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Embracer Group,2025年第4四半期の中間報告を公開。前年度比3%増となる営業利益を確保しつつもリストラは継続される
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その堅調さを支えたのが,Warhorse Studiosが開発を手がけるアクションRPG「キングダムカム・デリバランスII」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)であり,これまでに300万本を販売したことを紹介している。今後12か月以内には,無料アップデートと有料DLCがリリースされる予定で,プレイヤーのエンゲージメントも継続すると見込まれている。
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この成功に続くべく,本年度内には,7月24日にフルローンチ予定の「Killing Floor 3」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)や,Marvelからのライセンスを獲得した「Marvel 1943: Rise of Hydra」に加えて,「Gothic 1 Remake」「REANIMAL」「Fellowship」「Metal Eden」など,グループ全体から76作品のリリースを予定しているという。
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Embracer Groupは,知名度は中堅パブリッシャながらも急速な買収攻勢により,12レーベルで850種のIPを持つ138の開発スタジオ,世界40か国で1万6600人の従業員を雇用していたが,財務状況が悪化したことにより,リストラを余儀なくされていた(関連記事)。
例えば,「ボーダーランズ4」(PC / PS5 / Xbox Series X|S / Switch2)をアナウンスしたばかりのGearbox Entertainmentは,2024年3月にTake-Two Interactiveへと売却されている(関連記事)。
今回の報告書によると,現在は「約30か国に73の開発スタジオ,総計で7000人以上の従業員」となっており,人員削減や資産の売却によるスリム化を柱にするリストラはかなり進行しているようだ。
報告書の中では,現行では「キングダムカム・デリバランスII」や「Killing Floor 3」の開発規模に相当するAAAゲームのプロジェクトは9作あるとし,その多くは2027年会計年度にリリースされる予定であるとのこと。
なお,2025年末までには,「Goat Simulator」や「Satisfactory」などで知られるCoffee Stain Groupを独立法人化して,スウェーデン国内で上場し,その株式をEmbracer Groupに割り当てることで利益を確保するという。
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また,その際にはEmbracer Groupが保有する「指輪物語」の知的財産を管理するMiddle-Earth & Friendsが,Fellowship Entertainmentへと社名変更され,エンターテイメント企業として映画やコミックスを含めたトランスメディア化を推進していくとのこと。業績正常化に向けたEmbracer Groupのリストラ計画は,まだまだ継続していくようだ。
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