スマホゲームのセルラン分析（2025年6月19日〜6月25日）。今週の1位は「Shadowverse: Worlds Beyond」。前作「Shadowverse」との比較も

　Sensor Towerのデータによると，2024年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約1兆2400億円にのぼる（関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国である日本で，いま最も売れているタイトルをはじめとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」だ。

スマホゲームの国内収益ランキング
（2025年6月19日〜6月25日）

順位	前週	タイトル	DL数の成長率 （前週比）	収益の成長率 （前週比）
1	9	Shadowverse: Worlds Beyond	60％	346％
2	15	原神	24％	209％
3	4	ラストウォー：サバイバル	8％	0％
4	7	eFootball 2024	-2％	33％
5	3	Fate/Grand Order	42％	-27％
6	52	パズル＆ドラゴンズ	-2％	554％
7	5	モンスターストライク	-36％	-20％
8	23	Pokémon GO	-3％	158％
9	8	ホワイトアウト・サバイバル	-10％	18％
10	6	SDガンダム ジージェネレーション エターナル	-14％	-34％
11	12	ONE PIECE バウンティラッシュ	52％	6％
12	2	プロ野球スピリッツA	-28％	-67％
13	20	学園アイドルマスター	20％	42％
14	14	勝利の女神：NIKKE	-12％	-2％
15	16	ロイヤルマッチ	27％	4％
16	10	Pokémon Trading Card Game Pocket	0％	-35％
17	17	ゼンレスゾーンゼロ	-30％	-14％
18	22	トゥーンブラスト	-12％	-7％
19	13	ウマ娘 プリティーダービー	-8％	-46％
20	18	ドラゴンクエストウォーク	-4％	-25％
21	25	にゃんこ大戦争	-5％	-9％
22	21	荒野行動	3％	-19％
23	1	鳴潮	-82％	-85％
24	35	ゴシップハーバー：マージ＆ストーリー	6％	11％
25	34	ガーデンスケイプ	-14％	6％
26	29	パズル＆サバイバル	3％	-4％
27	32	Top Heroes	-26％	1％
28	33	LINE ポコポコ	-33％	1％
29	24	ONE PIECE トレジャークルーズ	-24％	-25％
30	11	崩壊：スターレイル	17％	-61％
31	28	信長の野望 覇道	-17％	-24％
32	30	プロジェクトセカイ	1％	-20％
33	31	聖霊伝説：最強への道	-34％	-19％
34	36	メメントモリ	26％	-9％
35	50	Kingshot	-26％	21％
36	44	ドラゴンボール レジェンズ	34％	4％
37	79	三國志 覇道	-2％	90％
38	43	ホームスケイプ	-16％	0％
39	27	呪術廻戦 ファントムパレード	-31％	-37％
40	45	Age of Origins	-29％	1％
41	73	ブルーアーカイブ	13％	69％
42	48	ブロスタ	-4％	9％
43	38	放置少女	2％	-17％
44	59	Identity V	7％	31％
45	324	ブラウンダスト2	290％	1419％
46	76	モンスターハンターNow	13％	69％
47	39	キングダム 頂天	21％	-21％
48	42	恋と深空	21％	-15％
49	26	あんさんぶるスターズ！！Music	-32％	-50％
50	37	LINE：ディズニー ツムツム	-9％	-26％

※データはSensor Towerから引用。データのない箇所は「-」と記載
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の実値は本連載では非公開

　国内収益ランキング1位は，Cygamesが6月17日にリリースしたデジタルカードゲーム「Shadowverse: Worlds Beyond」（iOS / Android）だ。
　「Shadowverse」の後継作であり，「超進化」や「シャドバパーク」といった新要素が加わっている。


　「原神」（iOS / Android）は，Ver.5.7「あなたがいる時空」を6月18日にリリースし，新キャラクター「スカーク」を実装した。前週比209％の増収を記録し，15位から2位まで順位を上げている。


　「パズル＆ドラゴンズ」（iOS / Android）は，イベント「歴世の杯と神創の雫」を6月20日に開始した。前週比で収益を554％伸ばしている。


　「ブラウンダスト2」（iOS / Android）は，2周年を記念した大型アップデートを6月19日に実施した。イベント「Splash Queen」がスタートし，前週比1419％の大幅増収を達成した。

「Shadowverse: Worlds Beyond」と「Shadowverse」の比較

　今回は，2025年6月17日にリリースされた「Shadowverse: Worlds Beyond」の日本における初動収益について，2016年6月17日にリリースされた前作「Shadowverse」と比較してみよう。

「Shadowverse: Worlds Beyond」の国内収益推移（2025年6月17日〜6月29日）

「Shadowverse」の国内収益推移（2016年6月17日〜6月29日）

　グラフの期間（2025年6月17日〜6月29日/2016年6月17日〜6月29日）において，「Shadowverse: Worlds Beyond」の収益は「Shadowverse」の収益の約1.6倍を記録した。

　同期間における収益のピークは，「Shadowverse: Worlds Beyond」が2025年6月20日，「Shadowverse」が2016年6月26日であり，ピーク日の収益は「Shadowverse: Worlds Beyond」が「Shadowverse」の約2.3倍となった。

　「Shadowverse: Worlds Beyond」は「Shadowverse」と比べて早い段階で収益を伸ばしている。理由としては，前作で培ったブランド力や，カード分解に関する仕様変更が考えられる。

　一方で，2025年6月29日の「Shadowverse: Worlds Beyond」の収益と，2016年6月29日の「Shadowverse」の収益は，ほぼ同じくらいだ。
　新パックの登場時に収益が集中し，通常時の収益が低いという，デジタルカードゲームに共通する特徴は受け継がれている。

　そのためか，「Shadowverse: Worlds Beyond」は「Shadowverse」と比べて，新パックの登場間隔が短くなっている。第2弾は7月中旬，第3弾は8月下旬に登場し，その後も2か月ごとに新パックをリリース予定だ。
　「Shadowverse」では第2弾が2016年9月30日，第3弾が2016年12月29日と3か月ごとだったので，大きな変化だろう。


　昨年，デジタルカードゲームで最も収益の大きかった「Pokémon Trading Card Game Pocket」も新パックを毎月リリースしている。
　デジタルカードゲームの収益性を高くするには，パックの登場間隔を短くすることが重要なのかもしれない。

Sensor Tower 日本語公式サイト

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