
プレイレポート
[プレイレポ]2本のJoy-Con 2をマウスにして遊ぶ,新感覚のスポーツゲーム「Drag x Drive」。その魅力は超クールなガチバスケだけじゃなかった!
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プレイヤーが操作するのは,車いすのようなマシンに乗ったキャラクター。3人1組でチームを組み,3対3のバスケットボールをベースにした競技に挑む。Switch2の特徴のひとつであるJoy-Con 2によるマウス操作を生かしたゲームで,直感的かつ臨場感のあるプレイが楽しめる。
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そんな新感覚のゲームを,8月9日〜11日に開催されたオンライン体験会「Global Jam」でプレイしたという人も少なくないだろう。
本稿ではメディア向けに行われたオンラインテストプレイをとおして,メインモードとなる「試合」,そのほかの“アソビ”の「レース」「リバウンドスクランブル」を中心にゲームの魅力を伝えよう。
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「Drag x Drive」公式サイト
マシンを動かすだけで楽しい! 直感的に楽しめて,奥深さもある操作感
試合は,世界中のプレイヤーやフレンドが最大12人集まる「パーク」で行われる。
「ランダムパーク」には,自分と同じくらいのスキルを持つプレイヤーとマッチングでき,「フレンドパーク」では,すでに遊んでいるフレンドや指定されたIDで集まった仲間とゲームを楽しめる。
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両手にJoy-Con 2を持ち,マウス操作でマシンを動かしながらボールを操るというまったく新しい操作方法だが,スピーディかつ丁寧なチュートリアルが最初にあるので,安心して操作の基本を覚えられる。
なおオフラインでは,Botのレベルを選んで試合ができる「Botマッチ」,各種ミニゲームといったシングルプレイモードをプレイできる。
ひとまずオフラインのパークで練習し,いざ本番! ……とオンラインでの試合に挑むというのもアリだろう。
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基本の操作は,両手でマウス持ちしたJoy-Con 2を漕ぐように前後にスライドさせ,マシンについている左右の車輪を動かすというもの。左右の車輪がJoy-Con 2の左右にそれぞれ対応しており,前に動かせば前進し,後ろに動かせばバックする。
旋回する場合や曲がる場合は,左右のホイールの動かしかたを調節して行う。ZL(ZR)でブレーキだ。
自分なりの操作のクセを生かせる自由度があるぶん,マシンさばきについては,かなり奥深く突き詰めていけそうだ。
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移動に必要な操作は少ないが,その場に応じた最適な動きを即座に行えるようになるには,少々練習が必要となりそう。操作性は非常によくストレスは感じないのだが,多くの人は,そもそも車いすのような乗りものの操作に慣れていないためだ。
この,操作に慣れていく感覚が本作の面白さのひとつ。少し練習して操作を掴めててくると,自分が思ったとおりにマシンを動かせるようになり,その動きのひとつひとつがどんどん楽しくなってくる。パーク内をただ走り回っているだけでも,マシンを動かしている充実感が味わえるのだ。
なお,Joy-Con 2は,マウスパッドや机のうえだけではなく,布地などでもマウス操作ができる。ソファーに寝ころんで楽な姿勢でも楽しめるというのも特徴だ。
なお本作は,公式のトピックスに「太もものうえで操作すると,Joy-Con 2の振動がダイレクトに体に伝わって臨場感のあるプレイが楽しめる」(該当のリンク)とある。
実際試してみると,違和感なく操作ができた。机の高さや着ている服など,条件によって操作感は変わるとは思うので,自分にベストな環境,操作方法を見つけて楽しんでみてほしい。
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オンラインのパークに行って,試合に出てみよう
ここからは本作のメインといえる「試合」を紹介しよう。
パークでは,その場にいる人のなかから6人がマッチし,3対3の試合が最大2つのコートで並行して行われる。
試合やミニゲームへの参加スタンスはいつでも変えられるので,ガンガン遊びたいとき,適度に休憩や練習を挟みながら遊びたいときと,気分に合わせられるのが嬉しい。
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3人制のバスケ(3x3 / 3on3)をベースとしたシンプルなルールで,3分間により多くのポイントをとったチームが勝ちとなる。
シュートを決めると2ポイント,3ポイントエリアの外側からシュートが決まると3ポイントというのもバスケと同様だが,ボールを持ったチーム(攻撃側)は14秒以内にシュートまでつなげないと相手ボールになるので要注意。ゴールのほうを向いてJoy-Con 2のどちらかを振りあげ,任意のタイミングで振り下ろすとシュートを放つ。
L+Rボタンでパス,ボールを奪う(タックル)ときはただぶつかる(!)など,攻守ともに基本の操作はシンプルだ。
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実際に試合をしてみると,そのスピード感とパワーのぶつかり合いの激しさに驚いた。
静止画ではなかなか伝わらないかもしれないが,マシンをぶつけ合ってボールを取り合い,点につなげるべく相手チームの間を縫って進んでいくプレイの様子は,かなりエキサイティングである。
もっとも最初は自分も含めまだ皆が不慣れなので,全員のマシンさばきや戦略が未熟なのだが,慣れるまでは地道に練習……ということはない。ままならないながらもマシンを動かすこと自体が楽しく,プレイの良いスパイスになった。
もちろん,じっくり練習をしたければパークにさまざまな設備がある。自主練習を重ねるか,実戦で鍛えるかは,プレイスタイル次第だ。
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「各操作はシンプルとはいえ,マシンを動かす動作とボールを操る動作の切り替えが難しいのでは?」と最初は思っていたが,実際プレイしてみるとだいぶ印象が違った。
パスもシュートも,リアルにボールを投げるような動作,グッとボールを抱えるような動作で直感的に行えるので,ややこしいことはなく,慣れるのも早い。
シュートに関しても,ネットを正確に狙うような動作は必要なく,気持ちよくシュートを決められるのがいい。
もちろん,シュートする態勢や向きなどの微調整をしっかりできているかで成功率は変わるのだが,基本はゴールの方向を向いて投げるだけ。スポーツゲームの得意/不得意にそこまで左右されず,“なんとなく”でもシュートが入って試合を動かせるというのは,広い層が楽しめるゲームとしてオススメしたいポイントだ。
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操作に慣れてきて「もう一歩踏み込んだプレイが楽しみたい!」と思ったら,ダンクシュートを狙ってみよう。
コートの端がハーフパイプになっており,勢いよく乗り上げるとマシンが宙に浮く。その状態でシュートをすると,アクロバティックなシュートやダンクを決められる。
操作技術は必要だが,そのぶんシュートを決めたときの得点がプラスされるので,ゲームに慣れてきたら積極的に狙って行きたい。
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基本の操作に慣れてくると,マウスの動かしかたやブレーキを効かせるタイミングなどでさまざまなアクションができる「トリック」も決められるようになる。
マシンの片輪を浮かせる「ティルティング」,両輪を交互に浮かせてジャンプする「バニーホップ」,スピードをつけてランプから勢いよく飛び出し,タイヤを反対に回して回転する「ランプ エア」など,試合で使えてそしてカッコいい技が揃っている。
なお,先ほど紹介したハーフパイプを使ったダンクやシュートもこのトリックに分類される。
イケてるトリックをキメまくりながらのバトルは,本作の醍醐味のひとつだ。きっと,上級者同士の戦いはテクニカルで見ごたえのあるものになるのだろう。「いつか私も」と夢見ながらも,今はボールを追いかけるので精いっぱいの筆者であった……。
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さらなる遊びが広がる「レース」と「リバウンドスクランブル」!
続いてそのほかの遊びの要素である「レース」と「リバウンドスクランブル」を紹介しよう。
「レース」は,さまざまな障害物をこえゴールを目指すというシンプルルールで,1分かからずに勝負がつく,スピード感あふれる競技だ。これが,ひたすらにゴールを目指して爆走する楽しさがたまらない! 道中にはさまざまな障害物があるので,いろいろなテクニックを駆使して1位を目指そう。
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「リバウンドスクランブル」は,パークの天井から落ちてくるボールを,誰よりも早くキャッチする競技だ。
こちらもルールはシンプルなものの,高低差のあるパーク内では,ボールが予想外の方向にバウンドするため,殺到するライバルたちをかいくぐってキャッチするのは想像以上に難しい。
ひとつのボールを追ってプレイヤーたちがワチャワチャともみ合う様子はどこかコミカルで,見ているだけでも自然と笑顔になってしまう。少しコツをつかめば,ボールの落下地点やタイミングを予測して動けるようになり,単純ながら戦略性も楽しめるようになる。
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オンラインのパークで遊んでいると,なんとなくほかのプレイヤーたちとの間に,心地よい連帯感が生まれてくる。
試合をしていないときでも,隣り合ったプレイヤーとは自然とハイタッチをしていたり,相手と同じトリックをまねして遊んだり……まさに遊び場・パークといったところだ。
ハイタッチは,Joy-Con 2を持ち上げてキャラクターの手を動かす仕組みのため,実際にハイタッチするときと同じ動きになる。「画面の向こうにいる誰かも,今この瞬間に本当にハイタッチしているのか」と思うと,嬉しさはさらに大きくなるのだ。
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最後に,プレイヤーキャラクターのカスタム要素にも触れておこう。
ポジションやプレイのスタイルによって,ドライバーのスタイルやビジュアルを変えることが可能だ。たとえば「ガード」なら素早さが高く,「センター」ならフィジカルやリバウンドの値が高い。自分の動きやチームでの役割によって決めるといいだろう。
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ビジュアルに関しては,ヘルメット,プロテクター,フレーム,タイヤを項目別で変更できる。色やツヤだけでなく,プロテクターの背番号も変えられるので,友達とおそろいのユニフォームでチームを組んで番号を決め合うのも楽しいし,こだわりの番号を主張するなんていうのも楽しい。
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先行体験ではヘルメットのデザインを5種類のなかから選択できたが,どうやらこのほかにもいくつか用意されているらしい。おそらく,ゲームをプレイしていくなかで,特定の条件を満たすことで開放されるのだろう。どんなデザインがあるのか,今からとても楽しみだ。
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ひと試合が短くテンポよく遊べて,少しの空き時間でも気軽に参加できるのが「Drag x Drive」の魅力だ。車いすのようなマシンも見た目からしてかっこよく,操作の手ごたえもしっかり作りこまれていて,ただ動かすだけでも十分に楽しめる。
Joy-Con 2のマウス操作でNintendo Switch 2という新ハードの遊びの深さに触れられる本作は,Switch2を持っている人,「これから手に入れる!」という人にはぜひ注目してほしいゲームだ。
その新感覚の操作を体験し,その腕を磨いてクールなトリックを決められたなら,さらに最高のゲーム体験となるだろう。
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「Drag x Drive」公式サイト
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