
プレイレポート
妖怪の島で過ごすスローライフRPG「清宮物語(Tales of Seikyu)」を試遊。村での交流を体験[TGS2025]
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本作について簡単に説明すると,舞台は人里離れた静かな島「清宮」。妖怪たちが人間の姿で暮らし,穏やかな日常を営むこの地は,かつて妖狐の一族が治めていたと伝えられている。
主人公(プレイヤー)と妹の「狐穂(こほ)」は海での漂流の末にこの島へたどり着き,小さな家を手に入れる。そこから新しい生活が始まり,主人公は島の発展に関わりながら,やがて隠された謎や妖狐一族の失踪の真実へと迫っていくのだ。
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限られた時間でも伝わる温かな暮らし
今回遊べたのは,主人公が島にたどり着き,村の人々と出会い,交流する場面まで。本当はもっと先へ進めたのかもしれないが,キャラメイクや寄り道を楽しんでいるうちに,試遊時間の15分はあっという間に過ぎてしまった。
ここではそのときの雰囲気を少しでも伝えられればと思う。
キャラメイクでは,性別をはじめ髪型や髪色,瞳の色,肌のトーンなどを細かく設定できる。シンプルながら選択肢は十分にあり,プレイヤーごとに“自分らしい主人公”を作り上げられるようになっていた。こうして出来上がったキャラクターが画面に立つと,より自然に物語へと入り込める。
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舞台となる「清宮」では,キャラクターに案内されながら村を歩けた。木造の家々や畑が並ぶ景色はどこか懐かしく,ゆったりとした時間が流れている。建物や人のそばにアイコンが表示されていれば,家に入ったり住人と会話したりでき,プレイヤーの行動に応じて小さな反応が返ってくるのも印象的だった。
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村では家具職人の「佐々木」と出会い,会話を重ねるとハートマークが表示されて「知り合い度」が上昇した。さらに村を案内してくれた「由衣」にプレゼントを渡すと,親しさが増していく。交流を続けるほど関係が深まっていく仕組みが垣間見え,人とのつながりがこのゲームの大きな魅力になりそうだと感じられた。
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住人だけでなく,猫たちとも触れ合える。撫でると小さく体を揺らして反応し,ハートマークが上昇する。些細なやり取りながら,生活の一部に動物との交流があることが伝わってきて,村の温かさをいっそう感じさせてくれた。
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もっと歩き回りたかったが,試遊時間はあっという間に尽きてしまった。限られた時間のなかでも,村の空気や住人たちとの交流をしっかり味わえたのは収穫だった。
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この先に広がるスローライフと冒険
試遊で体験できたのは序盤のほんの一部にすぎない。Steamの紹介ページによれば,この先にはさらに多彩な要素が待っている。
たとえば,四季の移ろいに合わせて作物を育てたり,家畜を飼育したりといった生活要素だ。そこに妖怪の力を借りて変身し,空を飛んだり水中を探索したりといった幻想的な体験も加わる。さらに遺跡やダンジョンを探索し,ボスとの戦いに挑むといった冒険的な要素も盛り込まれており,スローライフのなかにも程よい緊張感が織り込まれているようだ。
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また,住人と交流でき,そのうち14人とは恋愛に発展する。季節ごとに開催されるお祭りや釣り大会など,村全体で盛り上がる行事も多数用意されているという。単なる日常の繰り返しではなく,暮らしを通じて人とのつながりを深め,記憶に残るイベントを楽しめるのが魅力だ。
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加えて,自宅や農場をリフォームしたり,家具や衣装で自由に飾りつけを楽しんだりと,生活空間を自分好みに作り上げられる。小さな積み重ねによって,やがて自分だけの「清宮での暮らし」が形になっていくのだろう。
こうした幅広い要素が重なり合い,スローライフと冒険が両立する,豊かな体験が用意されているようだ。
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今回の試遊で体験できたのは,制限時間の関係もあり,村の雰囲気や住人との出会いといった導入部分に限られていた。それでも,落ち着いた世界観と温かな暮らしのイメージはしっかりと伝わってきた。農業や変身,イベントや恋愛といった要素が加われば,より奥行きのあるスローライフと冒険が楽しめそうだ。
少しでも気になった人は,ぜひアーリーアクセス版をチェックしてほしい。
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「清宮物語」公式サイト
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