
プレイレポート
[プレイレポ]「ワンス・アポン・ア・塊魂」では,時を越えてさまざまなモノを巻き込んでいく。分岐するステージやアイテムで遊びごたえもアップ
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「塊魂」は小さな「王子」となり,周囲にあるさまざまな「モノ」を巻き込んで塊を大きくしていくアクションゲームだ。感覚的には雪玉転がしに近いが,王子が巻き込むのは,ほとんどすべてのモノであり,小は学用品から大は動物や建物まで,サイズも種類もさまざまである。そのハチャメチャさと,効率よく塊を大きくしていく攻略を楽しめる作品だ。
「ワンス・アポン・ア・塊魂」では,王子が「王子シップ」に乗って,地球のさまざまな時代をタイムトラベルする。今回試遊できたバージョンでは,東京ゲームショウ2025で体験できる日本ステージに加えて,海賊船とギリシャのステージを楽しめた。
日本ステージは,江戸時代をモチーフにした「ムカシニホン」の「いそいで大きく4」ステージとなる。塊もいきなり大きいため,スタート直後から周囲の建物をドンドン巻き込んでいける。
本作の見どころのひとつは国や時代によって巻き込むモノが大きく変化することだが,このステージでは建物ひとつとっても「ゴフクヤ」「ダンゴヤ」「アバラヤ」「ニンギョウヤ」「リョカン」「フナヤド」「タテグヤ」など,バリエーション豊かで江戸の情緒も溢れている。
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新要素である「アイテム」にも触れておきたい。アイテムはフィールドに転がっており,今回は使用後に塊が一定時間加速する「ロケット」を入手できた。アイテムは1個しか持てず,かつ使い切りのものであるが,より巨大な塊にしていくのに間違いなく役立ってくれる。ステージ引継ぎの要素もないので,惜しみなく使っていくのがいいだろう。
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ここからは,東京ゲームショウでは試遊できない範囲の部分をお伝えしていく。「ムカシウナバラ」の「とにかく大きく(海)を転がそう」は,海賊船の上で塊を転がすステージだ。落ちているモノも「コウカイニッシ」「ツリザオ」「ランプ」「コンパス」「モップ」「ストームグラス」(19世紀の航海で使われた,気象を予報するとされる道具),「ウキワ」に「ココナッツ」など海賊船っぽいものが揃う。
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ここでは,新要素であるステージ分岐を体験できた。プレイ中,船員が釣り上げたタコが逃げ出してしまうイベントが発生し,タコを巻き込むかどうかでその後のステージが変わるのだ。タコを巻き込まないまま一定時間が過ぎると,王子が乗っている海賊船に別の海賊船がやってきて,海戦が始まってしまう。
海戦といってもここは「塊魂」の世界なので殺伐とすることはない。人形のような船員たちがわちゃわちゃと動き,中には慌てていたのか魚をサーベル代わりにする者もいるのだからユーモラスだ。敵の船に渡ることもできるのだが,乗組員にペンギンが混じっていたり,コックが料理を作っていたりとなんとも「塊魂」らしい雰囲気で楽しい。
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もうひとつの分岐ルートは,タコを巻き込むと発生する。タコの親なのか,怒った巨大ダコがやってきて,王子の乗った海賊船を海中に引きずり込んでしまい,そこから海中ステージが始まるといった流れだ。
海中では無数の魚が泳ぎ,人魚たちが戯れている。海賊船の船員たちも,溺れるどころか海底に適応しており,人魚たちとお茶をしている者までいるのだからたくましい。ここでは魚の群れを巻き込むこともでき,塊を一気に大きくするチャンスのようにも感じられた。
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そしてみっつめのステージは「ムカシヨーロッパ」の「哲学者をみつけて」だ。ギリシャ風の町にはあちこちに哲学者たちがいて,全員を塊に巻き込むのが目的となる。
ここに登場するモノは昔のギリシャにあったような品々だ。「ヨウヒシ(羊皮紙)」に「ゲッケイカン(月桂冠)」,「グラディウス」「ネンドバン」など,これまでとはまったく異なるモノが目を楽しませてくれる。
中にはギリシャの仮面劇で使われた「エンゲキマスク」や,古代ギリシャで発明されたとされる「オウメンキョウ(凹面鏡)」なんてモノもあり,意外と勉強にもなりそう。「ミノタウロス」や「グリフォン」「ペガサス」といった幻獣たちもいたりで,ちょっとファンタジックでもある。
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神殿や公衆浴場,円形劇場もあるなど街並みも実にギリシャらしい。フィールドはそこそこ広く,哲学者たちも散らばって配置されており,ここではアイテムの「レーダー」と「マグネット」が役に立った。
レーダーを使えば,哲学者の居場所はもちろんのこと,メイツや「王様のプレゼント」といった,従来作だと隠し要素だったフィーチャーの位置が分かる。そしてマグネットを使うと,周囲のモノを吸い寄せることが可能だ。うまく使うことで,探索を効率よく進められるだろう。
哲学者を巻き込むと,名言が表示されるのも楽しいポイントだ。例えばアルキメデスだと故事のとおり公衆浴場にいて,「ユーレカ!」と叫んで巻き込まれていく。ピタゴラスやヘラクレイトス,ソクラテスやアルキメデスといった名高い哲学者たちがいるので,どんな明言を見られるか楽しみにしておこう。
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そして今回の試遊では,「メイツカスタマイズ」も楽しめた。ステージで見つけたメイツを自分好みにカスタマイズできる新要素で,身体の色を変えられるほか,顔のパーツも付け替えられる。カスタマイズしたメイツでプレイできるので,いろいろ試してみたくなる。
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9月25日から28日(一般公開日は27日と28日)まで開催される東京ゲームショウ2025のバンダイナムコエンターテインメントブースでは,先述した日本ステージがプレイアブル出展される。新要素で遊びごたえも増した本作を一足先に遊んでみたい人は,ぜひ現地で体験してみてほしい。
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「ワンス・アポン・ア・塊魂」公式サイト
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ワンス・アポン・ア・塊魂
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- ライター:箭本進一

(C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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