
プレイレポート
[プレイレポ]メカPvPシューター「War Robots: Frontiers」。重厚感ある動きが生み出す独特のプレイフィールは,きっとロボ好きにぶっ刺さる【PR】
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いつの時代もメカを題材にしたシューターは一定の支持を集めるものだが,そんな本作の大きな特徴は,とにかくメカの動きに重厚感があることだ。
ハイスピードなアクションが繰り広げられ,常に反射神経をピンピンに張り巡らせるテイストの作品も多い中,重々しく動き,運動性で敵を翻弄などとは口が裂けても言えないメカで戦う作風は,正直に言うと好みが分かれるだろう。
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そんなメカシューターである本作だが,この重厚感こそが,独特のプレイフィールを生み出す肝になっている。攻撃を瞬時に見切って回避,一瞬の隙を突いて大ダメージ……といったタイプの“瞬間的な脳汁”ではなく,チェスや将棋を思わせる戦術性と,メカを動かすことへの原点回帰的な楽しさから生まれる“ジワジワとした脳汁”で,プレイヤーを楽しませてくれる。筆者も実際にプレイしてきたので,レポートをお届けしたい。
「War Robots: Frontiers」公式サイト
「War Robots: Frontiers」Steamストアページ
「War Robots: Frontiers」PSストアページ
重々しく動く巨大メカは泥くさい
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本作は,「ウォーロボット」と呼称される大型戦闘メカを操って戦う,三人称視点のPvPシューターだ。舞台となる惑星系「ワイルドテン」の覇権をかけ,ほかのプレイヤーと争うというのが物語の背景になっている。こんなドデカいメカが戦闘に投入される世界なだけはあり,我々の世界でも標準的な火砲やミサイルといった武装はもちろん,レーザー兵器も朝飯前で,ワープ技術まで登場。こうした世界観は,ガッツリとした未来を感じるものだ。
ゲームを始めると,プレイヤーを待っているのはチュートリアルだ。単純な移動や攻撃方法のレクチャーはもちろん,武装の有効射程に注意しろという内容まであり,かなり実戦を意識したことを教えてくれるのは嬉しい。
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先の記述から「シミュレーターに近い?」と思う読者もいるかもしれないが,操作方法自体はメカもののゲームとして標準的な範疇だろう。とくに難しいことはなく,一般的なヒーローシューター程度に考えてもらえればいい。起動シークエンスを入れなきゃいけないとか,脱出ボタンを押さないと大変なことに……などということはないので安心を。
だが,ここでプレイヤーは本作の肝たる重厚感を味わうことになるはずだ。歩行は重々しく,燃料を消費するブーストやジャンプも機体の質量を強く感じるもの。空中を飛び回っての戦闘など不可能で,地に足つけての泥臭い戦いである。
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何よりガッツリと慣性が働く機体で,キビキビとした動きができるはずもない。ただし,照準は操作に対してリニアに反応するので,攻撃はよく当たるし当てられもする。障害物や機体の性質を活用したダメージトレードを行う必要があるのが,この時点で察せられるはずだ。
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その一方,着地で衝撃を受けてガッツリと沈み込む機体,飛び散る火花といった演出や,単なる移動だけで軽い障害物をなぎ倒し踏み潰していくさまは,ウォーロボットという文字列を意味通りに感じさせてくれる。単純に動きがトロいだけのメカTPSではなく,画面の絵作りからも説得力を持たせている。こうしたリアル調の演出×メカの組み合わせがたまらない層であれば,チュートリアルの段階で沸々とテンションが上がってくるだろう。
個性を演出するカスタム要素で自分だけのメカを作ろう
ここまで操作感をお伝えしてきたが,本作のもうひとつの大きな特徴が,ウォーロボットのカスタム要素だ。ウォーロボットは各パーツで構成される仕組みになっており,パーツを入れ替えて自分好みの機体に仕上げられる。
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中でも機体の方向性をつかさどるのが,脚部分に相当する「シャーシ」だ。安定した性能で戦線維持に長ける「アサルト」,速度を犠牲に耐久性に特化した「ディフェンダー」,耐久性を犠牲に速度へ特化した「フランカー」,陣地転換と中距離支援を得意とする「タクティシャン」のタイプがある。
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また,胴体部分に相当する「コア」は,各コアが固有の特殊なスキル「コアギア」を持つ。タイプごとに大まかな傾向を持ち,戦闘時の個性となる。こうした機体構成をしっかりと把握することが,戦闘で活躍する重要な鍵だ。構築できる機体は最大5機となり,これに後に紹介する非常に強力な機体「タイタン」を加え,計6機の機体を使用することができる。
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シャーシ以外のパーツにもタイプが設定されているが,必ずしも全身のタイプを揃えて機体を構築しなければならないわけではない。とはいえ,各シャーシで定められている最大積載量と電力供給の関係で,武器を含め,基本的にはタイプで揃えて機体を構築することが多いだろう。凄まじい瞬間火力の狙撃機体といった,バランスを崩壊させる機体は組むことはできない仕様だ。「正規制作」というプリセット構成も用意されているので,これをベースに構築するのもいい。
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なお,パーツはレベルアップやバトルパスの達成で製造がアンロックされ,主にゲームプレイで得られる通貨を使用して製造する仕組みになっている。パーツごとの強化もあり,攻撃力や耐久力が上昇するが,こちらもゲーム内通貨(課金も可能)を消費して行う形となる。
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課金をすれば手っ取り早く強くなれることは間違いないが,課金をしたプレイヤーが無双状態になるかというと話は違う。とんでもない攻撃力でワンパンされるといったことはないし,集中砲火を浴びればあっさり沈む。戦術や立ち回りが根本のうえでの強化なので,とくに最初はお気に入りの機体をチューンするくらいの感覚でいいだろう。
オンオフがハッキリとしたゲームプレイ。駆け引きと先見が勝負を分ける
さて,ここからはマルチプレイに目を向けよう。ルールの異なる対戦モードがいくつかあり,マッチング時にランダムで決定される仕様だが,「6vs.6のチーム戦」「独特な交戦のコツ」というポイントは共通だ。
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本作で特徴的なのが,シールドと部位ダメージを組み合わせた機体の耐久システムである。敵の攻撃を受けるとシールドが消費されていき,シールドが消失した状態で被弾すると,全身の6つに分かれている本体部位のいずれかがダメージを受ける仕組みだ。部位のいずれかが破壊されると機能低下……では済まず,そのまま撃破になってしまう。撃破されることはどのモードでも大きなデメリットとなるため,慎重な立ち回りが求められる。
シールドは被弾がない状態で一定時間が経過することで回復するが,ダメージを受けた部位の回復手段は極めて限られる。そのため「シールドで本体へのダメージをいかに防ぎ,相手の本体を削るか」が重要となるわけだ。
かすった程度のダメージであってもシールドの回復阻害にはなるので,味方との集中砲火も極めて重要となる。自身が攻撃を加えて後退する敵を,味方のフランカーが迫撃して撃破したりすると嬉しいものだ。
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ここまで述べてきた通り,ウォーロボットの動きは全体的に重々しい。こうした機動性や耐久システムと,1機あたりの火力の兼ね合いから,とくにお互いが万全の状態からのタイマン勝負は基本的に避けるべきだろう。ボロボロになりながら敵機体を撃破するのはスリリングな経験だが,これは同時にほかの敵の攻撃を受ければ一瞬で撃破されることの裏返しでもある。
これではただのトレードに過ぎず,重要なのは「いかに自陣営にとって有利なダメージを敵に与え,自陣営にとって意味のあるダメージを受けるか」。中距離から攻撃を“被せてくれる”タクティシャン,ディフェンダータイプの機体でうまく敵の攻撃を“吸ってくれる”プレイヤーがいてくれるだけでも,戦況はとても有利になる。
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また,スキルに相当するコア特有の「コアギア」,1戦闘ごとに使用回数に限りがある「サプライギア」,敵への攻撃や味方への支援でポイントが蓄積し使用可能にある「サイクルギア」は,種類ごとに立て直しや迫撃などで役に立つ。クールダウンが非常に長いものが多いが,とくに最初は出し惜しみせずに使ってみよう。タイミングを肌で覚えたほうが,結果的に楽しくプレイができるはずだ。
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もっさりとした動きの機体を動かしつつ,「どこで交戦が起きるか」「その交戦で有利なポジションはどこか」「味方と集中砲火ができるか」といった具合に,目の前の交戦と二手三手先を同時に対処して行動をしていく。こうしたプレイフィールはさながら詰将棋のようで,RTSにも似た面白さがある。この「モッサリとした機体から生まれるゲームスピード」こそ,本作のコアとなる体験なのだ。
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そうした戦闘中,敵の撃破やアシストを重ねるとポイントが蓄積され(戦功のようなものと考えてもらえれば分かりやすい),100%まで蓄積されると大型メカの「タイタン」に搭乗可能になる。このタイタンは通常のウォーロボットとは一線を画す存在であり,火力・耐久力ともに凄まじいモンスターマシンだ。いわば切り札的な存在で,試合の流れを大きく変える可能性を秘めている。
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各タイタンは固有の性能を持っているが,その攻撃もド派手。一例を挙げると,レーザー照射を要請したり,ブレードで切り刻みながら突進したりと,ビジュアル面でも大きな差別化が図られている。今までの戦闘がウソのように敵を蹴散らせるので,思わず笑みがこぼれてしまうだろう。もちろん無理は禁物だし,敵タイタンへの対処も大きな役割となるが,まずはタイタンの圧倒的なパワーを味わおう。
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駆け引きを迫られるウォーロボットでのプレイと,世界の理を吹き飛ばすタイタンでのプレイ。2つが「辛い時はより辛く,爽快な時はより爽快に」と互いを引き立たせ,同じゲームプレイの中でも対照的な時間を作り出している。
個性的なゲーム体験を味わおう
本作の大きな魅力はなんといっても「もっさりしてるからこそのゲームプレイ」にある。チームの一員としての動き,常に先を考えて動く戦術性,リソース管理,目の前で起こる戦闘でのアドリブ……。これらが常に並行して進み,重厚感のあるメカと組み合わさることで,個性的なゲーム体験が実現されている。
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冒頭でも述べたが,本作は基本プレイ無料でのサービスだ。また,6月17日からは日本を含むアジア地域でのPS5/PS4版の配信も行われており,異なるプラットフォーム間でのクロスプレイマッチングに対応している点も大きなポイントだろう。ゲーム中の一部で追いついていない箇所があるものの,そのほとんどが日本語対応となっているので,英語を苦手とするプレイヤーでも安心してプレイできる。
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くわえて,時を同じくして「シーズン2:パワーサージ」が開幕した。既存マップがアップデートされたほか,アサルトタイプの4脚新タイタン「ヴォルタ」や,偵察やかく乱に長けるフランカー「ロキ」など,新要素が追加されている。
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現在,気軽に始められる環境が整っているので,メカシューターが好きな人はもちろん,ゲーム性に惹かれた人も,一度プレイしてほしい。
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