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HTCとNTTコミュニケーションズが戦略的協業に関する覚書を締結。日本市場における大規模ロケーションベースエンターテイメントの導入を加速
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LBEは,XR技術と物理的空間を組み合わせた没入型エンターテイメントだ。来場者はXRヘッドセットを装着し,現実空間と仮想空間が融合した体験を楽しめる。施設側にとっても,軽量な機材のみで導入でき,大規模な改修工事が不要というメリットがある。
HTCが提供するLBEソリューションは,最大1000平方メートル規模の仮想空間で複数人が同時に移動でき,文化展示,パフォーミングアーツ,警察・軍事訓練,教育,観光など,さまざまな分野で使えるという。
これまでには,ノートルダム大聖堂の歴史を再現した「エターナル・ノートルダム」や,フランス王室庭園を探索する「ヴェルサイユ:太陽王の失われた庭園」など,体験型展示を世界各国で行ってきた。
今後は,NTTコミュニケーションズと共に,日本国内のアニメやゲームなどの著名IPホルダー,文化施設の運営者,自治体との連携を深め,XRコンテンツの規模と深度を拡張していくという。
HTCとNTT Com、日本の没入型エンターテインメントの新たな未来を共創
両社が戦略的パートナーシップに関する覚書(MOU)を締結、大規模ロケーションベースエンターテインメント(LBE)の推進へ
世界的に急成長する没入型エンターテインメントが日本市場へ本格進出
迅速な展開が可能な大型XR体験ソリューションで施設の活性化と地域文化の創生を後押し
スマートフォンおよびバーチャルリアリティ(VR)プラットフォームにおける世界的な革新企業であるHTC(宏達国際電子股份有限公司、以下HTC)は本日(6月26日)、通信事業をはじめ、スタジアムやビル等のスマートシティ領域で各種ICTソリューションを提供しているNTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)と戦略的協業に関する覚書(MOU)を締結したことを発表しました。両社は、日本市場における大規模ロケーションベースエンターテインメント(以下LBE)の導入を加速し、次世代型の没入型エンターテインメント市場を共同で開拓していきます。
急成長するLBE市場とXRの融合
LBEは、近年世界各地で急成長を遂げている没入型エンターテインメントの一形態で、XR技術と物理的空間を組み合わせることで、文化、エンタメ、教育、観光など多様な分野に展開されています。来場者はXRヘッドセットを装着することで、現実空間と仮想空間が融合した没入体験を楽しむことができます。
施設側にとっても、軽量な機材のみで導入が可能なため、大規模な改修工事を必要とせず、柔軟に多様なイベントを企画でき、施設の稼働率と収益性を高めることができます。
持続可能な施設運営と非イベント日の収益確保へ
近年、日本では大型のスポーツ・音楽イベント施設の建設が相次いでいますが、イベント非開催日にも施設の活用価値を高めることが課題となっています。その為、運営コストの削減や施設の稼働率向上により、地域経済への貢献を強化する取り組みが求められています。
HTCは世界最先端のLBE技術を有し、NTT Comはスマートシティの構築やネットワークインフラ分野で豊富な実績を持っています。今回の連携により、両社はそれぞれの強みを融合し、LBEを核とした新たなエンタメソリューションの共同開発と提供を目指します。
HTC会長 兼 CEO Cher Wang(左)と、NTT Com 常務執行役員 ビジネスソリューション本部長 井上 睦宏(右)、戦略的協業に関するMOUを締結。日本市場でのLBE推進を共同宣言。
世界各国での実績とXR技術の可能性
HTCは、LBE分野のグローバルパイオニアとして、各国で大規模な文化的XRコンテンツの体験型展示を成功させてきました。
たとえば、パリ・ノートルダム大聖堂の歴史を再現した《エターナル・ノートルダム》、フランス王室庭園を探索する《ヴェルサイユ:太陽王の失われた庭園》、パリ・オペラ座で披露された《La Magie Opéra 魔法のオペラ》などは、国際メディアや観客から高い評価を受けています。これらの事例は、XRが文化とテクノロジーの境界を超える大きな可能性を秘めていることを示しています。
最大1,000m2のXR空間で自由に没入
HTCが提供するLBEソリューションは、最大1,000m2(約33m×30m)規模の仮想空間内で複数人が同時に自由移動しながら体験可能。文化展示のほか、パフォーミングアーツ、警察・軍事訓練、教育、観光など、様々な分野への展開が可能であり、拡張性と商用化の柔軟性に優れています。
日本コンテンツ産業との連携も強化へ
今後HTCとNTT Comは、日本国内のアニメやゲームなどの著名IPホルダー、文化施設の運営者、自治体との連携をさらに深め、XRコンテンツの規模と深度を拡張していく計画です。
またNTT Comは、IOWNや触覚通信などの先端技術の導入も検討。これにより、複数施設をリアルタイムでつなぐことで、よりインタラクティブな没入体験が可能となり、日本におけるLBEの多拠点連携とスマート化をさらに加速させます。
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