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来場者数6万2196人はeスポーツ大会のギネス記録!? 北京国家体育場で行われた「Honor of Kings」のプロリーグ「KPL」決勝戦レポートをお届け
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北京国家体育場は,通称“鳥の巣”と呼ばれる場所で,2008年および2022年北京オリンピックのメインスタジアムとして使用された会場でもある。
本作を含むモバイルeスポーツの大会で鳥の巣が使用されるのは史上初で,このような由緒ある大会場で試合が行われるというのは,それほど中国のeスポーツ界隈が大きく発展しているということの証左にほかならない。
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4Gamerは,このたび本大会の現地取材を行うという貴重な機会を得られたので,以下でレポートをお送りしていこう。
Honor of Kingsというタイトルの簡単な紹介から,スタジアムでの盛り上がり,本戦の様子などを中心にお届けしていくので,ゲームをやったことがないという人もぜひご一読いただければ幸いだ。
「Honor of Kings」は世界で2.6億人がプレイしているモバイルMOBA
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まず,ゲームをやっていない人向けに,「Honor of Kings」について簡単に紹介しよう。
本作は,Level Infiniteがサービス中のスマートフォン向けタイトルで,いわゆるMOBA(マルチプレイ・オンライン・バトル・アリーナ)と呼ばれるジャンルのゲームだ。中国では2015年に「王者栄耀」という名前でリリースされ,こちらの名前は聞き覚えがあるという人もいるかもしれない。
2024年6月20日にグローバルローンチされており,現在日本でもプレイ可能だ。
本作のバトルは,主に5対5のチーム戦という形で行われる。1試合は約15〜20分ほどで,MOBAタイトルの中では比較的短めとなる。
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マップは主に3つのレーンに分かれており,上が「クラッシュレーン」,中央が「ミドルレーン」,下が「ファームレーン」と呼ばれる。プレイヤーはそれぞれのレーンから敵の陣地に侵攻しつつ相手タワーを破壊し,最終的に相手の本陣にあるクリスタルを破壊すれば勝利だ。
プレイできるヒーローは現在100以上が用意されており,それぞれ「タンク」「ファイター」「メイジ」「マークスマン」「アサシン」「サポート」などさまざまなタイプを持っている。
タイプごとにそれぞれ得意なレーンがあり,例えばタンクはクラッシュレーン,メイジはミドルレーン,マークスマンはファームレーンを得意とする。
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これらの異なる特徴を持つヒーローを組み合わせて5人チームを組み,勝利を目指す──というのが本タイトルの概要となる。
ヒーローはオリジナルのものもいるが「関羽」「妲己」「マルコ・ポーロ」などといった歴史上の人物が数多く登場するので,歴史好き……特に三国志好きの人にはなじみやすいかもしれない。
Honor of Kingsの登録プレイヤー数は現在2.6億人に達しており,サウジアラビア・リヤドで開催される世界大会「eSports World Cup」の種目として採用されるなど,eスポーツ的にも大きな注目を浴びている。
2026年に名古屋で開催される「アジア競技大会」のタイトルとしても採用されているので,そちらでも見る機会があるだろう。
ちなみに,日本のプロチームでは「Crazy Raccoon」と「SCARZ」が2025年から始まった地域リーグ「KME」(Major East League)に参戦しているほか,日本国内の大会として「KJL」(Honor of Kings Japan Legendaries)が開催されている。
来場者数はなんと6万2000人超え!? 「ナコルル」「不知火 舞」らコラボヒーローのパネルも登場
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さて,前置きが長くなったが,ここからは会場のレポートをお届けしていこう。
筆者が鳥の巣を訪れるのは今回が初めてだったのだが,まあとにかく“デカくて広い”! スタジアムの面積は20.4ヘクタールで,これは東京ドームの4倍以上。これほど大きな会場でeスポーツの大会が行われるというのだから,驚きである。
日本のeスポーツも,昔に比べれば大会の開催会場が見違えるほど大きくなったが,さすがにここまで大きな規模ではない。いわゆる人気のプロスポーツと比べても遜色がない規模であり,中国のeスポーツはこれほどの扱いを受けているのかと思わず感嘆してしまった。
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会場には食べ物を売っている屋台が複数あるほか,ゲームに登場する各ヒーローのパネルがいたる所に展示されていた。
展示されたパネルでは,日本人にとってもなじみ深い「ナコルル」「橘 右京」「シャルロット」「不知火 舞」の姿も確認できた。実は,これらのキャラたちはコラボヒーローとして過去に実装されており,現在もゲーム内でプレイできる。
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そのほか,今回の対戦チームであるAll Gamers Esports(AG)とWolves Esportsの選手たちが描かれたフォトスポットも確認できた。こちらではさまざまな来客たちが写真を撮っており,賑わっている様子が見られた。
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ちなみに,本大会の来場者数なのだが,公式に発表されたデータではなんと6万2196人。これはeスポーツ大会の来場者数におけるギネス記録とのことで,大会中に表彰も行われていた。
全長128メートルのメインステージと巨大な可動型分割スクリーンで行われるセレモニーは「壮観」の一言
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会場で行われたオープニングセレモニーの様子についてもお届けしよう。
今回,イベントのために用意されたメインステージは,なんと全長128mにもわたる。さらに,ステージに設置された巨大スクリーンは可動型で,必要に応じて分割されるという仕様になっている。すでに規模感がヤバい。
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スクリーンには竜やゲーム中に登場する各ヒーローたちが映されるほか,対戦する両チームの選手たちも登場。分割されたスクリーンにそれぞれの選手が映され,対峙する様子が見られるという粋な演出となっていた。
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オープニングセレモニーとは別に,各試合の合間にあったインターバルでは,中国の著名歌手である周 深さんによるライブが実施に。
登場と同時に女性ファンの黄色い声が飛び交っていたのがとにかく印象的で,「eスポーツ大会でこんなシーンが見られることがあるんだな……」と思わずにはいられなかった。中国においては,それだけeスポーツが社会に浸透しているという証でもあるのだろう。
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