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狂気と廃人のリズム体験「ゆんゆん電波シンドローム」試遊レポート。電波ソングと小ネタ満載の部屋探索に没入してきた[TGS2025]
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印刷2025/09/28 18:59

プレイレポート

狂気と廃人のリズム体験「ゆんゆん電波シンドローム」試遊レポート。電波ソングと小ネタ満載の部屋探索に没入してきた[TGS2025]

 東京ゲームショウ2025で「おっ」と目を惹いたのが,「ゆんゆん電波シンドローム」が出展されているアライアンス・アーツ ブースブースだ。ネオン風の装飾や大きなビジュアルで彩られ,独特の世界観が遠くからでも伝わってきた。最終日に訪れた際には試遊の待機列ができており,およそ1時間並んでようやくプレイできるほどの盛況ぶりだった。

大きな電波塔が遠くからでも目を惹いたブース。最終日には試遊待ちの列ができ,約1時間待ちになっていた
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 試遊はまず,主人公が配信者「ゆんゆん」の配信を楽しむシーンから始まった。

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 そこからオープニングを経てタイトル画面に移り,いよいよゲームが始まるかと思いきや,「NEW GAME」をクリックすると挙動がどこかおかしく,代わりに「LOAD DREAM」を選ぶよう促される。

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 そこで見つかるのが「Episode:01 はじまりの電波」というメモリーだ。クリックすると,ゆんゆんとの電波がつながり,会話シーンが始まる。

 この会話シーンで描かれるのは,ひきこもりの主人公と,彼女が熱心に推す配信者ゆんゆんとのやりとりだ。
 画面はPCのデスクトップ風になっており,SNSやチャットのウインドウが次々に開いていく。テンポは軽快ながら,ところどころに狂気じみた言葉が混じり,不安と高揚が同時に押し寄せてくる独特の雰囲気が漂っていた。

 電波でもっとドキドキしてほしい──そんな言葉を投げかけてくるゆんゆんに導かれるように,やがてリズムゲームパートへ突入する。

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SNSウインドウが次々と開き,狂気じみた会話が展開
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 リズムパートの操作は[S/D/K/L]キーを使ってノーツを叩くというシンプルなものだが,曲に合わせて難度が大きく変化する。

 ノーマルは問題なくクリアできたものの,「ビンビン」では一気に難しくなり,最高難度と思われる「廃人専用」ではノーツの洪水に完全に飲み込まれてしまった。
 それでも悔しさより楽しさが勝り,不思議な高揚感が余韻として残った。

難度「ビンビン」や「廃人専用」では,怒涛のノーツが押し寄せる
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 楽曲には新曲だけでなく,かつての電波ソングも多数収録されていた。KOTOKOによる「ねぇ…しようよ!」や「Princess Brave!」といったタイトルが並んでおり,当時を知る人にはきっと懐かしさを覚えるラインナップだろう。

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 リザルト画面ではスコアに加えて「ドキドキ度」「ゆんゆん度」といった独自の評価も表示され,世界観とゲームプレイがしっかり結び付いているのもユニークだ。

スコアだけでなく「ドキドキ度」「ゆんゆん度」で評価される(結果はどちらも低めで,面目ない)
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 リズムパートを終えると,「部屋探索」のアイコンに「!」がついていた。

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 気になって入ってみると,主人公の部屋は思った以上に散らかっていて,まずその生活感に驚かされる。
 この部屋では,ポスターやグッズに標準を合わせると短いコメントが表示される仕組みになっており,ちょっとした遊び心が感じられた。

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 さらに部屋のなかにはキラッと光るマークがあり,クリックすると新たなCDを獲得できた。リズムゲームをクリアしていくことで,新しいCDが少しずつ増えていく仕組みなのだろう。

「!」マークが出たら,新しいCDが隠れているサインかも?
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 あとで聞いた話によると,CDはデスクトップメニューの「ゴミ箱」の中にも入っていたそうだ。さらにこのゲームには「親バレ防止機能」まで備わっているらしい。
 試遊中には気付けなかったが,随所にユーモアや小ネタが散りばめられており,細部まで遊び心の感じられる作りになっていた。

 部屋探索を経てあらためて感じたのは,このゲーム全体を貫くゆんゆんへの異常な執着だ。主人公が夢中になる「ゆんゆん」は,天使のようでありながら悪魔的でもある存在で,ディスプレイ越しに語りかけてくる。その正体は現実にいるのか,それとも主人公の妄想なのか分からない曖昧さが,物語全体に不穏な影を落としている。

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 作品全体はリズムゲームを軸にしつつ,会話シーンのビジュアルノベル風の演出や,ちょっとホラーめいた雰囲気も合わさっている。そのため,一言では言い表せないような,不思議で個性的なゲーム体験になっていた。

 なお,本作は国内外のプレイヤーにも楽しんでもらえるよう準備されている。シングルプレイ専用で,日本語のフルボイスと字幕に完全対応。さらに英語,中国語(簡体字・繁体字),韓国語でも遊べる予定だ。

 「ゆんゆん電波シンドローム」は,会話シーンのちょっと狂気じみたやり取りと,リズムゲームの爽快さが合わさった,他にない雰囲気の作品だった。音ゲーが苦手でも遊びやすい一方で,得意な人には「廃人専用」のようなやりごたえ十分の譜面が用意されている。
 さらに,部屋探索や隠しCDといった小ネタも盛り込まれており,遊んでいるだけで「もっと電波を浴びたい」と思わせる仕掛けが満載だ。

 ブースの盛況ぶりも含めて,TGS 2025でしっかり存在感を放っていた本作。今冬に配信予定ということもあり,製品版でどんな“電波体験”が待っているのか,今から楽しみでならない。


 近日,公式Discord参加者向けのクローズドβテストも予定されている。気になる人はチェックしよう。



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