
プレイレポート
[プレイレポ]「グルーヴコースター フューチャーパフォーマーズ」は,リズムゲームを演奏する楽しさ,上達する喜びが詰まった1本だ
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本作の原点となるタイトーの「GROOVE COASTER」は,2011年にスマートフォン向けに配信を開始し,その後アーケードでも展開され,人気を博したリズムゲームシリーズだ。2019年11月には,初の家庭用ゲーム機への移植作となるNintendo Switch「グルーヴコースター ワイワイパーティー!!!!」が発売された。
本作は実に6年ぶりのNintendo Switch新作であり,シリーズ初となる横置き画面へのフル表示対応,グルーヴコースターならではの画面全体を使った映像表現などが強化されている。
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また,「グルーヴコースター」初の完全フルボイスのストーリーモードを収録。登場キャラクターのテーマソングやオリジナル楽曲も満載で,ストーリーに没入しつつ,リズムゲームをプレイし,登場キャラクターと共に成長し,上達する喜びを味わえる遊びを体験できる。
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本日の発売前に,製品版相当のゲームをひと通り遊んだので,インプレッションを交えて紹介していきたい。なお,ストーリーモードについては,ネタバレを避けるため,概要のみをサラっと紹介するに留めている。
「グルーヴコースター フューチャーパフォーマーズ」公式サイト
初心者から経験者まですぐに楽しめる2つのプレイスタイルを搭載
本作の基本的な遊びは,ジェットコースターのような1本のレールの上をアバターが移動し,そのレール上に出現するノートを叩いていくというシンプルなものだ。ノートは選曲した楽曲のリズムに合わせるように配置されており,音楽を楽しみつつリズムに乗って演奏できるものになっている。
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ノートにはいくつか種類があり,プレイヤーは指定されたノートを間違えないよう叩いていかなければならない。もちろん,難度が上がるほど配置されるノートは複雑になっていくが,1つの楽曲でも簡単な譜面から,高難度の譜面までひと通り用意されているので安心してほしい。
さらにリズムゲーム初心者に向けて,ノートの種類が少ない「ベーシック」も用意されている。初めてグルーヴコースターやリズムゲームを遊ぶという人は,こちらから遊んでみて音ゲーの「いろは」を知っていくといいだろう。
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慣れてきたらベーシックのノート4種類に加えて,5つのノートが追加された「アドバンスド」に挑戦していこう。両手での操作や片手限定の操作があり,最初は操作がおぼつかないかもしれないが,上達を実感できるのもリズムゲームの楽しさの1つであり,ぜひ積極的に挑戦してほしい。
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ストーリーモードでは,ミライのスポーツ「グルーヴコースター」に懸けた青春の物語が楽しめる
フルボイスで展開されるストーリーモードで描かれるのは,ミュージック×アート×アクションを融合させたミライのスポーツ「グルーヴコースター」を題材にした物語だ。
グルーヴコースターは光のレールを駆け抜けながら,音楽に合わせたパフォーマンスを行う,音楽センスとアートセンス,そして身体能力が問われるスポーツ。
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プレイヤーは,虹宮高校のグルーヴコースター部に入部した閃道カケル(CV:川島零士)として,部長の御影ヨウ(CV:深川和征),副部長の陽向キャノン(CV:伊藤かな恵),顧問のフワッフ(CV:白上フブキ)と共に,全国の頂点を目指すことになる。
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ストーリーは章区切りで展開されていき,そのなかでグルーヴコースターのパフォーマンスと物語のパートを繰り返していくことになる。リズムゲームがメインのゲームのため,オマケ程度の内容かと思いきや,侮ることなかれ。フルボイスで展開されるにも関わらずボリュームたっぷりで,世界観や設定,キャラクターが好きな人はより楽しめるはずだ。
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面白いのは,ストーリーの中でかなりの頻度でグルーヴコースターをプレイすることになる点だ。さらに楽曲もストーリーの流れでいくつか指定されるため,いろいろな楽曲を演奏することになる。
すると何が起きるか。音ゲーの上達のコツはとにかく遊ぶこととはよくいったもので,プレイヤーも物語の進行に沿うように成長していくのだ。筆者は遊び始めはレベル7程度の楽曲がクリアできる程度だったが,ストーリーをひと通り遊び終わったときにはレベル11〜12程度をクリアできるようになっていた。必死に練習したというわけでもなく,なんだかお得な気分である。
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収録楽曲は全50曲。1つの楽曲につき,8種類の譜面が楽しめる
リズムゲームでは収録楽曲も重要だが,本作の収録数は全50曲。ストーリーに登場するキャラクターをモチーフにした楽曲の数々のほか,YOASOBIや米津玄師らのアニメ・ポップス,しぐれういや星街すいせいらVTuber,さらにボーカロイドに東方アレンジと,さまざまなジャンルの楽曲がラインナップされている。
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テーマソングの制作には,はるまきごはんやZUNTATAのMASAKI,Ryu☆にTAG,REDALiCE,Tatshと著名なコンポーザーが名を連ねている。音ゲーをかじったことがある人であれば,驚きの豪華ラインナップといえる。
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リズムゲームを演奏する楽しさ,上達する喜びが詰まった1本
「グルーヴコースター フューチャーパフォーマーズ」は,リズムゲームの原点である“演奏する楽しさ”と“上達する喜び”をしっかりと味わえる1本だ。ストーリーモードや多彩な楽曲構成も相まって,自然とプレイヤーの腕前が引き上げられていくのを実感できる。
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初めてリズムゲームをプレイする人でも,少しずつ成長しながら楽しめるよう工夫されており,「リズムゲームってこういう楽しさがあるんだ」と感じられるはず。
シリーズのファンはもちろん,これまでリズムゲームに触れたことがなかった人も,ぜひ手に取ってみてほしい。
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「グルーヴコースター フューチャーパフォーマーズ」公式サイト
- 関連タイトル:
グルーヴコースター フューチャーパフォーマーズ
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