
プレイレポート
[プレイレポ]「神魔狩りのツクヨミ」,新キャラクター“満月のツクヨミ”は中長期的な育成要素のある神魔札・張子犬が攻略を左右する鍵になる
なお,満月のツクヨミは無料で開放可能,半月のツクヨミは有償で開放可能だ。
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「神魔狩りのツクヨミ」公式サイト
「神魔狩りのツクヨミ」ダウンロードページ
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「神魔狩りのツクヨミ」は,金子一馬氏が「AIカネコ」となってオリジナルカードを創り出すローグライクカードゲームだ。
国を守る秘密組織に所属する「ツクヨミ」たちは神に憑依され,神魔を操る「神魔札」を使って戦う人々だ。性格もスタンスもさまざまなツクヨミは,お目付け役である「金鵄(きんし)」とコンビを組み,怪物・神魔に占拠されたタワーマンションに赴く。
ツクヨミと金鵄はいずれも個性的だ。5月7日のサービス開始時には真面目な「十六夜月のツクヨミ」とフレンドリーな「武内むつ」,そして秩序の維持を重んじる堅物「新月のツクヨミ」と機転の利く「蘆屋キヨミ」のコンビをプレイすることができた。
本日のアップデート以降,姿だけが明らかにされていた満月のツクヨミと「武内いつ」,半月のツクヨミと「諏訪迅雷」が実装される。
なお,筆者はSteamでテストプレイを行うための先行体験版により,専用データを使って中層階までプレイしている。
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満月のツクヨミ&武内いつ
可愛い「張子犬」を育てる中長期的な視野が求められる
満月は自由を重んじ,弱肉強食の掟を肯定,問題解決には破壊的な手段も厭わないツクヨミだ。それだけに組織でも危険視されているが,お目付け役であるはずのいつは彼を止めるどころか,その強さに心酔している有様だ。
すでに意外な形で登場している彼らが今回プレイアブルになり,その内幕が描かれる。果たして,満月といつはどのような運命を辿るのだろうか。
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満月の初期神魔札の中でも,とくにユニークなのが「張子犬」である。単体攻撃の攻撃力25,防御力25,消費オド1という性能はちょっと頼りなさげだが,「成長期」と呼ばれる特殊な性質を持つ。
敵を張子犬で倒すと,レベルが上がって少しずつ成長していく。レベル2は攻撃力30の防御力30,レベル3は攻撃力30×2の防御力30……といったように能力が上がり,最高レベル8では攻撃力50×3の防御力50,しかも消費オドは1のまま据え置き。かなり頼れる存在になってくれる。
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もちろん,張子犬でトドメを刺すには敵のHPをいい塩梅で減らし,おぜん立てする必要がある。目の前の敵が倒せる状態であっても,手元に張子犬が来るまで待つようなことも求められる。ダメージを甘受してでも張子犬を育て,中長期的な戦力底上げを狙っていかなければならないわけだ。
うまく育てられると嬉しい一方,「せっかく手ごろな敵がいるのに,肝心の張子犬は全部捨札に行ってしまった」という悲しい状況から,「敵に炎上のデバフを与えていたため,張子犬の出番前に倒してしまった」なんてプレイミスまで,さまざまな要因で場が揺らいでいく。このあたりにローグライク的な面白さがある。
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張子犬のレベルはプレイが終わるとリセットされる。つまり,低層階で張子犬を育てても,中層階の開始時にはまたレベル1の攻撃力25,防御力25に戻ってしまう。
上層に行くほど敵は強くなり,張子犬でトドメを刺すためのおぜん立てに手間がかかる。そして,レベルアップのコストが敵1体であることは,レベルが高かろうが低かろうが変わらない。1頭の張子犬を集中して育てるか,複数の張子犬を平均して育てるかのジレンマが強調されることになり,なかなかに悩ましい。
また,神魔札を複製できるイベントを引き当てれば,高レベルの張子犬を増やして一気にパワーアップできる。運の揺らぎが一層強調されているといえるだろう。
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弱肉強食を肯定する満月が張子犬を大切に育てるというのも面白いところだ。これは個人的な解釈であり深読みのし過ぎかもしれないが,「弱肉強食を肯定する=残酷な人物である」というわけではなく,そうした現実があるからこそ,生き残れるようにしっかり育てて対抗できる力を付けさせる厳しさと優しさがある……ということではないだろうか。
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張子犬のもう一つの特性は,敵に「大凶」のデバフを付けるという点だ。大凶を付けられた者は,凶運が災難を呼び寄せるのか,「ランダム攻撃」のターゲットにされる。
例えば「雷獣」のランダム攻撃は,その場にいる者すべてを無作為に選んでダメージを与えるため,運が悪いと満月自身が犠牲になりかねない。しかし,張子犬で敵に大凶をなすりつければ,満月は安全になり,安心して高い攻撃力を生かせる。こうしたカードゲームらしいコンボは爽快だ。
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「鳳凰」が付与する「魔道」カウンターも面白い要素になっている。鳳凰自身は攻撃力70,「炎上+30」という文字通りの火力役で,攻撃が成功すると満月に魔道を+1してくれる。魔道はバトルをまたいで蓄積されていき,10に達すると満月は「不死」になる。不死状態の満月は,たとえ倒されてもHP30%で復活できる。
強力な保険効果に思えるが,不死の効果は2ターンしか持続しない。言い換えれば,不死発動から3ターン目にやられると,普通にアウトになってしまう。ギリギリまで追い詰められたときに不死を発動させられれば熱い展開だが,なかなかそうもいかない。
鳳凰の火力は高いため,手元にあれば使いたくなる。そうすると魔道カウンターが増えていき,戦術的に意味のないタイミングで不死が発動して0に戻ってしまいがちだ。
ただ,不死を空振りしてもデメリットはない。基本的には頼らずに済むほうがいい効果ではあるため,あまり気にせずに使っていくといいだろう。
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魔道カウンターの使いみちは不死だけではない。魔道を0に戻す代わりに,カウンター×20のダメージを与える「増長天」のような神魔札もある。
魔道発動による不死を狙うか,増長天に回してコンスタントにダメージを与えていくか。この選択が重要というわけで,プレイを面白くしてくれそうだ。
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半月のツクヨミ&諏訪迅雷
「メジェド」で創成札を呼び出し,自らを鍛えられる
アップデート以降に実装される,もう一つのコンビが半月のツクヨミと諏訪迅雷だ。通常はツクヨミにお目付け役として金鵄が付くのだが,このコンビは逆である。
迅雷は強大な神「ミシャグジ」と融合させられており,半月が彼の世話をしている。力が暴走すると神魔化する迅雷とバランス感覚に優れた半月のコンビは,その行く末を見届けたくなるフックがある。イベントでは迅雷がミシャグジと融合させられた際の話が出たり,迅雷の人となりが描かれたりもするため,テキストを読むのも楽しみになってくる。
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半月の初期神魔札で注目したいのが「メジェド」だ。オドは2必要,使用後は封印されるものの,「新たに創成札を1枚獲得し,山札に加える。このコストは使用されるまで0」という効果はなかなか強力だ。
創成札とはAIカネコがプレイヤーのために作ってくれた神魔札であり,概して強力な効果を持つ。アカウントにあるすべての創成札が対象になるようで,今回は新月のプレイ中に作った創成札を呼び出せた。その創成札を初回は必要オド0で使えるのだからありがたい。
創成札が多いほど多彩な効果を期待できるというわけで,ローグライクの面白さを増幅してくれる神魔札といえる。本人も防御力が50あり,いざというときのブロック用としても頼りになる。
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もう1つの初期神魔札「白虎」は必要オド2,攻撃力80。なかなかのパワーを持ち,さらに白虎でトドメを刺すと半月のHP上限が+10となる。半月の初期HPは350と平均的だが,意識して白虎を使えば安定性が増していく。
中長期的な育成要素という点では張子犬と同様だが,こちらは育成対象が半月自身だ。攻撃力が高いため,張子犬ほどにおぜん立てに気を使わなくていいのも嬉しい。
白虎には「正道」カウンターを+1にする効果もある。正道が10になると「覚醒」状態になり,4ターンのあいだはオドが+1となる。タイミングを選ぶ魔道の不死とは違い,どんどん発動させていいだろう。
白虎だけでなく「コロボックル」「哪吒」といった正道を使う神魔札も入手できるため,うまく使えば発動の機会は多くなるはず。さらに,「絡新婦」など魔道の神魔札,「刑部狸」など「連携」の神魔札も登場し,状況と神魔札の入手運に合わせて柔軟な戦術を組めそうだ。
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なお,満月と半月のプレイ時に特定の条件を達成すると,それぞれ専用神魔札「坂田金時」「建葉槌」が開放される。その性能は自分の目で確認してほしい。
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※スクリーンショットは体験版の画像です
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- ライター:箭本進一

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