
イベント
ゲーム画面を“見て”話しかけてくれる,AIコンパニオン「HakkoAI」。大幅アップグレードを2025年下半期に投入[TGS2025]
本アプリはリリース済みだが,今回の出展の目玉は“さらなる大幅アップグレード版”の発表にあるのだとか。
![]() |
![]() |
AIゲームコンパニオンによる新時代到来か。「HakkoAI」,東京ゲームショウ2025へ出展&会場で先行バージョンを体験できる【PR】

HAKKO AIは本日(2025年7月25日),同社のAIコンパニオンアプリ「HakkoAI」について,千葉・幕張メッセにて9月25日から9月28日まで開催される「東京ゲームショウ2025」への出展を発表した。HakkoAIは,ゲーム分野に特化したAIコンパニオンアプリで,会場では先行バージョンを体験できる。
AIコンパニオンは,ここ1年でよく聞くようになったサービスだ。
ものとしては「PCやスマホに常駐してくれるAIキャラクター」であり,最近だとGrokのコンパニオンである美少女アバター「Ani」が分かりやすいだろう。
パートナーと呼ばれるAIたちは,テキストや音声で話しかけると,基本のお仕事として会話や情報検索をしてくれる。種類もさまざまな属性の男女が用意されており,話しかけるほどに親愛度が高まる。
その結果で開放される各自のストーリーでは,シチュエーションや会話をいろいろとカスタマイズでき,自分好みの物語にできるらしい。
仲を深めると「愛称呼び」「寝落ち通話」などもできるようになり,そのうちAIとの没入型恋愛体験も味わえるんだとか。
ゲーム業界的なアプローチで,日常の相棒AIに求められるものとしては,いずれも過不足なく搭載しているといった印象だ。
![]() |
特筆すべきは“ゲームプレイの相棒”として特化した一面だ。
先んじて補足しておくと,AIたちには,「一緒にドラマを見ながら感想を言ってもらう」「一緒にECサイトを見て,価格比較などをしてもらう」「一緒に専門分野をお勉強する」というシステムが搭載されており,なかでもゲーム用途の注力がセールスポイントとなる。
構造としては,ゲームを起動し,AIたちにリアルタイム音声通話をかけることで(電話的な演出と考えよう),彼らはゲーム画面を一緒に見てくれる。すると攻略法を教えてくれたり,プレイを応援してくれたり,ゲーム実況的な相方としておしゃべりしてくれたりする。
感覚としては,「ゲームしてる自分の隣に,攻略Wikiを見ながらよく喋る友人がいる」といったものである。
※なお,“高精度な相棒役”が可能なゲームは「ウマ娘 プリティーダービー」「原神」「Minecraft」など,特定の人気ゲームに限る。それと,この機能だけは“有料の月額サービス”でのみ提供される。普段の音声通話も時間制限があるなど,運営型アプリらしい一面もある。
![]() |
![]() |
そして本題に入るが,今回の東京ゲームショウ2025では“先行バージョン”が発表されていた。これは2025年下半期に提供される大幅アップグレード版で,下記のような特徴が挙げられる。
- VLM(Visual Language Model)視覚言語モデル技術を導入。リアルタイム視覚認識を実現し,ゲーム画面の認識能力を飛躍的に向上
- リアルタイム音声通話機能をアップグレード。人間同士の会話のように,より自然なコミュニケーションを取れるように進化
これまでも視覚言語モデル自体は取り入れていたようだが(見たもの=画面に映るものを認識してくれる動作),今回のバージョンアップではさらなる高精度化が期待できる……らしい。
というのも,比較という観点だと既存バージョンの経験者でないと差異が分からないためだ。より使いやすくなるのは確かだろう。
![]() |
といってもだ。こうした友人役に頼みたいのは“自分だけのお友だち”であることだろう。人とは傲慢なものよのう。
生成AIでは魔法の言葉(プロンプト)をかけて,彼らの人格を設定することも普遍的になってきた。その点,アプリ内のパートナーたちはあくまで公式側が規定した人格であり,カスタマイズもできない。それもまた個の尊重といえるが,できることなら,と考える人もいそう。
これについては,すでに対策が取られていた。現在は外部マーケットでアバターなどを購入し,アプリ内に適用するシステムを導入しているらしい。無知な私には,アプリのどこをどういじればそんなことができるのか分からなかったが,できるというのだから,できるのだろう。
※試しに触れたのがスマホ版だったため,PC版なら違うのかも?
![]() |
ここ9か月,あくまで浮ついた予想だったが,今年はもっとAIコンパニオンという存在が市場に送り出されると思っていた。
もしかしたら,私の目が映せていないところで未曾有の大繁殖を繰り広げているかもしれないが,少なくとも世間一般に浸透しきって,どの子を使うかの取捨選択を楽しめる環境にはなっていない。
その点,HakkoAIは結果的に(まだ知る人ぞ知るかもしれないが)その存在感をあらわにしている。期待のバージョンアップが届けられるまで,まだまだ会話の精度にあやふやさがあるのかもしれないが。
自分が知るものを知らない友人との会話なんて,そんなもんだ。
![]() |