騎士としての悩み、国の中の問題、そして葛藤が沢山見られると思います。ハルリット君が投げかけるとにかく真っ直ぐで純粋な言葉、そして歌を沢山感じてほしいです。
ハルリット君のとにかく真っ直ぐで純粋な優しい心をより表現できるように最後まで努めます。千秋楽までカンパニー全員で誠心誠意フラガリアメモリーズの世界を作っていきます。劇場でお待ちしています!
◆メロルド役 安藤夢叶
始まりましたー!フラミュ!!まだ初日ですが終わりたくない気持ちでいっぱいです…。それほど僕はこの作品が、このカンパニーが大好きになっている事を嬉しく思います。
見どころは「ハルリットの成長、そしてメロルドの変化」です。そして物語の最初から最後まで芝居と歌で紡ぎ、終演後気づいたらリピチケの列に並んでいるような(笑)、あっという間で満足だったけど、もっと見たい。って思っていただけるような作品にしたいですし胸を張ってそうなると言えます。
共にフラミュを盛り上げ楽しんでもらえたら嬉しいです!
◆プルース役 井澤勇貴
レッドブーケの皆と初めて会った日から早2ヶ月が経ち、配信や稽古を通して自分でも信じられない程、愛してやまないチームになりました。年齢も芸歴も関係なく純粋にリスペクトを持ち、尊重し合い、高め合う事の出来るこの6人には本編のレッドブーケと同様に大きな可能性と笑顔が絶えない未来を感じています。
どうか皆様の温かい心で見守ってくださると幸いです。
◆ロマリシュ役 樫澤優太
この作品は、「仲間を想う心」「助け合う心」の大切さを再認識していただける作品になっているかと思います。僕自身ロマリシュを演じさせていただき、日々の視野が大きく変わりました。
そして、フラミュの第一弾を担う責任を持ち届けていきます。今回はミュージカルということで素敵な楽曲達も愛していただけると嬉しいです!是非フラミュの世界観をお楽しみください!
◆リミチャ役 大見拓土
それぞれのキャラクターが輝いていて、それだけでも充分な見どころなのですが、個人的には稽古から1ヶ月、手と手を繋ぎ合ってきていたRED BOUQUETのグルーヴ感を見ていただきたいです!
僕たち、ほんっっとうに仲が良いので。作中の6人と同じように、新しい伝説になるつもりで挑みます。そして、フラガリアメモリーズが最高だって事を全員で証明します。僕たちと一緒に旅をしましょう!!
◆サナー役 山野 光
稽古期間、グループLINEが振付や歌、芝居に関することから本当にくだらないことで毎日稼働する、こんなにも仲良くなったチームは今までないです(笑)。
そんな俺たちと素敵なスタッフの皆様とでこの作品を造りあげました。一人一人の役者がこの作品の中で、技術を置いて心からの純真さを残している箇所が所々に感じられると思います。その純真さを最後まで守り抜き、走り切りたいと思っています。終演後、皆様が多幸感の中で帰っていただけるよう、誠心誠意演じます。
劇場でお待ちしております!!!
「ミュージカル『フラガリアメモリーズ』〜純真の結い目〜」公式サイト
- 関連タイトル:
フラガリアメモリーズ(メディアミックスプロジェクト)
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著作 株式会社サンリオ(C)2024 SANRIO CO., LTD.