
プレイレポート
[プレイレポ]「バトルフィールド6」ミラクバレー&オペレーションファイアストームを先行体験。新たな武器やガジェットも追加されたお祭り騒ぎの模様をお届け
![]() |
![]() |
9月25日から28日まで開催される(25日,26日はビジネスデイ),東京ゲームショウ2025(TGS 2025)にも,シリーズとして10年ぶりの出展が決定している本作。発売が迫る中,現在,どのような様相になっているのだろうか。約4時間ほどプレイできたので,その模様をお届けする。
![]() |
ガジェットや武器が追加され,より製品版に近づいた「BF6」
さて,今回プレイできたマップは,タイトルにも記している新マップ「ミラクバレー」と,「バトルフィールド3」の復刻マップである「オペレーションファイアストーム」だ。マップルールは定番の「コンクエスト」「ブレイクスルー」のほか,新たに追加された「エスカレーション」もプレイできた。
![]() |
新たな武器やガジェットの紹介へ移る前に,前回のオープンβテスト時と比べた際,いくつか仕様変更が入っている点を共有したい。筆者が確認した(もしくは告知があった)ものの一例として,突撃兵クラスにガジェット「出撃ビーコン」が移行,工兵クラスが対ビークル系ランチャーを同時に2種類持てなくなった,各種ビークルの調整などが挙げられる。ほかにも,
・武器カスタマイズオプションを調整
・M87A1ショットガンの弱体化(キルにより多くのペレット命中が必要になった)
・タップ射撃時の挙動を改善。タップ射撃の効果をより強調
・キャラクターがスライドからジャンプへ移行する際の運動量を削減
・キャラクターがジャンプ/スライド中の射撃精度を低下
・ビークルの銃座(バギーなどキャラクターが屋外に露出するもの)に搭乗した際の視点を改善
・ヘリコプターのエンジン出力を向上。「バトルフィールド4」のようなダイナミックフライトが可能に
・全陸上ビークルの最高速度が向上
などの調整が行われており,ほかにも改良を推し進めている最中であるという。
ここで確認できた新たな武器を画像で紹介する。オープンβのときとは打って変わり,かなり豊富な銃火器に触れられた。モデルとなった銃は,ガンマニアや過去作のプレイヤーならすぐ分かるだろう。
・アサルトライフル
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
・カービン
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
・SMG
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
・LMG
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
・DMR
![]() |
![]() |
・スナイパーライフル
![]() |
![]() |
・ショットガン
![]() |
![]() |
・ハンドガン
![]() |
![]() |
![]() |
・格闘武器
![]() |
![]() |
筆者個人としては「おっ! あの銃じゃない!?」とワクワクさせてくれるものも多く,中でもお気に入りはカービンのGRT-BCだ(筆者の好きな銃に形が近く,ほどよい連射速度で扱いやすかった)。また,セミオートのショットガンが2種追加されているのも気になるポイントだ。
ポンプアクションと比較してワンショットキルが可能な射程は短くなっているが,連射性能を生かし,意外な距離からゴリ押しできることもあり,武器ごとの差別化が図られている印象だった。
FPSタイトルでも,ショットガンは調整が難しい武器の一つに入ると思うが,使う側と使われる側,双方がいい塩梅と思えるバランスに期待したい。
![]() |
ちなみに格闘武器のスレッジハンマーは,現時点で少々ネタ疑惑がある。振り回すと破壊可能な壁や天井をぶち開けられるのだが,どうも破壊したガレキでダメージを受けるらしい。オブジェクトなどに乗って2階の室内から屋上を破壊,崩壊した瓦礫でダメージ,その瓦礫が床を突き破り1階へ落下してダメージ,さらに降ってきた2階の床(1階の天井)瓦礫でダメージ……と,使いどころは少々選ぶ必要がありそう。
![]() |
先のシチュエーションで大穴を開けた瞬間,瓦礫に飲まれてデスしてしまった味方と(巻き込まれた敵)を見た瞬間には笑いが止まらなかった。なお,ハンマーでビークルを殴ることでダメージが入るのか,敵の戦車の砲台に飛び乗って殴りつけている猛者もいた。もしダメージが入るなら,戦車vs大量のスレッジハンマーを抱えた歩兵は見てみたい光景である。さながら「バトルフィールド一揆」。
![]() |
以下,ガジェット類も掲載する。
・突撃兵
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
・工兵
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
・援護兵
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
・斥候兵
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
各兵科にガジェットが追加されているが,今回のプレイ中,筆者が多用したのが斥候兵のレーザー目標指示器だ。単に敵をスポットするだけでなく,敵ビークルや特定地点をロックオンすると,ロックオン目標に対して放たれる,工兵が持つ一部ランチャーの誘導性能を大きく向上させる。
というのも,先行プレイの面々は「BF界隈の有名人」ばかりで,歩兵はもちろん,ヘリを筆頭としたビークルが暴れ回っていた。
そこで何とか対抗しようと,ひたすら敵をスポットしまくり,陸空のビークルに片っ端からレーザー照射を浴びせ続ける。するとどうだろう,何かを察した味方がランチャーを担ぎ始めてくれたではないか。
相手からすれば,ミサイルアラートとレーザー警告が延々と鳴り響くわけであり,鬱陶しいことこの上ないはず。この威嚇効果は圧倒的なようで,敵ビークルが明確に前へ出てこなくなった。トップアタックモードのATMがヘリに対して飛び交う光景,こういうのが見たかったのだ……。
![]() |
![]() |
なお,ついでに反感も買う。高台に位置取り,ひたすら照射を浴びせ,いい気分になっていたら,3人ほどの人員を乗せた輸送ヘリが,ミサイルの波を潜って制圧に来たので爆笑してしまった。そうなればEODボットを担いで,こっそりと潜り込んで敵戦車と修理中の工兵を焼くのである。膠着状態の戦線にひたすら後方から迫撃砲を撃ち込むのも楽しい。延々と「敵制圧射撃」とスコアが加算され,数発に1回は何人かまとめて吹き飛ばしたりもする。
![]() |
![]() |
前回のオープンβと比較しても,「こういうのがやりたいんだよ」感は確実に増していた。華のある銃撃戦プレイングも一興だが,さまざまなガジェットで一方的にチクチクする,味方を援護するというのも「戦場ごっこ」においては楽しいもの。
筆者は正面きってのエイム勝負で勝てない相手は大勢いるし,かといってビークルのスペシャリストでもない。こういう地味な「ごっこ遊び」で貢献するのが好きなのである。一方,突撃用ハシゴも愉快だ。壁をブリーチングし,ハシゴを使って突入していくという兵士気分を味わえる。
![]() |
なお,残念だったのが対戦車地雷の仕様だ。M15地雷がバギーに乗せられず(地面への設置限定),SLAMも一定範囲内には1個しかくっつけられない。地雷系ガジェットの車両設置&自爆バギーが復活しているのではと期待を抱いたのだが,現実は残酷であった。「バトルフィールド4」で,幾多の戦車とバギーと己を爆散させた身としては少々悲しい。
なお,偵察ドローンへもC4爆薬を設置できるが,その場合,ドローンの飛行航続距離が極端に短くなる仕様だった。扱いは困難を極めそうだ。
![]() |
追加されたガジェット類のいくつかは,細かい箇所にプレイフィール面で気になる点があったため,本稿執筆後,可能であればフィードバックを送りたいと思っている。それでも「なんだかもう訳の分からないカオスな戦場」が楽しめただけで,純粋にいい時間を過ごせたと感じた。
メリハリのある「ミラクバレー」,リメイクされた「オペレーションファイアストーム」
まずはミラクバレーについて触れよう。こちらは広めのマップとなっており,中心部や各拠点には集落や建設現場が存在し,その周りを草原地帯が覆うという,ヨーロッパの片田舎を彷彿とさせるビジュアルが特徴的だ。
入り組んでいる箇所はあるものの,ビークルの存在感が際立つマップだった。一方,集落などでは歩兵同士の激しい銃撃戦が繰り広げられる。
![]() |
![]() |
リメイクされたオペレーションファイアストームは,砂漠・山岳・油田というビジュアルはそのまま。マップ内でもっとも高い塔のふもとにある,押すと塔の頂上から火が噴きだすボタンギミックもしっかり配置されているが,マップの明るさは「バトルフィールド3」に近いだろうか。
ビークルの存在感が強調されたマップで,とくにMBTは地上戦での攻撃と盾の役割を兼ね備えた中核ユニットとなっている。過去シリーズのプレイヤーならば,古い記憶がよみがえるはずだ。
![]() |
![]() |
新モードの「エスカレーション」にも触れておこう。こちらはコンクエストの派生形といえるようなモードとなっており,マップ各地の拠点を同時に一定数制圧することでポイントを獲得,獲得後には拠点の数が減少し,残された拠点をさらに奪い合っていくルールだ。先に制圧ポイントが3に達したチームの勝利となる。必然的に交戦距離が短くなっていくため,戦闘が激化していくプレイが楽しめるモードになっていた。
![]() |
また,今回は参加人数の関係でBOTが入っていたため,このような状況が発生したと思われるが,コンクエストモードにて「全拠点を制圧した場合,その制圧状態を一定時間保持するとチケット差に関わらず勝利する」というシステムがあった。
先のオープンβテストから導入されていたのかもしれないが,当時は全拠点を制圧する/される事態には遭遇しなかったため,筆者としては「あれこんなのあったっけ!?」という感じ。
制圧している側には「なんとか守り抜け」,されている側には「頑張って取り返せ」という,アナウンスの意味合いも兼ねているであろうシステム自体は悪くないと思うのだが,意外と猶予時間が短く,あっけなく終わってしまう印象だった(BOT混じりではなく全員がプレイヤーであれば,また印象が違うと思う)。個人的には,とんでもない逆転劇や最後まで粘る反抗もシリーズの醍醐味だと思うので,経過を見たいところだ。
![]() |
駆け足になったが,製品版にまた一歩近づいた「バトルフィールド6」をお伝え出来たのではないだろうか。冒頭にも述べたが,東京ゲームショウ2025にも単体ブースでの出展が決定している本作。足を運ぶ機会があれば,ぜひプレイしてみてほしい。
![]() |
「Battlefield 6」公式サイト
- 関連タイトル:
Battlefield 6
- 関連タイトル:
Battlefield 6
- 関連タイトル:
Battlefield 6
- この記事のURL: