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世界最大級のモバイルMOBA「Honor of Kings」のローカライズや日本におけるeスポーツ展開はどうなっているのか? 関係者インタビューをお届け
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ツアーでは,関係者たちへのインタビューにより,本作のローカライズやeスポーツ展開などの話を伺う機会があった。また,「eSports World Cup」や日本のeスポーツ業界の関係者とも会い,さまざまな話を聞く機会を得た。
本稿では,それらの話をまとめてお届けしていこう。
ローカライズでは現地の文化を研究し,そこに響くヒーローやスキンを実装。グローバルeスポーツ展開については,今以上に加速していく予定
7日午前には,「Honor of Kings」のプロデューサーであるDean Huang氏,プロリーグ「KPL」の責任者を務めるCheng Huang氏,グローバルeスポーツセンターのシニアディレクターであるJames Yang氏によるパネルインタビューが行われた。
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Dean氏からは,主に本作のローカライズを始めとしたグローバル展開に関する話が語られた。海外展開をするにあたっては,現地の文化について研究し,プレイヤーの感情を引き起こすものを作るのを意識しているとのこと。
本作では中国の歴史や伝説をモチーフにしたヒーローが数多く登場するが,「マルコ・ポーロ」のような西洋がモチーフのヒーローなども登場する。そうした試みは,現地の人々にこのゲームのファンになってもらうための1つの要素であるそうだ。
また,登場するスキンについてもその国の文化を研究し,さまざまな国の文化に響くものを提供しているという。筆者としては,「呪術廻戦」とのコラボが今年9月に行われ,限定スキンが配られたのが印象的だったが,これもそういった試みの一環なのだろう。
「Honor of Kings」×「呪術廻戦」コラボ,9月1日に始動。虎杖悠仁,五条 悟,釘崎野薔薇,伏黒 恵が限定スキンで登場
Level Infiniteは本日,「Honor of Kings」で,TVアニメ「呪術廻戦」とのコラボを9月1日〜30日に開催すると発表した。本コラボでは,虎杖悠仁(バイロン),五条 悟(孔明),釘崎野薔薇(孫尚香),伏黒 恵(司馬懿)といった呪術高専でおなじみの人気キャラたちが,コラボスキンとして峡谷の戦場に参戦する。
コラボについては,どのIPと連携するかについても,非常に長い議論を行っているそうだ。そして,現地のコミュニティのさまざまな意見も募集していきたいと語った。
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Cheng氏からは,中国のプロリーグである「KPL」に関する話が語られた。話によれば,今回初めて北京国家体育場でKPLの大会が行われることは,非常に大きなマイルストーンであるという。
Cheng氏いわく,「オフラインで大人数の観衆の中で試合を行うことは大きな夢」であったそうだ。さらに,北京国家体育場で大会を行うことそのものがKPLにおける新しいスタート地点で,eスポーツのこれからの発展を牽引していく役割になるとのこと。
来場者数6万2196人はeスポーツ大会のギネス記録!? 北京国家体育場で行われた「Honor of Kings」のプロリーグ「KPL」決勝戦レポートをお届け
2025年11月8日,中国・北京国家体育場でモバイルMOBA「Honor of Kings(王者栄耀)」のプロリーグ「KPL」(King of Pro League)のグランドファイナル決勝戦が行われた。4Gamerでは,本大会の現地取材をする機会を得られたので,中国のeスポーツの盛り上がりを中心にレポートをお届けしよう。
また,「KPLは非常に急速な発展をしてきたプロリーグで,その品質や仕組みなどは海外のeスポーツにおいても参考になる点は多いだろう」とも語る。そして,そうした部分は海外へとこれから広げていきたいとの見解を示した。
加えて,KPLについては現状よりもさらに海外へ展開していく予定で,多言語化については今以上に進めていきたいとのこと。現状はKPLの日本語による配信はないが,いずれそれも行われるようになるのかもしれない。
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James氏からは,「Honor of Kings」のeスポーツにおけるグローバル展開の話が語られた。現状でも急速に海外へと展開している本作のeスポーツだが,氏によれば,「まだそのスピードは足りておらず,より加速していきたい」という。
特に,現在中国で開かれているKPLと海外リーグには,まだ大きな差があるとのこと。できるだけその差を早く縮めていきたいと語った。
さらに,グローバル展開を進める上で海外のチームに勝ってほしいと考えており,そのための取り組みとして海外チームを強化するプログラムなども行っているという。それが実現されれば,本作のeスポーツの発展が新しい段階に入れると考えているそうだ。
「eSports World Cup」との連携では,サウジアラビアに新たなファン層を獲得
8日午前には,「eSports World Cup Foundation」(以下,EWCF)のDeputy CEOであるMike McCabe氏,Chief Games Officerを務めるFabian Scheuermann氏,グローバルeスポーツセンターのシニアディレクターであるJames Yang氏による合同インタビューが行われた。
こちらでは,主に2025年7月にサウジアラビア・リヤドで開催された「eSports World Cup」と「Honor of Kings」の連携などの話が語られたので,その内容をお届けしていく。
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まず,「Honor of Kings」と「eSports World Cup」の連携についてだが,EWCFとTencentの3年間のパートナーシップは現在2年目を迎えているそうだ。そのうち,1年目から2年目にかけてはHonor of Kingsの成長率は225%となるほか,数百万人のファン視聴者を獲得したという。
今のところ,このパートナーシップによって,Honor of Kingsはサウジアラビアに新たなファン層を開拓することに成功しており,今後もさらなる展開を行っていくそうだ。
また,EWCFとしては中国プロリーグである「KPL」にも大いに注目しているとのこと。特に興味深いのは,各クラブに膨大な数の熱狂的なファンがいることで,そのようなファン層をeSports World Cupにも可能な限り呼び込みたいという。
さらに,世界中のクラブチームの成長を支援する取り組みも進めており,持続可能な成長を目指していると語った。
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「なぜ,Honor of KingsがeSports World Cupに採用されたのか?」という質問に対しては,James氏は「Honor of Kingsは世界でもっともプレイされているモバイルゲームの1つで,eSports World Cupは世界で最高の大会の1つ。だからこそ,我らはパートナーシップを開始した」と語り,「ともに事業を拡大できるのを確信している」と付け加えた。
「eSports World Cup 2026」においても,「Honor of Kings」は採用タイトルとなることが決定している。来年の展開にも要注目だ。
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