
プレイレポート
[プレイレポ]アクアプラスのオールスター格ゲー「AQUAPAZZA」が13年ぶりに復活。PS3版をもとにPC向けの最適化が図られる
![]() |
![]() |
![]() |
※記事中のゲーム写真はすべてPC版のものを使用しています
「AQUAPAZZA: Aquaplus Dream Match」Steamページ
PS3版の登場から13年以上ぶりに復活!
AQUAPAZZAは,2011年にアーケードで稼働開始したアクアプラスの2D対戦型格闘ゲームだ。「Aquaplus Dream Match」というタイトルのとおり,「うたわれるもの」のハクオロやカルラ,「ToHeart」のマルチ,「ToHeart2」の柚原このみ,向坂 環など,アクアプラス作品のキャラクターが一堂に会する夢の格闘ゲームとなっている。
![]() |
アーケードでの稼働開始からおよそ1年後には当時の世代機であったPS3向けに移植されたAQUAPAZZAだが,その後の展開はなく,2025年現在はアーケードで稼働している「NESiCAxLive」でプレイするか,PS3版で遊ぶしか選択肢がない状況が続いている。
なお,AQUAPAZZA自体は今でもプレイヤーがやり込みを続けるタイトルとして愛されており,EVO Japan 2025ではサイドトーナメントとして大会が実施された。
![]() |
プレイアブルとパートナーの2キャラで戦うオーソドックスな2D格ゲー
EVO Japan 2025の同ブースで取材していたところ,「こんな格ゲーあったんだ!」「アクアプラスのキャラクターじゃん」などと,そこかしこから聞こえてきて,筆者も「確かに10年以上前のゲームだしなぁ」なんて思ったりもしたため,あらためてどのような格闘ゲームか簡単に紹介したい。
![]() |
本作は,13人のプレイアブルキャラクターと13人のパートナーキャラクターから1人ずつ選択して戦うドットイラストが映える2D対戦格闘ゲームだ。タッグチームでの対戦となるが,戦うのはメインのプレイアブルのみなので,2on2ではなくオーソドックスなシングル対戦と捉えて大丈夫だ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
アニメ調の格闘ゲームというと,コンボが長く,画面がワチャワチャして一見にはプレイしにくい,という印象を持っている人もいるかもしれない。本作は意外と言っては失礼かもしれないが,どちらかと言えば硬派な格闘ゲームに仕上がっている。
2段ジャンプや空中ダッシュといった機動力を高めるシステムはないし(一部キャラを除く),使用するボタンも4つと少なく,かなりとっつきやすい。
……実はやり込んでくると,インパクトガード(ジャストガード)やプレイヤーの行動によって変化するキャラクターの好感度(アクティブエモーションシステム)が重要だったりするのだが,そのあたりは上級者向けの要素と捉えていい。キーレスポンスも良好で,パッと触ってキャラクターの動きを楽しめる格闘ゲームなのは間違いないはずだ。
![]() |
基本的にはPS3版の移植。ネットワーク周りの改善に期待!
ブースで実際に試遊してみたところ,プレイフィールに違和感はなく,このあたりはPS3版をそのまま移植している感触だ。ちなみにPS3版は筆者目線ではかなり出来が良く,オフラインでの対戦はアーケード版と同様に楽しめたので,そのままの移植なのはシンプルにうれしいところ。
![]() |
![]() |
![]() |
ただし,PS3版はネットワーク周りにやや難があると言われていて,当時は家庭用が発売されたあとも,プレイヤーの多くはアーケードでプレイを続けていた。個人的にも期待したいのが,PC版でのネットワーク周りの改善であり,ここがクリアされれば,新しい対戦環境が生まれることになるはず。
試遊後に,ブースにいた担当者に軽く話を聞いたところ,今回の移植は家庭用でのプレイ環境がPS3しかないという状況のなか,EVO Japan 2025でサイドトーナメントが開催されたように,現役のプレイヤーがまだまだいるタイトルなのでなんとか移植したいという思いがあったそうだ。
EVO Japan 2025向けに用意したブース配布のショッパーもあっという間になくなったそうで,来場者の反応は良好だった模様。現状は2025年内の発売が告知されているのみだが,続報やリリース日の発表にも期待したいところだ。
![]() |
「AQUAPAZZA: Aquaplus Dream Match」Steamページ
- 関連タイトル:
AQUAPAZZA: Aquaplus Dream Match
- この記事のURL: