バンダイは2025年10月9日,
「『プロ野球 ファンスターズリーグ』ローンチ発表会」を東京のMIRAIKEN studio(未来研スタジオ)にて開催した。
イベントでは,同社が手がける“試合速報連動型”応援カードゲーム
「プロ野球 ファンスターズリーグ」(iOS / Android)を
2026年3月にローンチ予定であることが発表された。また,それに先駆けて10月25日12:00から11月4日11:59にかけてクローズドβテストを行うため,10月15日12:59までテスターを募集していることも告知された。
本稿では,お笑いコンビ・
バッテリィズと元プロ野球選手・解説者の
里崎智也さんをゲストに招いた会場の模様をお伝えする。
「プロ野球 ファンスターズリーグ」は,プロ野球の試合速報アプリとリアルのトレーディングカードゲームを組み合わせたコンテンツだ。ブースターパックに封入されたプロ野球選手のカードを集め,裏面の二次元コードを読み込むことでアプリ内でも同じカードを入手できる。
バンダイ執行役員 カード事業部 ゼネラルマネージャー
手塚晃司氏によると本コンテンツは,
「プロ野球ファンが,自分の推している球団や選手をさらに応援できるように」と企画されたものだという。
手塚晃司氏
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本コンテンツのアプリは,プロ野球の試合速報を「プロ野球ファミリースタジアム」(ファミスタ)風の映像とAIボイスによる音声実況を使って,ユーザーにリアルタイム中継する。また選手の特徴や成績などの膨大なデータにアクセスも可能だ。
「プロ野球 ファンスターズリーグ」のプレゼンを行ったプロデューサーの中村広大氏
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試合速報と連動して遊べるメインモード
「ファンスターズリーグ」は,応援する球団の活躍と,各カードに付与されたアビリティによって獲得したスコアを,ほかのユーザーと競うゲームとなっている。
具体的には,当日応援したい試合と球団を選び,カードの裏面に記載されている能力を考慮してデッキを構築。そしてリアルタイムで試合を観戦すると,オートでカードのスキルが発動し,スコアを獲得していく。
構築したデッキのカードは,試合中にベンチデッキのカードと交代させられる。これにより,観戦している試合の展開に合わせてデッキの再構築,ひいてはより高いスコアの獲得を狙える。
サブモードの
「VS1」(バーサスワン)は,対戦型のカードゲームでアプリでもリアルのカードでも遊べる。手持ちのカードから自分の好きな選手を選んでドリームチームを構築し,対戦するという内容で,ルールもシンプルとのこと。
カードはプロ野球ファンに刺さるよう,3つのポイントにこだわっている。1つ目は
「デザイン性」で,1枚のカードで上記2つのゲームが遊べる機能を凝縮している。
2つ目のポイントは
「コレクション性」で,「ノーマル」「レア」「スターレア」「スーパースターレア」の4つのレアリティに加え,シリアルナンバー入りの「パラレルカード」も封入予定だという。さらにサイン入りなど特別なカードも検討しているそうだ。
3つ目のポイントは
「リアルとデジタルの連動」だ。繰り返しになるが,本作はリアルで入手したカードがアプリでも使用可能となっている。そのため,ブースターパックを購入して多くのカードを集めると,ファンスターズリーグで高スコアが狙えるようになる。
ブースターパック第1弾は,セ・リーグとパ・リーグの2つが用意される
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カードはアプリ内でもガシャで購入可能。またインゲームイベントなどで獲得できるカードもある
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記事冒頭に示したとおり,クローズドβテスト開催とテスター募集の告知もなされた
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イベントの後半には,ゲストとしてバッテリィズのエースさんと寺家さん,そして里崎さんが登場した。
事前にアプリ版の「プロ野球 ファンスターズリーグ」を触ったという3名は,プロ野球の試合速報をテキストだけでなく映像で見られるようになることや,球団を選択して応援できることに対して期待を顕わにしていた。とくに里崎さんは,ユーザー各自が好きな球団の応援をしつつ,自身もデッキを構築してほかのユーザーと競える部分を評価していた。
バッテリィズのエースさん(左)と寺家さん(右)
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里崎智也さん
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実際にアプリを触ってみる一幕も
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里崎さんはガシャで阪神・近本光司選手のカードを引き当てた
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試合の展開や選手のデータなどを確認できることも示された
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会場では,過去に行われたリアルの試合データを用いて,このあと何が起きたのかをゲストが当てるコーナーも設けられた。全3問出題されたのだが,里崎さんは出題者の意図を読むというアプローチで見事に2問正解していた。
第3問は,明らかにホームランが正解だと予想できたため,詳しいシチュエーションを当てる勝負となった
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ゲストの3名が,「プロ野球 ファンスターズリーグ」に追加してほしい機能などを手塚氏に提案するコーナーも設けられた。寺家さんが挙げた「草野球 ファンスターズリーグ」には,手塚氏がユーザー自身をカード化するカスタマイズ機能を考えてみたいと回答。
エースさんの「選手にガンバレというメッセージを送れる」という提案には,実はすでにアプリ内に機能が実装されているとの指摘があった。ただし選手に直接メッセージを届けることはできず,ユーザー同士が同じ球団や選手を応援して盛り上がるための機能とのこと。
また,エースさんによる「球場のビジョンなどと連動し,選手にメッセージを届ける」というさらなる提案には,手塚氏も頷き,興味を示していた。
里崎さんの提案は「もっとリアルとの連動を」というもの。たとえば,どんなに優秀な選手でも怪我をして,そのシーズンの1軍から外れたらパラメータが半減する,あるいは各選手の打率や防御率,ホームランの本数などシーズン中の成績を定期的に反映していくといったことが挙げられた。
手塚氏によるとこれは実際に予定しているとのことで,現在は選手の調子の良し悪しをどのように判断するか検討している段階だという。
ゲストが実際にカードになってみるコーナーも設けられた
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イベントの最後には,里崎さんが「プロ野球 ファンスターズリーグ」について,「アプリで応援しつつ試合を観戦できたり,カードをコレクションしたり,そのカードをゲームに使えたりといろんな楽しみ方ができるコンテンツ」とコメント。
寺家さんも「野球にそれほど詳しくない人も巻き込むことができるのではないか」と展望を述べた。そしてエースさんは「親子で試合速報を見ながら,お子さんがゲームを遊ぶといった楽しみ方もいいかもしれない」と話していた。