
プレイレポート
本格ミステリーADV「ダークオークション」試遊レポート。古城探索と記憶を賭けたオークションが織り成す不気味な体験[TGS2025]
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本作は「アナザーコード」「ウィッシュルーム」で知られる鈴木理香氏が原作・シナリオを手がけ,キャラクターデザインをコースケ氏,音楽を小見山優子氏が担当している。
さらに河西健吾さん,小山力也さん,速水 奨さんら豪華声優陣によるフルボイスを特徴とする作品だ。
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舞台は1981年のドイツ。18歳の青年ノア・クロフォードは,売れない作家で「独裁者X」の研究に執念を燃やす父レオナルドと暮らしている。
ある日,父がオークションの招待状を受け取り古城へと向かうが,戻ってくることはなかった。ノアは父を探すため城に足を踏み入れる。
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探索を進めるなかで,謎の装置を頭につけたまま椅子に崩れ落ちる父の姿を発見する。
そこへ現れるのが,鳥の仮面をかぶった不気味な人物――通称「オウム男」。その正体はオークションを取り仕切るオークショニアであり,彼はノアに「すべてのダークオークションを成功させれば城を出られる」という契約を持ちかける。
試遊は,この契約を結ぶ直前までの冒頭部分が中心となっていた。
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このオークションを主催するのは,「オレヴ協会」と呼ばれる組織だ。オークショニアによると,“未だ明らかにされていない歴史の新事実を明らかにする活動を行っている組織”とのこと。謎を解き明かすうえで重要なカギとなりそうだ。
父に何が起こったのか、そしてダークオークションの正体や参加者たちの謎など,今後の展開が気になる要素は多い。
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本作は,「探索パート」と「オークションパート」を軸に進行する。
探索パートは古城を自由に歩き回り,ほかの参加者と交流し,彼らの「偽り」や「トラウマ」を探り出していく。得られた情報は「ワードクラウド」にキーワードとして記録され,後の推理に活用される。
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![]() 選択肢は物語にどう影響するのだろうか |
![]() 何か落ちているようだ |
オークションパートはその名のとおり,オークションが開かれる。しかし,ここで出品物を落札するために必要なのは,お金ではなく「記憶」だ。
参加者のひとりが装置を使って記憶を提示するが,多くは不完全か,あるいは意図的に改ざんされている。
ノアは「サポーター」としてその記憶を修正し,真実へ導かなければならない。オークションが成功すると「真実の物語」が解放され,父や参加者たちの秘密が少しずつ明らかになっていく。
ここまでの仕組みは解説動画で確認できる。真実を知るほどに深みが増しそうで,実際に体験できる日が待ち遠しい。
特別なシーンは「ダイナミックスチル演出」で描かれる。イラストを効果的に動かすことで場面を強調し,印象的に見せていた。
さらに声優陣の存在感も圧倒的で,主人公ノア役の河西健吾さんをはじめ,小山力也さん,石川由依さん,浪川大輔さん,島﨑信長さん,石田 彰さん,速水 奨さんといった豪華な顔ぶれがフルボイスでキャラクターに命を吹き込む。
試遊でも確認できたノアの切実な叫びや,オウム男の不気味な声色は,シーンそのものを強烈に印象付けていた。
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TGS 2025で体験できたのは,物語のごく序盤に過ぎない。だが,その短い時間のなかにも,「不気味さ」と「ドラマ性」が同居する濃密な空気が漂っていた。探索で情報を集め,オークションで記憶を修正し,真実に迫る――このシステムがどのように物語を紡ぎ,どんな真相へ導くのか。リリースが待ち遠しい作品だと強く感じた。
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