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「カービィのエアライダー」が待ちきれなくて「エアライド」のシティトライアルを遊び,そして考えた。なぜ小学生のころ熱狂し,今も楽しいのかを
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印刷2025/11/07 12:00

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「カービィのエアライダー」が待ちきれなくて「エアライド」のシティトライアルを遊び,そして考えた。なぜ小学生のころ熱狂し,今も楽しいのかを

 カービィのエアライダーの発売日である2025年11月20日まで(およそ)2週間!

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 情報が出るたび胸がざわついて,気付けば指でカウントダウンしてしまう日々。そんなタイミングで公開された「カービィのエアライダー Direct 2 2025.10.23」でいろいろな遊びがぎゅうぎゅうに詰め込まれているのを見て,「これ,本当に1本のゲームなの!? 早く遊ばせてくれ!」と声に出た人はきっと多いはずだ。


 その一人である筆者は,とくにシティトライアルが今作でどうなるのかが,気になって仕方がない。

 「シティトライアル」は,「エアライダー」の“前作”となるニンテンドー ゲームキューブ用ソフト「カービィのエアライド」に収録された4人対戦のゲームモード。エアライドマシンで街を走り回り,アイテムを集めてマシンを強化し,最後に「スタジアム」で勝負を決める。
 「エアライダー」でもメインモードのひとつとして登場するのは,これまでの情報にあるとおり。そしてさまざまな面がパワーアップし,登場することも発表されている。
 しかも1プレイの参加人数が最大16人&チーム戦もある! どんなめちゃくちゃな対戦で盛り上がるのか今から楽しみだ。

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 「エアライド」が発売された2003年当時は小学生で,放課後や休日の時間を無限に食いつぶす勢いで「シティトライアル」を遊び倒した身としては,とにかく早く「シティトライアル」が遊びたい。11月8日に実施されるオンライン体験会「カービィのエアライダー おためしライド」でも体験できるが,ううむ,我慢できない。

 ……で,気が付けばニンテンドー ゲームキューブを引っ張り出し,「エアライド」をプレイしていた。

※以下,「カービィのエアライド」のスクリーンショットはニンテンドー ゲームキューブでプレイして撮影したもの
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 そして,何年振りか分からないほど久しぶりに「シティトライアル」をプレイして感じた。
 「やっぱりこのモード,今遊んでもすごい」と。プレイする前は「思い出補正みたいなのもやっぱあるよね?」と思っていたがそんなことはなかったのだ。

 本稿では,いま「エアライド」の「シティトライアル」をあらためて遊んで気づいたことを書き留めていく。
 当時プレイしていた人には,「エアライダー」に向けて記憶を呼び起こすきっかけとして。今作で初めてシティトライアルに触れる人には,どんな遊びが待っているのかを知る手掛かりとして,少しでも役に立てばうれしい。

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ランダム要素とスタジアム。何度も遊びたくなる理由


 今遊んでも楽しかった理由。それは,シティトライアルを語るうえで外せない――ゲーム自体の勝利条件すらもそのときどきで変化するランダム性にある。
 街を走ってアイテムを集め,マシンを強化して,最後にスタジアムで勝負。この一連の流れそのものがまず楽しい。けれど,それ以上に“毎回ちがう展開になる”という仕組みが,何度プレイしても飽きさせない理由だと思う。

基本の制限時間は1プレイ5分で,さらに好みで3〜7分の間で調整できた。当時は「1回でいっぱいあそびたい!」と7分に設定したが,そういうキッズ(当時)はたくさんいたのでは?
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 プレイヤーはスタジアムで勝つために,街(シティ)に散らばったパワーアップアイテムを集め,性能の違うエアライドマシンを乗り換え,ときにはほかのプレイヤーを妨害しながら強化を進めていく。
 けれど最後に待ち構えるスタジアムの勝利条件が毎回ランダムなのだ。レースになるのか,バトルになるのか,それとも飛距離を競うのか。プレイを始めた時点では誰にも分からない。

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 たとえばカソク(加速)やサイコウソク(最高速度)を高めていても,スタジアムが飛距離を競うルールならヒコウ(飛行)が低ければ太刀打ちできない。逆にヒコウを上げていたのに,最後が戦闘ルールだったらコウゲキ(攻撃)やボウギョ(防御)が足りず苦戦するなんてことがよく起こる。

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 そして,その不確定さが,プレイに緊張感と「諦めなければ勝てる!」という気持ちを生んでくれていた。
 うまくアイテムを集められなかったときも,「最後に勝てばいいのだ!」と思って今できること(伸ばせる能力を伸ばす)を頑張れるし,逆に順調に育っていても「スタジアム次第でどうなるか分からない」と思えば最後まで手を抜けない。

 そうした一発逆転の努力も,コツコツ頑張った努力も報われる。堅実に各能力を伸ばせたプレイヤーに優位性があるのは間違いなく「運ゲーじゃん!」にはならない。“運と実力のバランス”が本当に絶妙なのだ。

途中で「スタジアム予言」(どのスタジアムが待ち受けているかのヒント)が表示されることもあるが,それは外れるときがある。久々にプレイしてそれに遭遇したときばかりは「運ゲーじゃん!」と声に出していた自分がいた
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 さらに,最終決戦であるスタジアムのルールの種類の多さもこのモードの魅力を支えている。
 速く走る,高く飛ぶ,たくさん倒す。どれもまったく違うタイプの遊びで,ひとつのゲームでいろんなゲームを遊べているような感覚が子どもながらにうれしかった。

 最終目標がガラッと変化することで,1プレイごとに新しい体験が生まれる――あらためて「カービィのエアライド」と向き合ってみて思った。この構造こそ,シティトライアルの真髄なのだと。「そりゃ当時,時間を忘れて何時間も遊んでたわけだ」と納得した。

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イベントによって生まれる,プレイごとに起きる街の小さなドラマ


 シティトライアルを語るなら,イベントの存在も欠かせない。
 プレイ中に突然,街が霧に包まれたり,パワーアップアイテムが急に柔らかくなってぼよんぼよんと弾み出したり,いろいろな異変がランダムで発生する。

 イベントはプレイヤーに有利に働くものもあれば,不利になるもの,そしてただの“賑やかし”みたいなものまでさまざまだ。
 たとえ勝敗に直接関係がなくても,プレイヤーに刺激を与え,街の空気を変えてくれる。その「街で何かが起きている」感覚も,「もう一回,いやさらにもう一回……」と,何度も遊びたくなる原動力のひとつになっていると思う。

「ただの“賑やかし”みたいなもの」なんて本文中で言ったが,街に隕石が降りそそぐといったように“ただの”演出的なものでは終わらない。このめちゃくちゃ感が楽しい
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 上空から大量のパワーアップアイテムを積んだ巨大な飛行物体が近づいてきたり,壊すとアイテムをドロップする巨岩が出現したりと,ゲームプレイが有利になるイベントが起きれば,プレイヤーたちは一斉に動き出す。
 いち早く現場に駆けつけてアイテムを奪うもよし,群がってくるほかのプレイヤーを待ち伏せして叩くもよし。基本的にはひとりで黙々とマシンを強化すればいいゲームだが,こうしたイベントが生まれることで“その瞬間だけ”の目的ができ,小さなドラマが生まれる。

 さまざまな仕掛けによる遊びが息づいている場所で,1プレイごとにいろいろな物語あるからこそ記憶にも残っているのだろう。ランダムなイベントがもたらす混乱も笑いも,すべてがこのモードの魅力の一部なのだ。

何度も遊んでいるうちに,自分だけのお気に入りイベントもできてくる。筆者は,パワーアップアイテムにニセモノが混ざるイベントの“ニセモノ感”が大好きだった
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 そして,シティトライアルの街はとにかく景色がいい。
 草原に森,ビル街に火山,空中庭園にお城。どこを切り取っても絵になるし,森の奥にはウィスピーウッズ,火山には巨大な龍。そんな小さな発見がそこかしこに散りばめられている。

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 ただ走っているだけでも気持ちがよく,景色を見て回るだけで楽しい。自由に街を巡れる「ドライブ」モードで何も考えずにうろうろしているだけで,気がつけば1時間なんてこともあった。
 もちろん,いまのゲームと見比べればグラフィックスは控えめだし,マップも決して広大ではない。それでも,その風景はまったく色あせない。どこか温かみがあって,いま見ても「いい街だなあ」と思える。

森にはウィスピーウッズがいる。ぶつかると泣いちゃう
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 そしてトレイラーで見た「エアライダー」の舞台であるスカイアは,その魅力をそのまま受け継いで,さらにスケールアップしたものだなと感じた。
 「楽しんでもらおう」「驚いてもらおう」という遊びや工夫が詰まった街がそのまま……いや,もっと大きな世界で展開されるのだとしたら,そりゃもう期待するしかない。「ドライブ」モードもあるということなので,いったい今度は何時間街をぶらぶらすることになるだろうか。

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マップの奥にそびえたつお城。一番高い場所へと登ると……
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カービィとおそろいな,かわいらしいピンク色の花が咲いていた。「エアライダー」のスカイアでもこんな発見がたくさんあるんだろうなあ


パーツを揃えてカッ飛ばせ! 伝説のエアライドマシンがかっこいい


 そして,やっぱり外せないのがエアライドマシンの存在。性能の違いもさることながら,見た目の個性がどれも強くて,どのマシンに乗ってもテンションが上がる。

 そんな数あるマシンたちの中でも,ひときわ特別な存在がいた。
 “伝説のエアライドマシン”――「ハイドラ」と「ドラグーン」だ。

 この2機は,ほかのマシンのようにただ落ちているわけではない。
 街のあちこちに散らばる3つのパーツを集めることで,ようやく完成する特別なマシンだ。パーツ入りの赤いコンテナがある場所を知らせるアイコンが表示されたときや,実際にコンテナにたどり着いたときの「出た!」「見つけた!」というあの瞬間の高揚感は今遊んでも変わらない。

アイコン発見! このときのテンションの上がり方は当時と変わらないなあ。確定でパーツの入ったコンテナが出現する場所があるが,そのへんもしっかり覚えていた
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 ハイドラは最高速と攻撃力にすべてを振り切った重量級マシンで,当たった相手を文字通り粉砕する。対してドラグーンは空を自在に滑空し,地上も難なくこなす万能型。飛行中の操作感は,いま触っても本当に気持ちいい。ほかのエアライドマシンでは到底及ばないレベルの基礎性能を誇り,何よりカッコいいのでライドできたときの高揚感は相当だった。

 とはいえ,伝説のマシンを完成させたからといって無敵になれるわけではない。
 ハイドラは飛行性能が低いため飛距離対決で勝負にならなかったり,ドラグーンは弱点らしい弱点がない代わりに,どこかの性能を尖らせた相手にフツーに負けたりする。伝説のマシンにライドしながら負けるとけっこう恥ずかしい。

 ともあれ,スタジアムのルール次第で負けるときは負ける。そんなバランスの妙がこのモードの面白さでもある。

写真は「ハイドラ」。パーツを3つ揃えるとガシーンと組みあがり,カービィが搭乗! この演出がかっこよくて今でもしびれる
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 ……ここからはちょっとした思い出話。ハイドラには,相手のマシンを次々に破壊して,スタジアム前にライバル全員を「ライトスター」(基本性能が低い初期マシン)にしてしまうという戦法があった。
 CPU相手なら最高に爽快だったが,人間相手にやると勝利と引き換えに友情のスタジアムで大敗する。ハイドラには,それくらいの破壊力があった(使う人次第だけど!)。
 そんなこともあって,筆者は小学生のころ,ハイドラを完成させると逆に気まずくなってしまい,安全運転しかできなかった記憶がある。

……でも今なら,大人の余裕(?)でどっかんばっしゃん壊せる! と今回の久々のプレイでCPU相手にマシンを壊して回ったが,ではこれを対人できるかと言ったら,子どものころと一緒の気持ちになりそうだなあ
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 話がそれたが,「カービィのエアライダー」では,このマシンたちがさらに進化して登場するのはこれまで公開された情報のとおりだ。
 マシンの種類が増えるのはもちろん,ライダーとの組み合わせや自分だけのマシンを作れる「オレマシン」といったカスタマイズ要素も発表されている。
 お気に入りのマシンを自分で“育てる”楽しみがさらにパワーアップしている点は,本作でなにより期待が高まる要素の一つだ。

画像は「カービィのエアライダー」。ちなみに筆者は当時からずっと「デビルスター」というマシンを推し続けている。理由は単純。かっこいいから! 「エアライダー」にも登場するので,乗り回すのがとても楽しみ
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カジュアルに遊べるしやり込みもある「クリアチェッカー」


 そして,シティトライアルを何度も遊びたくなる理由のひとつが「クリアチェッカー」の存在だ。
 これは「1プレイ中に回復アイテムを5個取ろう」や「スタジアムで3勝しよう」といった,いわゆる実績やチャレンジ要素。マスを埋めるごとに,カービィのカラーやスタジアムの追加など,いろんなご褒美が開放されていく。
 シティトライアル固有のものではなく全ゲームモード共通の要素だが,シティトライアルと相性が抜群だった。

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 イベントの発生やスタジアムの内容など,運に左右される部分も多いから,なかなか埋まらないマスが出てくる。そうすると「今度はあのイベントを狙ってみよう」とか「今日はバトルに強いマシンで挑んでみよう」みたいに,遊びの幅がどんどん広がっていく。
 この“長期的な目標”があることで,単発プレイでもしっかり遊びごたえがあるし,やりこもうと思えば底なしに深い。
 報酬もちゃんと豪華で,これを埋めること自体がプレイのモチベーションになる。“街で遊ぶ→スタジアムで勝負→実績を埋める”というサイクルが自然にできていて,プレイの積み重ねがちゃんと形として残るのだ。

 実績やチャレンジの要素は今でこそ当たり前だけど,当時小学生だった身としてはとても新鮮だった。あのころはただ夢中で遊んでいただけだけど,今あらためてプレイして「カジュアルに遊べてやり込みもある」という,コアゲーマーも満足させる設計になっていたんだと気づかされた。
 「カービィのエアライダー Direct 2 2025.10.23」で「エアライダー」のクリアチェッカーの詳細が公開されたが,今度は大人のコアゲーマーとして挑むことになりそうだ。

「エアライダー」でも碁盤目状のシートの「クリアチェッカー」が登場する。もちろんごほうび(報酬)も!(※画像は「カービィのエアライダー Direct 2 2025.10.23」をキャプチャしたもの)
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やっぱりシティトライアルってめっちゃくちゃにおもしろかったです


 久しぶりに遊んでみて,真っ先に思ったのは「そうそう,これだった!」という感覚だ。
 時間を忘れて街を走り回って,イベントが起きるたびに一喜一憂して,最後のスタジアムで全部をぶつける。その流れがやっぱり最高に気持ちいい。

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 1プレイ5分という時間も絶妙だ。
 コンパクトなのに満足感が高く,スキマ時間でも遊べるので「サクッと1回だけ」で満足できる……けど,気づけば夢中で何度もプレイしている。実際この原稿を書きながら,「あそこってどうなってたっけ」とちょっと確認するつもりが,気づけば何戦もしていた。

 今では,シティトライアルのような遊び方は決して珍しくない。いわゆるローグライトやバトロワのように,ランダム要素の中で成長していくマルチプレイゲームはすっかり定番になった。
 筆者自身もそういったゲームをよく遊ぶが,思い返せば,そうしたランダム性やリプレイ性の面白さを最初に教えてくれたのは,シティトライアルだったのかもしれない。
 同世代でローグライトやバトロワにハマっている人の中には,きっと筆者と同じように“シティトライアルで脳を焼かれた”人たちが多いと思う(あくまで筆者の勝手な思い込みです)。

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 今回はシティトライアルを中心に語ったが,「カービィのエアライド」はどのモードもあらためて遊ぶと発見がある。
 「ウエライド」は当時あまり遊ばなかったが,今プレイしてみると,レースゲームのミニマップをそのままコースにしたようなミニマルなデザインと独特の操作感がクセになる。そんな「ウエライド」も,パワーアップして「エアライダー」に登場するということで楽しみだ。

久々に遊び直した今だからこそ,あらためてその魅力に気付いた「ウエライド」
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 レースモード(エアライド)のコースやBGMも変わらぬ魅力で,「エアライダーもうれしいけど,エアライドもSwitchで遊べるようにならないかなあ」と思っていたら,「エアライダー」に初代のコースと音楽も収録と聞いて「さすがエアライドファンの気持ちをガッツリつかんでくるなあ!」とうれしくなった。

こちらはレースモード(エアライド)のコースのひとつで,ステージも音楽も大好きだった「ギャラックス」。ああ……「エアライダー」でもあの宇宙空間を爆走したい
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 自由,競争,運,成長,そして混沌。「カービィのエアライド」は20年以上前のゲームだが,遊びの根っこにあるものは今の時代にも通じているものばかりだ。だから古びることがなく,思い出補正なんかじゃないと断言できる。
 シティトライアルという小さな箱庭の中に,あらゆる楽しさが凝縮されている。あらためて遊んでみて,やっぱり思った。おもしれえ。おもしれえよこのゲーム!

 それらがパワーアップ&ボリュームアップした「カービィのエアライダー」の発売が本当に,ほんっっとうに待ち遠しい。まずは11月8日の「おためしライド」でスカイアに……。

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    カービィのエアライダー

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