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ワコムEMR電子ペン技術を利用した新方式のマウス「SUPER EMR MOUSE」が未来クリエイトブースで参考出展[TGS2025]
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Wacom Intuosをイラストや動画編集などで利用したことのあれば,「あーなるほど」で済むのだが,そうでないゲーマーのほうが多いであろうし,SUPER EMR MOUSEがどういったものなのか,ざっくりと説明しよう。
ちなみに,Wacom IntuosでMMOやストラテジーをプレイしたことのある人は多いのではないだろうか。筆者もその1人だ。
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SUPER EMR MOUSEは,マウスパッド上(正確には“マウスベース”だが,便宜上,この段ではマウスパッドと記している)のマウス位置と,ディスプレイ上のマウスカーソル位置が絶対座標でリンクするという製品だ。
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ある程度の慣熟訓練は必要になるが,位置関係を体が覚えてくると狙った場所にサクッとマウスカーソルを動かせるし,マウスカーソルを大きく動かしたいときも巨大なマウスパッドがなくてもいい。途中にリフトをはさんで距離を稼ぐ必要もない。
逆に,右端から左端までマウスカーソルを移動させたい場合,そのままマウスを動かす従来法だけでなく,リフトさせて,左端までマウスを直接運ぶのも手段になる。
ワコム電子ペン技術のポイントは,操作デバイス側がバッテリーレスで済むこと,高速な絶対位置検出が可能であること,物理移動距離の高精度測定が可能であること,そして光学センサーがないため,ジッターやブレもないことだ。
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また,スペックも次のようにゲーミングマウスとそん色ないものとなる。
解像度:100〜25600DPI
最大レポートレート:1000Hz
最大加速度:100G以上
最大トラッキング速度:270IPS
LoDリフト:0.1〜10mm(0.1mmステップで調整可)
ここでマウスベースについて説明しよう。SUPER EMR MOUSEは,マウスベースが本体であり,その上にマウスパッドがある形だ。マウスパッドは金属以外であれば利用できる。マウスパッドの表面形状は感度や精度に影響しないので,純粋にマウスの滑り具合でマウスパッドを選べる。ただし,厚みがありすぎるとLoDリフト高度に影響が出るはずなので,なるべく薄いものがいいだろう。
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もう1つ,ペン型マウスの試作品も試せた。自立可能な台座付きペンといったビジュアルで,新しいスタイルはないかと探しているそうだ。実際に試してみたがWacom Intuosを漫画やイラストレーション以外で利用しているユーザーがほしがりそうなデバイスだった。というのも,手を放してもそのまま自立してくれて,ペン置きに戻さなくていいからだ。
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未来クリエイトとワコムは,まず触ってもらってフィードバックを得たいとのこと。新基軸のマウスにするために,手探りの部分が大きいからだろう。TGS会場に行く予定で,興味のある人は,未来クリエイトブース(09-E07)で新しい操作感を体験してみよう。
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